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GTDメインのタスク管理と生息してますログを記載しています。

今まで目標を立てたことのない人が1年の目標をつけようとしてもうまくいかないのは、登山初心者がエベレスト登頂を目指すようなものだから

一年の計は元旦にあり、ということで、いろいろ1年の目標を立てるための記事をいくつか見かけました。その記事を見て、去年はそんな目標を立てなかった人も、立てようとしている人がいるかと思います。でも、多分、うまく目標を立てるところまでいける人は少なく、更に達成する人は少ないと思います。

そんな中で、目標の立て方も学んだのにどうしてうまく目標設定できないのか、と不思議に思っている人がいるかと思います。私もこれがいつも不思議でならなかったのですが、最近理由が見えてきました。で、その理由を具体的にしめしたのが、このエントリのタイトルであり、まとめると、目標設定を立てるスキルレベルが足りなかったから、ということに最近気づきました。

身近な例

で、登山以外にもイメージ的に同じ感じのものを集めてみました。

  • バイエルを弾き始めたピアノ初心者が、リストの超絶技巧シリーズを弾こうと試みる。
  • 赤ちゃんが、こむつかしい会話ができるように試みる
  • ドラクエでレベル1の勇者が、ラスボスを倒そうと試みる

ここで言いたいのは、主体が異なれば、これらの項目は可能であることです。一番目ならば、職業がピアニストの人であれば可能なことだし、二番目ならば、大学生や大人であれば、可能なことです。三番目ならば、レベルがあがった勇者ならば、可能でしょう。可能でないパターンと、可能であるパターンの違いは、スキルレベルです。一番目はピアノを弾くというスキルレベル、二番目は会話のスキルレベル、三番目は戦闘のスキルレベルです。

思うに、目標設定をしたことのない人が1年スパンのための目標設定のつけ方講座を参考にしようというのは、ドラクエで言うなら、レベル1でラスボス攻略書を与えられたようなもんなのかと思うわけです。いかにレベルにそぐわないことがわかるかと思います。

でも、最終的には実現可能な1年スパンの目標設定をしたいですよね。そうするためにはどうしたらいいのか?

実現可能な目標設定ができるようになるためには、目標設定するためのスキルレベルを磨けばよい

今の状態が、今まで目標設定をしたことがなかったとしましょう。それは、目標設定のスキルレベルが1な状態です。じゃあ、1年スパンの目標設定をするためには、どうしたらいいか? 1年スパンの目標設定ができるぐらいに目標設定のスキルレベルを上げればいいんじゃないかと思いますよね。

つまるところ、目標設定のスキルレベルが上がればいい、と。

できないのはわかった。何をすればいいのかもわかった。でもどうやって、目標設定のスキルレベルを上げればいいのだ?

次に困るのがここ。スキルレベルがあがればドラクエでもラスボスの攻略書が有効になってくるわけですが、人生ゲームではレベルの上げ方を知るのが一番困難なのです。正直効果的なやり方というものが見つかりにくい。でもあればほしいよね、効果的な目標設定のレベルアップの方法が。

実は、GTDのプロジェクト設定が、効果的なレベルアップ方法にあたるんじゃないかな、と私は最近思ってるのです。

1年の目標設定って結局はプロジェクトだよね

話を戻して、1年の目標設定について。これは、言うなれば、1年のタイムスパンが決まったプロジェクトです。そのプロジェクトに対して、目標を設定し、ゴールを設定し、具体的な作業を行っていく必要があります。具体的な作業に落とし込むまでに、確実に設定しなければいけないのが、以下の3点です。

  1. スタート状態
  2. ゴール状態
  3. 次にやること

でも、目標設定レベルが1の場合だと、この3点を設定することができません。それを、GTDのプロジェクトで設定練習することでレベルアップすることができるんじゃないかなーと思うわけです。

GTDのプロジェクト設定が効果的と思うわけ

なぜ、GTDのプロジェクト設定ならば、目標設定のレベルアップに適しているかというと、以下のような理由からです。()内の記述は、仮にドラクエだったらどんな利益がもたらされるかの例です。

  • プロジェクトのタイムスパンが1日~数日単位のものが多い(ザコキャラ)
  • プロジェクト数が多い(経験値が稼げる)
  • プロジェクト自体が実行に必要だから(お金・アイテムも稼げる)

まず、タイムスパンについて。GTDで、まず消化できるプロジェクトのタイムスパンというのは、だいたい1日~数日単位で追われるものから始まります。これでやり方がわかってきたら、なんとなくプロジェクトのタイムスパンが長くなっても、扱い方がわかるようになるのです。で、最終的に、1年のタイムスパンでも対応できるかなという流れ。

次に、プロジェクト数について。GTDは生活に直結しています。ということは、プロジェクトも終わらせなければならないプロジェクトがほとんどです。つまり、GTDは経験値を断続的に取得するにはうってつけなのです。レベルアップは、一つ一つの経験値はヘボいものです。しかしながら、ドラクエではその経験値がなければ、次のレベルに進めないのもまた事実です。現実では、レベルという数値化にはなってないものの、消化したプロジェクト数が多ければ多いほど、経験値が高いといって問題ないです。とりあえず必要なのは、場数という話。

最後に、プロジェクトの実行の必要性について。プロジェクトを消化するには、経験値を取得するだけでは、実行しないです。経験値がほしいからプロジェクトを消化するなどという実施理由は、決してありません。もっと具体的なメリットがなければ、プロジェクトの消化できません。あてのない訓練方法が続かないは、この必要性が欠如しているからです。しかしながら、GTDだと、自分が消化しなければならないプロジェクトのみ行っているので、GTDをそれなりにやっていれば、なんとなしには経験値がたまっていくものです。

以上が、GTDで行うプロジェクト設定が効果的な理由でした。もちろん、これらの大前提には、GTD自体を実施している、というのが入っているんだけれども、そこは省略しています。

最後に、具体的なプロジェクト設定の仕方については、「自然に計画するためのモデルを実践するには?」のエントリも参照してください。

そんなわけで、レッツGTD!

目標設定したいけど、ちゃんとできるようになりたい! と思っている人で、やり方がなんとも見つからんという人は、GTDでプロジェクト設定を行

うようにしてみてください。

ちなみに、プロジェクト計画については、GTDでもwebではあまり言及されてないので、『仕事を成し遂げる技術』を読んだ方がいいと思います。