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飯と酒と時々GTD

HBRR: 2010/07 顧客資本主義の時代

会社自体が、顧客資本主義を全うするならば、そのCEOも顧客資本主義を全うすることができる。なぜならば、会社自身がその方針を打ち出しているのだから、CEO個人のみがその主義を全うすることに、外部から不満を受け取ることはない。それは、株主からに対しても、である。

株主主義と顧客資本主義は、会社に対して短期的効果と長期的効果のいずれを重視するかと同等の方針になる。

会社が顧客資本主義ではなく、株主主義である場合どんなことが生じるだろうか?

一つにCEOの活動方針に影響する。仮にもし、その時期の株主に最大効果を与えることが、彼らの報酬に寄与するならば、彼らは現時点での利益増幅に余念がないだろう。自分の任期以降の会社の状況には省みず。

もし、自分の勤める会社自体が、株主に対して言い訳するのに余念が無いと知ったならば、私はがっかりだ。会社のリソースを、彼らに対する言い訳を作るのに使うのは、合理的ではない。それ自体は会社についても株主についても、双方の利益に全く寄与するわけではない。それ以上に、会社のひいてはCEOの志の低さに辟易する。自分のしてきた仕事に、自信はないのか、と。言い訳を考えるのは、その自信のなさの表れだと考えるからだ。

そんなわけで、株主主義はあんまりいい効果を出すとは思えない。何より、流通のラインから考えれば、当然のことだろう。会社→顧客→会社→株主、という経路を通って株主の利益は注がれるのに、最後の三番目の矢印に注力を注いだって意味がない。一番目の矢印が順当に実現してこそ、三番目の矢印が発露するものだ。

会社にはいいときも悪いときもある。CEO及び会社自体は、その状況に応じて自分自身ができる限りのことをするしかない。その行動には、残念ながら株主の報酬と直接関与することはできない。