works4Life

GTDメインのタスク管理と生息してますログを記載しています。

再現性の努力

なるほど、ブログを書くときに2、3日休んでしまうとかえって再度始めるポイントを見失ってしまうのもこのせいか!

小さな、静かなる持続の力 | Lifehacking.jp

Lifehacking.jpさんのエントリを読んで、まず思い出したのが下記のNBonlineの池波正太郎に関する記事です。記事は2ページあり、1ページ目は誰でも読めますが、2ページ目以降は会員登録する必要がありますので、気をつけてください。

徴兵される前に軍事工場で精密部品作りに携わった経験がある著者は、「深く微細に、理論的に根気よく何かをするということが嫌いでたまらなかった」。当然、最も覚えの悪い工員だった。しかし、根気よく丁寧に教えてくれる上司の指導もあって、なんとか半年間続けていた。そして… 或日。突然に、ぱっとわかった。

『日曜日の万年筆』が描く「手順」の達人、池波正太郎:NBonline(日経ビジネス オンライン)

この記事は以前からよい記事だと思っていて、ことある毎に思い出す内容です。もともとは、GTDの中でアクションを細かい手順に落としこむことに関連して、気になってクリップしたものです。それについて、なにがどう思い出したのかは特に言語化しませんが、気になって読んでもらえると嬉しいです。

質より量、そのためには持続――何がどうなってるんだろう?

さて、Design ITさんでは、確率論ではないということを説明され、Lifehacking.jpさんでは、質より量を生み出すために持続が必要であり、そこには二つのフェーズが融合している、と説明されていました。

どちらの話も納得の行く話です。それと合わせて、結局何がどう起こってるんだろう? という疑問も沸いてきました。つまりは、この二つから導き出せる、質より量である理由とは何だろう?

自分が導き出した結論を先に言っちゃうと、全てを生み出すものの媒体が「体」だから、です。

最近、私が気になるのは「体」についてです。「体」は私がこの世界で出力することのできる重要な媒体の一つとして、重要視しています。ここで説明する際、「心」と「体」をあえて区別しています。「心」は頭のもやもやとした実態のない思考を、「体」は物理的な質量を持った立体物を、指し示しています。「体」には全組織、つまり脳から神経回路、筋肉などの構成する全組織を含んでいることに気をつけてください。

高い質の作品を生み出すことも、それを持続させることも、「体」を動かす機会を増やすことに帰着しています。「体」を動かすことで、「体」は「経験」を得ることができます。そしてこの「経験」は「体」に蓄積されていきます。そこにはこんな図式ができあがります。

「体」 → (経験した!) → 「体」+「経験」

経験後の「体」というのは、経験前のそれと同じであることは決してありません。「経験」は「体」に蓄積されること、これを目的として、持続することや量を増やす方法がとられるわけです。

どんなに「心」がこんなものを作りたい、と思っても、「体」がそれを作る術を知らない限りには、現実には作り出すことができません。その理想と現実の不一致を埋めるには、「体」の「経験」を蓄積させ、「技術」に変えることが必要なのだと思います。

「体」に「経験」が蓄積されるなんて当たり前だ! と思うかもしれません。しかし「経験」は多岐に渡ります。例えば質より量で実験された陶芸ではこんな「経験」が蓄積されるかもしれません。

  • 自分が最も最適だと思っている水分量を含む土を手で触った時の触覚情報
  • 土台となる土の分量がこれぐらいで最適だと目で見た時の視覚情報
  • 自分がある形状を作る際最適なろくろの速度の視覚情報

「心」が指令を送るのみができる、とここで想定すると、まず上記のような情報を受け取るための媒体が必要となります。それが「体」。「心」がまず判断するためには、まず「体」が情報を受け取る必要があります。そしてそれが以前と似た情報だ、と反応するための情報が必要となります。その過去の情報はどこから取得されるのか? 「体」です。

「心」が担うことのできない役割の一つに、情報を受け取ること、というのがあります。どれぐらいの情報を受け取るかは、各「体」の発達した神経回路に寄ります。「技術」は、この「体」が発達することなしに伴うことはありません。

「経験」は、脳だけでなく、「体」全体を使ってあらゆる場所にその記憶を蓄積しています。

質より量が、確率論ではない意味

ところで、Design ITさんのところで、これは確率論ではないと説明されてましたが、実はすぐには理解できませんでした。ので、自分なりに理解した内容を以下にまとめておきます。

確率論の話というのは、同じ状況の場合に発生しうる率です。ところが、経験前のAさんと経験後のAさんは、「体」の持つ「経験」値で比較すると異なります。

Aさん → (経験した!) → (A+経験)さん = A’さん

みたいになる、と考えるとわかりやすいかも。そうなると、Aさんに適用できた確率は、A’さんには適用できない。だってAさんが同じ状況じゃないからです。