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【映画】天才の心の中へ 「イミテーションゲーム」

<公式>映画『イミテーション・ゲーム / エニグマと天才数学者の秘密』オフィシャルサイト|大ヒット上映中

マシンの祖でもあるチューリングマシンを作ったアラン・チューリングの話。かくも天才とは生きづらいものなのか、彼の人生の中に至福の時間はあったのだろうか――そう邂逅せずにはいられない、物悲しい物語である。

 

「イミテーションゲーム」とは

この映画が何を言おうとしているかは、一重にチューリングとはどういった人だったのか、どんなことを考えていたのだろうか、それを伝えるための物語である。その彼の話中で象徴的なキーワードとしているのが「イミテーションゲーム」だ。

チューリングエニグマ解読プロジェクトに入って解読するに至るまで、チューリングが高校時代に仲の良かった友人とについて、チューリングが戦後に活動していた様子について、そしてそれらのチューリングの人生の中に絡んで至る「イミテーションゲーム」。

「イミテーションゲーム」とは、その回答者は人間か、機械かを判断するゲームである。

映画の中で語られるエピソードは「イミテーションゲーム」を語るには必要な要素ばかりである。

チューリングは学生の頃から回りとうまくいっていなかったのは、コミュニケーションをとりづらいことから始まる。数学を解くよりも、話の意図を読み取ることを難しく感じるのだと、学生のチューリングは感じた。

エニグマの解読プロジェクトに参加し、解読マシンを製作するのに必要な費用を確保するため、役に立たない面子をクビにしたチューリング

新たな仲間となった紅一点のジェーンと仲良くなり、情緒のかけらもなかった彼は徐々に解読プロジェクトの仲間とも仲良くできるようになっていく。更に途中彼女が両親から帰ってくるよう促されたのが独身だったと知った時には、チューリングは婚約までしてしまう。

しかしながら、プロジェクト半ばに上層部の危うさに自分達の危機さえ感じ、婚約者のジェーンを両親のもとへ帰るよう進言したが、ジェーンもプロジェクトの一員としてがんとして帰ろうとしなかった。

いかにプロジェクトが危険かと諭しても、あまつさえ自分自身が同性愛者ということを暴露しても、ジェーンは一歩もひかずチューリングのことをそれでも受け入れていた。

だから、チューリングは一世一代のうそをまぶして彼女を失望させプロジェクトから追い出そうとしたが失敗に終わる。彼女は怒り、なんとしてでもプロジェクトから離れまいと決意し、チューリングにこう言ったのである――「あなたをイミテーションゲームにかけたら、――だわ」

彼のなけなしの愛情は、悲しくもジェーンにはそのように受け取られてしまったのである。人間でもなく、機械ですらなく。

解読マシンの歯車は合い、暗号解読ができるものの、チューリングのコミュニケーション解読はいつも歯車は合わななかった。合わないままに終戦し、解読プロジェクトも解散した。

――そして数年後、物語の冒頭に始まる。

 

映画が何を伝えようとしているか、何をもって成功したか、という点は非常に重要である。というのもこれで、本来制作側が作りたかったであろうものを、正確に伝えられたかどうかがわかるからである。時としてそれは説明されることもあるし、そうでないこともある。

しかし、今回は映画のもくろみは全くもって成功しただろう。思い出すたびにやるせなさを邂逅する。そのほんの一部の彼の慟哭を受け取り、私は何度も心を痛めることとなる。

 

「物語を正確かつ公平に伝えるということは、とてつもなく大きな責任なんだ。この映画のゴールは、観客をアラン・チューリングの心の中へといざなうことだった。これまで彼を知らなかった観客に、彼の心に触れてもらうということだったんだ。」――マイケル・ムーア(イミテーションゲーム 脚本家)

 

https://www.youtube.com/watch?v=hnrjKKwTEHY

公式 http://imitationgame.gaga.ne.jp

脚本家グレアム・ムーアが語る『イミテーション・ゲーム』で伝えたかったこと | roomie(ルーミー) http://www.roomie.jp/2015/03/246711/

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不遇の天才チューリングの半生を描いた脚本家が感動のアカデミー賞スピーチで訴えた、日本に一番足りないもの。 - 本田康博 http://blogos.com/article/108707/

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映画「イミテーション・ゲーム」から見えてくる国家と個人の秘密をめぐる戦い | JBpress(日本ビジネスプレス) jbpress.ismedia.jp/articles/-/43313

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