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読書ログ 「採用は2秒で決まる!」 第一印象は2秒で定常化する。

「採用は2秒で決まる!」はマルコム・グラッドウェルの傑作選三集目である。この中で有名なのは、やはりタイトルにもなった「採用は2秒で決まる!」であり、私の興味も読む前も読んだ後も、このコラムが一番興味を持った。

さて、「採用は2秒で決まる!」を読んだ後に思ったのは、第一印象が固定化するまでには2秒必要であり、それ以降は、2秒のタイミングで思った印象から外すことは難しいということである。そして、それは人間の習性のように見えることだ。

なぜ2秒で印象を固定する必要があるのか? そう思った場合、やはり、相手を自分の敵か味方かを判断するための最大時間が2秒なのだと思う。

 

 

第一印象は”自己充足的な預言”となる。これは、誤った定義であっても、人間は無意識のうちにその予言に沿ったように行動してしまい、結果として本当にその状況が実現してしまうことを示す。つまり、私たちは相手を前にして自分の聞きたいことを聞く。そして、面接は恐ろしく良い方向へと偏っていくのだ。

via 「採用は2秒で決まる!」 P153

 

「一時間もの面接をして、ずっとその人と一緒にいると、面接官は、面接を『相手の言動のサンプルを抽出する行為』だとは思わなくなる。『もしかしたら、抽出したサンプルにもバイアスがかかっているかもしれない』などとは考えもしない。だが、実際にはその通りなのです。面接官が見ているのはホログラムにすぎない。小さくてぼんやりとした不鮮明な像だ。そうでありながら、でもそれは、やはり全体的な人間像なのです」

via 「採用は2秒で決まる!」 P155

 

「あちこちで面接を受けて多少の専門知識も身につけたから、僕はいろんなことをみんなに伝えられると思うんです。雇ってくれそうな企業に自分をプレゼンテーションするには、うまいノウハウやテクニックがある。だから僕はそのクラスで、『企業側が何を求めているか』について話しました――パーソナリティ面から言えば、雇用者はどんな人間を求めているのかっていうことですね。何よりも重要なことは、自分が何者で、何をしている、という点について、自信のある印象を与えることです。ではどうやって? はっきり話して、にっこりと笑う」

via 「採用は2秒で決まる!」 P166