works4Life

GTDメインのタスク管理と生息してますログを記載しています。

フレームワーク

要旨:フレームワークはいっぱいあるが、いっぱい使えるよりも、少ないフレームワークを使いこなせるのがよいだろう。

 

私たち自身が各々に持っていて、そして頻繁に利用しているフレームワークというものは、せいぜい7種類より下だと私は思っている。そして、フレームワークというものは、自分が好む好まざるに関わらず、決まっていくものである。

例えば、私の持つフレームワークというと、GTDの5つのステップがある。最近になって、エマジェネティックスがフレームワークの一つになってきた。

さて、GTDの5つのステップであるが、私の中でもこれだけ独立に存在しているわけではない。それと類似した体験があってこそ、確実な感覚を持ち、フレームワークとして確固たる地位となった。

私はIT関連の職業についているが、GTDの5つのステップに似たものをよく見かける。例えば、ソフトウェア開発の流れである、要件定義~基本設計~詳細設計~実装~テスト、といった流れは、GTDの5つのステップに似通っているし、PDCA自体もGTDの5つのステップに似通っている。

GTDには、5つのステップ以外にも、ナチュラルプラニングというフレームワークを持っているが、これだって、5つのステップでもある。

このような似た経験があってこそ、GTDが私の中で大きな役割を持つようになったわけである。

1.自分のよく使っているフレームワークを見つけよう

確かにフレームワークはいろいろな状況に合わせて作られてきた。しかし、自分の中に既にあるフレームワークは何か、それを突き止めるのが一番ではないかと思う。新しいことを考えた時に、考える指針の線引きをするようなものがあると思う。分類する時に、何を基準にするかを考えるだろう。あなたにとって、それは何だろう? それが、あなた自身に流れるフレームワークである。

私はIT関連の技術系職であるから、開発サイクルが具体的な体験になったが、営業職の場合だと、また異なるわけである。私が見かけた営業の人だと、「ストーリー」というのが一つのキーワードだった。「ストーリー」の詳細については、私には分からないが、彼にとってのフレームワークはそれだろうとは思う。

2.自分のよく使っているフレームワークで積極的に考えよう

自分のフレームワークが何かわかれば、今度はそれを積極的に使って物事を考えるようにする。自分が信用していないフレームワークで物事を考えるよりかは、この方がずっと楽だろう。

これを繰り返すようになって、フレームワークが小さな力だったのが、回数を重ねていくにつれて、こなれていくのである。

道具だってそうだろう。彫刻家の匠にもなると、道具を通しながらも、手のように感じ取れることができるのだ。木に手が触れていなくても、彫刻刀の刃から木の堅さや癖など、いろいろな情報が読み取れるという。

フレームワークが彫刻家の彫刻刀のように働くならば、まるで思考が一足飛びのような気がするかもしれない。しかし、それはそれでいい。この場合のフレームワークの役割は、何かを自分の理解できる形に当てはめる、ということが多いからである。

さて、私のフレームワークはGTDの5つのステップだと、上記で説明した。しかし、よくよく考えると、私の一番の基本となっているフレームワークは、化学反応の活性化エネルギーの変化のようである。

化学反応の活性化エネルギーと、GTDの5つのステップと似ているのに納得できるかは人それぞれである。いずれにせよ、いろいろなものを自分の中で結びつけて一つの串にして考えられることが、フレームワークがこなれてきた証拠だろう。