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飯と酒と時々GTD

読書メモ 決定力を鍛える

買ったらそれで満足するのか、真面目に読む率が極端に減る。今回の本も結局ざっと読みになってしまった。もともとこの本を買ったのは、チェスのスペシャリストがどんな風な考えを持っているかを知りたかったこと。で、見直したら邦題と原題があまりにかけ離れていた。道理で見出しがいまいち合わなかったはずだ。
今回の本の収穫は以下3点。
  1. 言い方が極めて明快。
  2. 「自分の癖の意思決定を知ること」
  3. 関係ない作業はオートマ状態に

言い方が極めて明快

その人の世界は、文章から再構築される。その人が見えている世界がいかに明瞭なのか、整理されているのか、どれぐらいのフォーカスで見通しがあるのか、そういったものが浮き彫りに出る。彼の場合はクリアな世界だ。論旨に迷いがなく。言葉も具体的だ。

会社でミーティングの鬼とも言っても過言ではない人に、資料のレビューをしてもらったことがあったけれども、あれもしびれる経験だった。あれほどまでに、会合という名の複数人の話し合う場で、整理されたミーティングの時間はなかった。それと似たようなクリアさを感じた。

「自分の癖の意思決定を知ること」

最近になって、人によって言葉を確定するまでの工程が人によって具体的に異なることを薄々感じるようになった。それに至るまでの項目としては以下のようなもの。
  • 人によって分類のしやすい方法は異なる(ファイル形式、イベント形式等)
  • 人のノートは役に立たない、その人にしかわからない言葉だから via お菓子の先生
  • その人にとって似合ったセリフや言い回しは異なる。それは自分で見つけるしかない via 友人
  • 会社の仕事でクライアントが納得するまでのプロセスが、見つけるのに困難だったり、自分の方法とは微妙に異なったりして、ややこしい
  • 言ったらその内容が確定するのか、言った後に何度か繰り返すことによって確定するのか (私は言うこと自体が確定する意味を持つが、友人の場合はそうではなく、何度かくりかえs
  • エマジェネティックスの思考スタイルの原型はシナプスの経路ではないのか、そのシナプスの経路は人によって得意経路がすべて細かく異なるのではないのか

で、今回の彼の言によって、人によって意思決定に至るまでのプロセスはかなり細かく異なることで確定した。チェスのスペシャリストが言うのだから間違いないだろう。

関係ない作業はオートマ状態に

キルケゴール(だっけ?)の生活習慣が、周りの人間の時計変わりになっていたように、イチローの儀式が無意識にも実行できるように、心を傾けるのが無用だと思う部分にはスケジュールの通りに動くことで、オートマ状態に持っていくことが大事だとゆー。

決まった行動というのは極めて低エネルギー状態で実行することができる。なおかつ、その作業に没頭しながら、思考だけが解離でき、あたかも歩いている時に頭だけが別のことを考えることができるようになるのだ。

これを全体の時間にかけるということは、つきつめて考えるといかに規律のある状態に自分を強いることができるようにするか、である。チェスは長い試合もある。集中力をどれだけ継続するかもポイントになるだろう。これは、粘り強さを構築する手段であるのかもしれない。

決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣
ガルリ カスパロフ 日本放送出版協会 ( 2007-11 ) ISBN: 9784140812624 おすすめ度:アマゾンおすすめ度