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GTDメインのタスク管理と生息してますログを記載しています。

【すきなもの】靴屋のオヤジ店長に愛を込めて

 その昔、新宿のルミネに好きな靴屋があった。今履いている靴のメイカーは、だいたいそこのお店で開拓したもので、靴の形やデザインなどが好みだった。今思えばあそこの靴屋は私の趣味にドンピシャだった。

 

オヤジが店長の靴屋

 そのお店は、オヤジが店長をやっていた。ルミネの店舗にしては珍しいタイプの店長だなぁと思いつつ、オヤジ店長の靴のセレクトはよかった。しかも接客がまた気が抜けてて、ちょろっと寄ってきては、

「どんなの探してるの」

「ふーん」

とまあ、あまり気の入らないような返事をする。といいつつちゃんとこれがいいだろうという靴を提案してくれる。

 そう、提案。

 靴屋は他にも寄るものの、この靴の提案自体はそんなにない。別に同系列でよさそうなの、「よかったらこれも試着されてみては」と言ってくれればちょっと嬉しいんだけど、割とないんだよね、お店の人からの提案って、依頼しないと出てこない。

 そう、このオヤジ店長、なんとなく声かけたらなんとなく靴持ってくる。それが、なんというかツンデレみたいな持ってきかたで、「まぁお前のために持ってきてやってみたけど、別に興味ないんだったらいいんだぜ?」的な。

 何をいいたいのかというと、オヤジ店長の提案は、お仕着せがましくなかった。

 

 そんなオヤジ店長は愛想はないが、靴のセレクトと指摘は的確だった。

 自分がいまいちだと思っている靴については、「えーそれするの」とかストレートにぶつぶつ文句を言ってくる。靴についても、ちゃんと足の形にあったものを提案してくれるのがいい。

 店長が持ってくる靴は、すでに足の形にほとんど合っている。

 

煽るオヤジ店長

 こんなこともあった。

 その店の靴のセレクトはちょっとデザイン的にはエッジのきいたタイプで、割と気合を入れないと履いてけないような靴も多かった。そんな中、比較的デザイン的には落ち着いた、オヤジ店長的には攻めてない靴を買おうとしたところ、こんなことを言ったのである。

「この靴(かなりデザインが濃い)、50代の女性が買ってったけど、その靴でいいの?」

 宣戦布告もいいところのこの言いっぷり。オヤジ店長の靴の趣味は本当にいい。そんな煽りを受け、結局デザイン的に攻めてない靴は買うことはなかった。

 

オヤジ店長のサービス

 そんなオヤジ店長のよい所は、試着しようとした時に、靴を自ら履かせてくれるところだった。

 ちょっとしたいい気分である。あれってちょっとしたことだけど、いいよねー、といつも一緒にお店に行ってた友人に言ったら、こうのたまった。

「ばっか、アレやってたのあんたにだけだよ。自分の好みの客にしかそんなことやってないよ。アンタの隣のお姉さんが試着したいって声かけて靴はかせてもらいたそうにしてたけど、2回声かけてたけど全くド無視だったからね、あのオヤジ」

 マジか。横暴な店長だとは思っていたけど、どこまで横暴なんだ。

 

まさかの閉店そして、

 そんな癖ありまくりの店長だったが、定期的に通っては靴を買っていた。友人と二人で常用していたのだが、残念なことに店舗がたたむことになった。友人と二人して店長の行方をお店の人に聞いたのだが、「退職しまして」という残念無念な返事であった。嗚呼無常、店長一体どこにいったの?!

 

 そんなことがあったのも、結構昔の話。

 店長のいた新宿の店は閉じたものの、他の店舗はまだあったり、メイカーの靴を他のお店で見つけて買ったりしては、私の靴生活は回っていた。

 

 そんな中、とある靴屋で接客している人と話賑わい、今度働く店が、丁度オヤジ店長のいた店の系列店だというのがわかったので、オヤジ店長の話をしたのだ。

「あーあの靴のへらで客を指さす横暴なオヤジ! 私買い物行った時に見かけて腹立って他の店員に言ったんですよ、何あの人って?! そしたら社長なんですって! だから誰も文句言えないんですって!!」

 店長、まさかの社長だった。ならばあの傍若無人ぷりもやむなしである。自分の居城だもんな。そしてここからが本題、オヤジ店長の行方を聞こうとしたら、まさかの衝撃の結末だったのだ。

「あの社長、お亡くなりになったんですって」

 鬼籍に転籍したならそりゃあいないはずだわ。

 

 あれ以来、オヤジ店長なみに信頼のおける靴の店員には会ったことがない。いい夢見させてもらったぜ。。

 

 オヤジ店長に薦められて買った靴は、いまだに数回レベルでしか履いていない。それでも、捨てられずに大切に持っている。

【すきなもの】好きなものを集めていこう

 

 この度書いていないことの一つに好きなものというのがある。というか物について語るというかあんまりしなかったなぁと。というのも、自分は気持ちがそぞろですぐに気が変わるというのがあるので、書いていいものか、という気持ちがあったのだった。

 なんだけど、タスクツールはあんなに変更しておきながらよく書いてるじゃないか、と思っていたし、ブログをとりあえず自分が読み返すアルバムみたいな気持ちで書くもの、と捉えると、やっぱり好きなものについて書くのはいいよね。

 ということで定期的に書いていこうと思い至ったのである。

 

 というわけで、特にサイクルとかは決めてはいないが、唐突ながら好きなものについての記事があるのでよろしく候。

 

 という記事を出したつもりで既に洗濯機の話を出していたのはご愛嬌。

 

 

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【雑記】定点観測 2018/08/31

定点観測は、自分のタスク実装を定点的にみていくための記録です。金曜記載。

 

仕事の状況

  • 変化なし(細かい指標を出していたものの、さっぱり変動がないため一旦取り下げ)

正しいポモドーロテクニック、会議の時間はどうすべきか

 目標のポモドーロ数を収穫できれば、その日はOKという扱いにしてきたが、会議の時間を収穫するのは難しいと感じるようになった。

 そもそも、会議の時間をポモドーロとして収穫すべきか。

 ポモドーロの収穫条件として「集中していること」というのがあるのだが、そんなに会議に集中していない時もあるから、ポモドーロとして収穫するには微妙である。

 

 私の結論的には、会議の時間はポモドーロ数とは別にカウントすることにした。そもそもmtgに合わせてタイマー回すのも難しかったしね。

 

ポモドーロ数に、今日どれだけ仕事をこなすかという別の意図が含まれつつある 

 最初は順調だったポモドーロテクニックだったが、いくつかの状況では計測しにくいことがわかった。

 一つはミーティング。上記でも記載した通り、そもそも集中しているとはいいがたいことからもあった。もう一つは、人とやり取りするのが多かったりする場合。

 そうすると、想定していたポモドーロの収穫量には間に合わなくって、ちょっと運用を考えなおしていたのがミーティングで、別集計にすることにした。

 

GTDの総合リストはTodoistからTrelloに移行した

 移行作業も終了し、GTDの総合リストはTodoistからTrelloに変わった。Todoistは、Descriptionがかけないのがつらかったのと、リスト構成がやっぱりなーと思うところがあったのが、やはりそこらへんで運用が合わずに敗退となってしまった。

 TrelloはTodoistよりも情報をおく面積があって、Description、コメント、添付ができる。画像もクリップボードから添付できることが判明した(ここ重要)。

 

「集中している」とは?

 ポモドーロテクニックのポモドーロの収穫には、集中していることを大前提としている。ある目的に対して取り組んでいる、ということで、ここの中では声をかけられたり、ウェブサーフされたりすることは、邪魔された!というカウントになってしまう。けれども、人によっては声をかけられることも含めて集中している場合、てのはあるんじゃなかろうかな。

【タスク管理】タスク管理あれこれ~そもそもゴールとは・母艦と子艦・管理する範囲

 タスク管理でいろいろ考えることのうちに、どうもまとまりのないのがいくつかあるのでそれをちょっとまとめておく。

 

タスク管理のゴールは、「自分が実行しやすい状態までに絞り込める」こと

 結局タスク管理ってどんなのがいいの、と言われると、そもそも元を正せばちゃんと実行して前に進むことを第一の目的としている。

 そしてそれ以外の今は実行できないことについては忘れずにいるために、どこかにデータを保管しておく。

 実行→保管したものをひっぱりだす→実行

 これができれば問題ないのである。

 

 が、いろんな状況の変化によって、この「実行→保管したものをひっぱりだす→実行」というのがうまくいかなくなる。やりたいことが増えて、管理項目が増えて実行しずらくなる、というのもうまくいかなくなるパターンの一つであり、私がよくやる失敗例でもある。

 

母艦と子艦

 やりたいことが多すぎるが、実際実行するには全部が見えているとやりたくなる。だったら絞り込めばいいじゃない!

 ということで、最近おちついているのは母艦と子艦の関係である。

 母艦は大きな管理サービスで、1年以上とか数年以上後でも実行できそうとか今は実行できないとか、この店おいしかったとかの、そういったもろもろを管理する。

 子艦は、母艦と違って短期決戦の実行内容するものを管理する。だいたい1週間で母艦からやることをひっぱりだせると望ましい。

 が、これもなかなかうまくいくときとうまくいかない時がある。

 

管理する範囲

 とにかく最初っから大きくものを管理しようとすると、うまくいかないことは多い。ゲームのチュートリアルだって、最初は範囲を決めて実行させようとするのがわかる通り、初心者を大海原に放っておくと、ゲームが続かない可能性が高いのである。

 それは、タスク管理についても然り。

 そういった場合は、まずは仕事に関してタスク管理をすることから始めるのがいい。

 個人的な項目については、「絶対やんなきゃ!」というものが少ない。あっても自分の情熱にのみに依存していることが多い。こういったプロジェクトは、管理云々ではなく、プロジェクト自体が失敗の可能性を多くはらんでいるため、最初からうまくいかないことが確率的に高い。

 仕事は、自分の云々に関わらず達成すべきこと、というのが多いため、ちゃんと実施できることが多い。成功確率が高いし、そもそものっぴきならないために実施しやすかろう。

 GTDは最初から人生とかでっかく管理範囲を取れとは書いてあるけど、無理はしない方がいい。私も仕事の範囲だけから実施した。

 

【好きなもの】全自動遠心力洗濯機

 同居人「今の洗濯機が壊れたら、もとのタイプの洗濯機に変えたいんだけど…いいかな?」

 私「わかる~~私も変えたい!」

 

 引っ越してから、かねてから念願であった洗濯機を買い換えた。普通のタイプから、乾燥機付ドラム式に。だが、思ったよりそれは私たちを幸福にはしなかった。

 

買ったのはPanasonic NA-VX8700、タオルのふわふわ感が全くない

panasonic.jp

 

 そもそも我々が買ったのは、私念願のななめドラム洗濯乾燥機であった。これで雨の日でも湿っぽくならずに洗濯することができるぞ、というのが大いなる期待値であったのだ。

 しかし、実際使ってみてどうだろう。

 何が思った以上にショックを受けたのは、タオルのふわふわ感が全く損なわれるという事実だ。しかも、乾燥機にかければそのふわふわ感はまだ保持できるが、自然乾燥だとかたかたのタオルができてしまう。

 期待していた洗濯のイメージが大幅に損なわれてしまった。

 

前の機種はNational NA-F700P、タオルのふわふわ感がいつまでも続く!

www.g-mark.org

 もともと使っていた機種はナショナルの全自動遠心力洗濯機。友人の買い物で、当時の最新機種でグッドデザイン賞をもらったやつを買ったと言っていた。

 この機種、ものすごくタオルが気持ちよくふわふわ仕上がる。

 今の機種と、洗剤は変えずに使ってるんだけど、断然ふんわり感が違うのである。多少は違うのかもな、て思ってはいたんだけれども、、いやいやここまで違うのってなくなくない?! とまぁ、我々ドラム式に大きすぎる期待を抱いていたのがわかったのであった。

乾燥機能の理想と現実

 そもそも乾燥機能をめいっぱい使うぜ!これで洗濯を干す作業からもおさらばだぜ!と思ってたんだけど、実際仕様を見て見るとそうもいかんことが判明した。

 乾燥はタンブラーはやめて、とかかれているとダメになる。これで調べたら、ほとんどの服は乾燥できない。意味ない。

 なので、現在しているのはタオルオンリー、シーツは雨の日だけはOKにして、通常の場合は天日干しである。

 

 つまり、思ったより乾燥機能を使える洗い物はないのである。

 

 そこに、タオルのふわふわ感を損ねるという事実。うーん、乾燥機思ったより使わなくない? 小さい子供がいる生活でもないから、そこまで頻繁に洗濯回す必要もないしなー、というわけで、そもそも乾燥機能の必要性の是非が問われることとなった。

本当に必要だったのは、雨でも乾かせられる場所

 そもそも乾燥機がほしかったのは、梅雨時の洗濯時だ。当時住んでいる場所は、そこまで洗濯を干す場所がなかったので、家の中で干すのが大変だった。それで、乾燥機を導入すれば、乾燥される、きっと問題が解決したに違いない! そう思っていた。

 しかし、実際に新しい家では、雨がふった時でも乾燥機は使わない。ベランダに干していた洗濯物は、風呂の中に干した。洗濯機の乾燥機能の出番はなかったのである。

 

 そう、雨の時の洗濯に、本当に私たちがほしかったのは、洗濯を乾かせられる場所だったのだ。

 次に洗濯機が壊れた暁には、遠心力洗濯機に戻そうと、固く決意したのであった。

 

補足:ドラム式にも遠心力洗いは導入されてるくさい?

 どうもパナソニックを見ていると、今の機種には遠心力は使われていない。今の泡洗浄の機能はタオルはふわふわになるのだろうか心配である。と思って見ていると、今のドラム式にも遠心力洗いは「おうちクリーニング」として導入されているぽい。つまり、おうちクリーニングでタオルを洗えば、ふわふわ感が再現できる・・・かもしれない?!

 参考:https://souzouno-yakata.com/2005/07/20/3398/

【タスク管理】時間区切タイプのタスク管理(時間割管理、1日単位管理、1週間単位管理)が会社的仕事に合わない理由

 単なるToDo管理でうまく回らなくなったら、次のToDo管理には、時間管理を導入するのはありがちだ。というのも、時間管理は学生時代に時間割で勉強してきた成功事例があるため、きっとうまくいくに違いないと思っている。

 しかし、時間区切タイプのタスク管理には、会社で行われるような仕事に関しては、非常に合っていない。時間区切りを1時間から1日、1日から1週間に伸ばそうとも、根本的なポイントがすっぱ抜けていた。それは、「作業が目的の時間までに完了できるか」という基準だ。

 

時間区切タイプのタスク管理は「作業が目的の時間までに完了できるか」には全く約束していない

 私の場合、時間区切りタイプのタスク管理をしていた時、正直ゴールに間に合わせるべき時間、というのはあまり考えていなかった。

 というのも、作業というものは実行しておけばそのうち時間内に終わるのが当然だと思っていた。なので、ちゃんと作業すればいい!→だから時間を割り当ててやろう! というような考えに基づいて、時間区切りタイプのタスク管理を導入したかrだ。

 だが、考えても見てほしい。どうしてわざわざ時間単位に推移してきた状況を。

 

 単なるタスク管理でもうまくいかなかったのはどうしてだろうか。作業が目的のゴールまでに間に合わなくなったからじゃないのだろうか? 作業しさえすればうまくいくのであれば、それは単なるToDoリストでもよいのではなかろうか?

 

 残念ながら気づかないものである。ちなみに私は今の今まで気が付かなかった。道理で時間を延ばしても途中でうまくいかないはずである。

 

 時間区切タイプのタスク管理は、その時間にどういった仕事に準ずるか、ということには約束するが、どこまで進められるかは約束していない、場合が多い。

 私の場合、こんぐらい作業すればたぶん終わるだろう、という希望的観測によりスケジュールを立てていた気がする。。

 

 以上が、時間区切りタイプのタスク管理の、会社的仕事に合わない内部的な理由だ。

 

時間区切タイプのタスク管理が外部的に会社的仕事に合わない理由

 時間区切りタイプのタスク管理の、会社的仕事に合わない外部的な理由も合わせてまとめておく。ここでいう外部的、というのはタスク管理を行う上での状況というか環境といったものだ。学生生活とこれぐらい状況が合わないから、ちょっと無理くね?という話だ。

 

(1)割り込みタスク

 一つ目は、コミュニケーションなどによる割り込みと、割り込みタスクの存在だ。

 学生時代は、時間割といっても勉強するのがタスクの全部であり、こういった割り込みで新しくすべきタスクが増えてくることはない。

 しかしながら、社会人になって仕事をし始めると、リアルタイムで仕事が増えてくる場合がある。

 また、コミュニケーションにさく時間も、社会人だと仕事のうちの一つになる。

 

 これらの割り込みタスクは、自分で制御ができないため、時間管理で行っている場合には、すぐにスケジュールが破綻してくる要素となる。

 

(2)ゴールがいっぱい

 二つ目は、達成するまでにいろいろなタスクをこなさなければならないプロジェクトが、並行して進み、ゴールがいっぱいあるということだ。

 これが、学生の時代では、テストまでに勉強とか、そういった一つの目的であるのが大抵だ。だから、各タスクについて調整する必要はなく、苦手な科目にどれぐらい時間を割くかを考えるぐらいしか検討する必要はなかった。

 

 このゴールも、自分で制御するものは少ないため、なんとか間に合うようにと、途中でタスク調整し始めると、だいたい許容する範囲の時間が1日から1週間単位、という風にスパンが伸びる原因にもなってくる。

 

(3)仕事じゃない作業もある

 三つ目は、会社的仕事には、仕事を進める仕事もあるが、そうでない作業も含まれていることだ。

 仕事じゃない作業とは、勤怠の記入だったり、OSのバージョンアップだったり、メールのチェックや返答だったりだ。本来進めるべき本業と、そういったこまごました作業を含めて、会社的仕事をこなしていく。

 

 だが、私がToDo管理から時間区切りのタスク管理に移行した時、ぶっちゃけ学生モードのようにざっくりした時間割しかたてることがなかった。おいおい、途中でトイレいったりお茶組んできたりするのもあるにも関わらずである。

 時間区切りで考えた時、そういった仕事じゃない作業については、すっかり無視して、というよりないものと考えてしまいがちだったなと、今では思う。

 げに恐ろしきは、しみついていた習慣的な考え方だろう。

 

 

 会社と学生時代とじゃこうした差異があるにも関わらず、時間区切りタイプになってしまうと、いつもの学生気分になって、みっしり時間いっぱいにスケジュールを組んでいた。これが、時間区切りタイプのタスク管理でうまくいかなかった敗因ではないだろうかと、思う。

 今まで時間区切りのタスク管理は、どうも今の仕事じゃうまくいかないのはわからなかったけど、ようやくこれ!といった理由が言えるようになったと思う。

 

 ちなみに学生時代、時間割で十分うまくいってたのは、こういう条件がないからだ。だから、会社的仕事に時間割管理が合わないからといって、時間割管理が悪いタスク管理というわけではない。

 各々のタスク管理手法というのは、酵素と同様に最適な状況というのが各々異なるのである。

【タスク管理】仕事と仕事量が変わればタスク管理も変わる、新人~中堅までの仕事量の変遷例

 そういえば、社会人新人向けのタスク管理を紹介しているページってないんかな、と思ってちょっと言いたいことをまとめてみることにした。

 正確には新人~中堅に至って破綻するまでのタスク管理についてだ。

 タスク管理はいろんな所でよく書かれているけれども、どの状況で有用かを説明するには、実験なみに前提条件が必要なのは、あまり知られていない。

 個人的にやりたいのは、「こういう状況に適したタスク管理とかツールってどういうものがあるの? それはこれだね!」というのがうまくまとまらんかなぁと思っている。

 

  さて。

 大昔の仕事と我々の仕事で異なる点は、同じ仕事がずっと続くわけではない点だ。仕事の種類も増えたし、一つ仕事をしていればよい、というわけでもなくなっている。

  今となっては、私たちの仕事は絶えず変わりゆくものであり、仕事量も変遷していく。

 

仕事と仕事量が変わればタスク管理も変わる

 仕事も変遷するし、仕事量も変遷していくんだけれども、これがタスク管理に直接影響が出てくる。つまり、仕事の内容とその分量によって、毎回タスク管理を見直す必要が出てくる場合がある。

 少なくとも私はそうだったし、今もそうである。今うまくいっている(のかわからないこともある)タスク管理がいつまで有効なのかは戦々恐々たるものである。

 

新人から中堅までのタスク量とタスク管理ってどういう風だった? 

 ところで、新人のあたりから中堅どころまで、どのように仕事が増えていくか、あるいはどの時点ではどういったタスク管理をやってきたのか諸兄は覚えているだろうか。

 今回はそれをまとめておこうと思う。といっても記憶もうろ覚えなので、確証は弱めだ。けれども、この管理方法やったわー、という共感は得られると思う。とりあえず私は一通りやった覚えがあるものを列挙している。

 昔gihyo.jpで連載させてもらった所に、GTDを紹介する前段として仕事量の変遷を紹介した。今回は、そちらの内容を引用しつつ、紹介する。

gihyo.jp

 なぜこの履歴をとっておくかというと、どうして徐々に必要になってくるのか、という説明に必要だからだ。

 

Level1. Todo管理+カレンダー 

 会社の研修が終わってOJTが始まりました。志村君が始めに渡された仕事は,片手で足りる数でしたが,念のため仕事をToDoリストにまとめ,作業が完了したらチェックボックスにチェックをつけて仕事が終わったか終わってないかを確認するやり方,つまり『ToDo管理』を行うことにしました。

 しばらくして所属が決まり,志村君も部内ミーティングに参加するようになりました。部内ミーティングの時間はグループウェアのカレンダーに登録されます。こうして,『⁠ToDo管理と会社のカレンダー』の二本立てで仕事管理をすることになりました。

 

 タスク管理は、おおよそやることリストから始まる。期限日付の決まってないリストに、ミーティング用としてカレンダーを併用する。

 最初の始まりはこんなところだろう。 

 

Level2. 時間割管理 

  志村君が部に所属してからしばらくすると,プロジェクトにアサインされました。OJTの頃はさほど問題なかった仕事の量ですが,この段階になってくると徐々に仕事が増えてきました。

 また,志村君は仕事を任されたことでやる気が増し,どんどん仕事をこなしたいと考えました。そこで,今までのToDo管理を止め,この時間に何をするという風に,一日の中での時間を割り振りながら仕事をこなすようにしました。志村君にとっての仕事管理は,時間割のように時間を決めて仕事をする計画を立てること,つまり『時間割管理』に変更になりました。

 学生の時分のやり方の成功例として時間割管理を取りいれるのは、よくあるやり方だ。

 かくいう私も、その日の時間配分を時間割にして実施していた。ただ、学生とは異なる状況もあるため、割と早くこのやり方は破綻する。そして次のタスク管理のやり方を探していくこととなる。 

 だいたいこのあたりからフランクリンプランナーを導入する人が増え始めるんじゃなかろうか。

 

Level3. 1日単位管理

 実際,プロジェクトを進めてみると,自分の決めたスケジュールを進めることは難しいと,志村君は薄々感じるようになりました。

 お客さんから電話が入ったり,同じプロジェクトメンバの先輩である加藤さんに相談しなくてはならないことが生じたり,逆に相談されたりなど,思いがけず時間を取られてしまうポロリと割り込む仕事(以下ポロリ)があるからです。

  そうすると,一気に時間はずれ込みます。そこで志村君は仕事の管理方法を,時間割管理から,1日単位で今日はこれとそれをしよう,といった管理の仕方,つまり『1日単位管理』にシフトしていきます。ところが,志村君を取り巻く環境の変化はこれだけでは済まなかったのです。

 時間割管理のやり方の次の方法として、約束する時間を延ばすという方法を、次の手法に取ることはよくある。

 ここでもまだフランクリンプランナーでの管理はいける。1日1ページだから。

 この日のこの時間に、ではなくて、この日中に済ませればよしとする、ということで管理方法を変えていく。

 

Level4. 週間単位管理

 プロジェクトもだんだんと慌しくなり始めます。1日で消化できていた仕事がますます終わらなくなり,志村君は,仕事を次の日に持ち越すことが多くなります。

 理由は簡単です。通常業務の増加に加え,今までそれほど問題でなかったポロリが,徐々に増えてくるからです。

 順調に成長し,それだけ頼られる存在になっていく志村君。家に帰るのがだんだん遅くなる現実が辛くなってきた志村君。

 せっかくの自分のスケジュール管理も,書いても書いても書き直しばかり。やることを次の日に書き直すことが面倒になり,1日単位から,1週間内に仕事こなそうとする『週間単位管理』に,志村君は変更せざるをえません。

 しかし,週間単位管理でも,対応しきれない状況に陥りはじめます。志村君は奈落の底へゆっくり落ちていきます。

 

 更に1日単位でも守りきれなくなると、1週間単位のスパンに区切って、その中でやればいいという割り切りへと変えることもままある。ただ、この場合、1日単位管理と約束する時間のスパンが変わっただけなので、要は後回し時間が増えただけだ。だから、この管理方法が、タスク管理の根本的解決を提供しているかというと、もちろんされていない。

 ここらへんで、1日1ページだったフランクリンプランナーでの運用に限界が生じ始めるんじゃないかとにらんでいる。私は時間割管理あたりでフランクリンやめちゃった人なので、正直どうなのかはわからない。

 

Level5. 週間単位管理…?いいえ、GTDです

 プロジェクトは佳境を迎えました。志村君も,いつの間にか任される仕事の範囲が広がり,致命的な問題が発覚すると,至急対応しなければならないような,緊急かつ重要ポロリが,志村君に降りかかるようになってきたのです。

 志村君はジレンマに陥ります。仕事を任されるのは嬉しいけれども,だからといって家に帰るのが連日深夜になるのは望んだ状態ではない,そんなに俺の仕事管理が悪いんだろうか! いやいや,精一杯やってるさ,これが俺の限界なんだ。気持ちはささくれ立ちます。

 だいたいここらへんで、自分で考えるタスク管理に限界が出てきたので、新しいやり方を探しに行った。

 私はプログラマからキャリアが開始していたので、チケット管理システムが個人のタスク管理用に導入してみたり、新しいツールを探してはそれを導入してみたりした。

 最終的に行きついたのは、GTDの考え方で、GTDと会わなかったら、今でも仕事という概念に忙殺されていただろう。

 

管理方法がうまくいかなかった理由2つ 

 自分の時間を区切って管理しようという方法がうまくいかなかったのには、学生時代と大幅に異なる状況があるからだ。

 

 一つ目は、コミュニケーションなどによる割り込みと、割り込みタスクの存在だ。

 学生時代は、時間割といっても勉強するのがタスクの全部であり、こういった割り込みで新しくすべきタスクが増えてくることはない。

 しかしながら、社会人になって仕事をし始めると、リアルタイムで仕事が増えてくる場合がある。これが、時間で区切る管理(時間割管理、1日単位管理、1週間単位管理)では、対応するのが難しくなる。

 また、コミュニケーションにさく時間も、社会人だと仕事のうちの一つになる。この時間をうまく取り圧変えられないのも、時間で区切る管理のデメリットの一つである。

 

 二つ目は、達成するまでにいろいろなタスクをこなさなければならないプロジェクトが、並行して進む状況だ。

 新人の頃は、そういったような状況は作らないように調整されているんだけれども、中堅になっていくにつれて、徐々にというかいつの間にか、そういったタスクというかプロジェクトが仕事として任されていくようになる。

 時間で区切る管理では、もともと勉強するのをベースにした管理方法だ。ゴールがあるにしても、テストが何日後、という「目的はいつも一つ!」だけであって、仕事のように、個別にゴール日が異なるというわけではない。そんなんで時間割の見方だと、この仕事が実は今日中だった?!といったようなアラートを示すようなことはできず、対応が難しくなる。

 この、いつの間にか仕事が任される、というのがポイントで、だいたいここらへんで、タスク管理にあぶれる人が増えるんじゃないかと思っている。

 

 とりあえず、今回の記事は、GTDに至るまでの仕事と仕事量の変遷、そしてそれに関るタスク管理の問題点を明確にしたところで終了。次回については、私がよくやってきた管理方法のどこが悪いかについて書いていきたいところ。

 

 直近でのタスク困った話はGTDの勉強会の時とかによく聞いてたんだけれども、新人の頃の話は聞いたことがないので、社会人1~2年目でタスク管理困ってる人がいたら是非教えてほしい。