先日の土曜日、GTD勉強会を開催しておりました。今回のテーマはレビューステップ。いまいちめんどくさい、やってるようなやってないような心もとない、そんなレビューステップ。それをこの勉強会で、もうちょっと確かなものにしていくべく、といった趣旨で開催しました。
勉強会の目的等
さて、実際の勉強会はこんな風に位置づけて行いました。
目的:レビューステップの意味や目的等を理解しつつ実際に試そう! ビフォーアフター: ビフォー:レビューって何したらいいのかわかんない。やってる感がない アフター:レビューステップのやることがはっきりしている 勉強会で実際にしたこと:
- レビューステップについて情報共有する
- レビューステップにまつわる困ったことや実際やってることを共有する
- リストを使って実際にレビューステップを行う
このうち、やっぱり有意義だったのは、GTDをこなれてやっている人のレビューステップがどういったものか、ということ聞けたことです。
レビューステップにまつわるいろいろ収集ステップ
GTD勉強会では、活発な意見交換を目標としているので、参加者の自己紹介を必ず行っています。で、その自己紹介の中では、必ずGTDに関して困ったことを紹介してもらっています。そんでもって、勉強会ではその内容を肴にしつつ、会自体を進める構成になってます。その今回の勉強会で収集された内容がこんな感じ。特に今回は、レビューステップに的を絞って困ったことなどを紹介してもらいました。
- レビューステップでしていることは、収集→処理→整理ステップ
- プロジェクトは、分解するのが億劫、どうしたらいいんだろうとかんがえてしまう
- レビュー自体は面倒くさい
- 価値観が計画する時に有効利用できていない
- レビューステップって何をすればいいのかわからない
- まとまった時間がとれず、Somedayリストのレビューができていない
- レビューってやる意味あんの?
いろいろ言いたいことはありますが、今回はそのうちの「価値観が計画する時に有効利用できていない」「レビューステップって何をすればいいのかわからない」「レビューってやる意味あんの?」等について、参加者の方からお話を聞いた、6つのレベルから見たレビューについての内容をまとめます。
Remember The Milk(RTM)の紙を印刷してみても、全くレビューができない
弁護士のこータさんは、GTDを初めて数年経っています。こータさんが専ら使っているツールはRTM。しかし、実際レビューで確認しようとRTMの画面を印刷しても、全くレビューができなかったそうです。そこでこータさんは何をしたか? 価値観を見直しました。
価値観というのは、GTDで言うところのあの6つのレベルの部分です。それをこータさんは徹底的に見直したそうです。具体的には、自分はどんな生活をしたいのかをつぶさにイメージしたりだとか。快適な家に住みたいと言うならその家はどのぐらいの大きさで、一軒家かマンションなのか、場所はどこらへんで間取りはどうか、その部屋にはどんなものが置いていて、どういうことをしてくつろぐことができるのか。また、お金は潤沢がいい、というのならば、実際的にどれぐらいの資金を持っていればいいのか? 等など。非常にクリアなイメージで想像するようにしました。
そうすることで、自分が目指すべき姿というものが明るみになってきます。そして、この目指すべき姿を、レビューの判断基準として用いるようになったと、こータさんは説明してくれました。
また、こータさんの中では仕事は人生の中では優先度が高いというわけではないとおっしゃいます。けれども、自分の活動の中でその仕事がどんな風に意味があるのか、この価値観をまとめを見直すことで、ひもづけるようになったといいます。
それは私の目指したい姿に貢献しない
日々の収集を重ねていると、たまたま見かけたものだから興味が出てくるものがあります。しかし、こータさんは気づいてしまった。自分の目指すべき姿の基準からみるとどうでもいいものが半数ぐらい占めていることに。そこで反芻しました。はたして自分が目指したいものと異なるものを選んで実行してもいいものか。時間は有限だ。果たして是か非か?
時間は有限です。やりたいことを集めていけば、いくらだって増殖します。Somedayリストが200や300膨れ上がるのは極めて普通です。それらは全部実行できるものでしょうか? 実際のところ、どうなんでしょう。やりたいことの総数と、時間――こータさんはこれらを合わせて考えた結果、自分が目指すべき姿とはかけ離れたものは、手放しやすくなったと言います。寄り道をしているには、あまりに時間がないことに気がついたからです。
これを聞いて、私も改めて価値観などのレビューを行いたいなぁと思いました。
まとめ:気持ちと行動とをひもづける
こータさんの行っているレビューの作業は何でしょう? それは、気持ちと行動とをひもづけることです。
最初は気持ちがあったとしても、行動を続けていくうちに徐々にずれていくことが多々あります。例えば、何かを伝えたいと思ってブログをはじめたんだけど、ブクマ数や反応があるのが楽しくて、いつの間にかブクマ数を獲得するためにブログを更新して、ずいぶん記事の中身が変わってしまったりだとか。
こータさんのしたことは、このぶれを最小限に抑えることでした。まとめた価値観は、やりたいことの優先度の基準になったり、今稼働しているプロジェクトの感情的な意義を強化してくれたりします。これを毎週行っていくことで、自分のやりたいことの焦点が徐々にクリアになっていくところがレビューステップはいい!と、こータさんは説明してくれました。
反対に言えば、そういった気持ちを確かめることを頻繁に行わなければ、感情と行動は解離しやすいとも言えるでしょう。
レビューステップの意義を見出すのは難しいです。レビューステップをすることで、短期的に効果が出ないし、仮に長期にしたとしてもその効果を知る方法がしらなかったりして、「やってよかった!」という気持ちを見出せずに終息してしまうことも多々あります。
今回は長い目、とくに6つのレベルと合わせて見た結果、レビューステップがどういう風に組み合わせられるのかを知ることができた、いい機会だったと思います。
こータさん、それから勉強会に参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました!
FacebookでGTD勉強会のファンページを作りました
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mixiは、イベントの作成がやりやすかったり、メールアドレスなどを主催者側が知らずにできたりするので便利だったり、メンバーの人となりをかいまみれたので、全く知らない人でもなんとなく知ってる気になって勉強会の開催がしやすかったです。けれども、不満もありました。もともとGTD勉強会は、オンラインのやり取りは私のキャパを超えていたのであきらめて、オフをメインに考えていました。それで、トピック機能はあきらめていたのですが、それ以外に情報をストックする方法がないのがつらかったり、またmixiに入っていないと全然見れないというのもデメリット部分です。それに、オフメインといいつつも、コミュニティに参加してくださる人には、各地の方もいて、なんというか私が残念な気持ちになります。
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