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GTDメインのタスク管理と生息してますログを記載しています。

GTD Japan Review(6) 私が今までにやってきたこと その2

前回は私が今までにやってきたことの中で以下3番までの詳細を説明した。

  1. 記事関連
  2. GTD勉強会
  3. GTDTimes翻訳
  4. 会社に対するアプローチ

今回は、残りの会社に対するアプローチについて、詳細を書く。

4.会社に対するアプローチ

  1. 会社の公募でGTDを全社員に適用するように提案した(2007/11)
  2. GTDのワークショップ等を実施(四回) (2008/04,2009/01,2009/06多分,2009/10or11あたり)
  3. 簡易的なGTDをメンバーにレクチャーした(二人) (2009)

もともとの目的

2007年頃、結構プロジェクトがヘビーな所に入って、残業時間がものすごいことになってしまってて、それを課してる会社になんだかもの申し立てたくなったのが最初。それで、自分ができるアプローチとして、他の人もエネルギーを省力化して仕事ができるようになったら残業少なくなるんじゃね? と思ったわけだ。まあつまりGTDやったらいいんじゃないかと。

それが最初の目的だったんだけど、他にも会社としての実績がほしいとか、そもそもアメリカと一緒のマネージャクラスにしたら成功率が高くなるんじゃないのとかそういう理由もあって、会社に導入したいと思って動き始めた。

 

やった内容

1.会社の公募でGTDを全社員に適用するように提案した

勤めている会社では、年に一回、社員からアイデアを募ってコンテストをする。それにまずは公募した。その時の内容は、社長からトップダウンでGTDを実施する、というもの。このコンテストは、入賞するとそれを実施することが決まりになっているため、それはさすがにちょっと…ということで、入賞しなかった。

けれどもその後のフォローでワークショップとかなら実施してもいいよ、と言われたので何度か実施させてくれる機会に恵まれた。

2.GTDのワークショップ等を実施(四回)

公募の話から会社の中で興味のある人を募ってワークショップを実施させてもらった。結果はどれもかなり厳しいものだった。

 

まずは、私が状況を読み間違えていた。会社で説明する場合は、GTD勉強会とではスタート地点が異なった。GTD勉強会では、GTDに興味があって好意的に思っている人が受けにくる。だから、話を受け入れる際の摩擦は最小限に抑えられている。しかし、会社の場合では、GTDって何?といった部分から入ってくるので、そこから説明しなくてはならない。かつ上好意的に受けてるかすらわからない。

第1回目はこれを全く気付いておらず、フルスペックで説明しようとした。具体的には5つのステップを全部話そうとした。第2回は前回の結果を踏まえて、5つのステップ前の3つの原理原則で説明した。で、実際の所は、上司に助けられて、今やってるタスク管理とどのように繋げていけばいいか、というおとしどころを作ってもらった。第3回目は、今まで感じる問題点を洗い出すことによってGTDはどういう風に解決すべくように持っていこうとしたが、失敗に終わった。ちゃんと考えている人もいたからそれはそれで興味を持ってくれたことだと友人からはコメントをもらったので不発というわけではないらしい。第4回目は、実際にGTDのステップを簡単に実行することで具体的に説明した。最後に行った会が一番実践的に通じていたせいか、まだ反応がよかったように思う。

 

これらのワークショップは、胸が痛くなる経験でもあったが、得るものも結局あった。例えば以下の通りだ。

  1. 場によって説明する前提条件が全く異なること
  2. 場によっては好意的ではないこと
  3. 場によってはアドリブがむしろ有効でないこと
  4. 5つのステップは状況によってはヘビー
  5. nomicoはやっぱり説明が下手

たった四回だけれども、GTD勉強会がいかに恵まれた場かをまざまざと教えてもらった機会であり、これから伝えるには今では不十分だという現状も知ることとなった。

とりあえず思ったのは、自分がどれだけ説明下手かを諸に証明してもらったというか。それもあるし、説明できないということは理解していないということでもある。まだまだ精進が必要ということだ。

 

3.簡易的なGTDをメンバーにレクチャーした(二人)

仕事にしっちゃかめっちゃかになっている二人に関して、簡易的にGTDをレクチャーした。そのおかげで、二人とも、以前よりかは仕事が進められるようになった。

しかし問題点は残る。時間的な問題があったため、二人については仔細についてまでレクチャーするわけではなかった。確かに簡単な説明だけでもGTDはそれなりに実行することはできる。ただ、それがGTDの最大の効果を発揮しているわけではない。

なんとか軌道に落とし込む、という短期間的な成果では、仔細にまでレクチャーしなくてもそれなりの成果は出ただろう。そこから、長期的な成果に結びつけていくためには、もうちょっと深く進む人も必要になってくる。

 

会社に対するアプローチまとめ

会社に対してアプローチはしているものの、私の求めている目的からは正直全く手が届いていないのが現状である。

会社に対してアプローチする最大の目的は二つあって、

  1. 部長クラスがGTDを導入した実績
  2. 会社で導入したという実績

という二つを実現したいことにある。で、部長クラスは余程困ってない限り、自分が進んで実行することはほぼ内容に見えるので、それで会社をして、部長クラスにGTDせしむるように仕向けたいと思った。それで、会社→部長、という図式が必要なんで、会社にアプローチした。その結果、会社としての実績が出れば、GTDは日本の会社にも効果があるんだよ、というのが証明されて、他にも使ってみよう、と思う人が増えるんじゃないかと思っている。

とはいえ、現状は日本ではGTDは全く普及されていないし、下手にどの会社階層でも実現できているし、日本人は器用だし、実行することに長けているしで、GTDが本当に必要だ! という人があまり明るみに出ていないように思う。もしくは、器用な人がフォローしてしまい、問題が明るみになってない気もしなくもない。

 

今回はここまで。さて次回は今まで私がやってきた内容が、どういった部分に対してのアプローチだったかをマッピングする。