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【読書メモ】「誰もわかってくれない「孤独」がすぐ消える本」

 

誰もわかってくれない「孤独」がすぐ消える本

誰もわかってくれない「孤独」がすぐ消える本

 

 

どうやら「わかってもらえない」とか「理解されない」、そして「思い通りにならない」ということをきっかけに「孤独」を感じるみたいなんです。

P17

 

 

2016年にマサチューセッツ工科大学の神経科学者のチームがマウスの実験で「孤独の感情」と関係する脳の部位を特定しました。

 マウスを隔離して孤立状態を作り出すと、脳の孤独の部位(背側縫線核)の神経細胞が活発に活動するようになり、孤独を感じるようになります。

 そして、その脳の孤独の部位が活発になったマウスを集団の中に戻したら、さらに活発に活動するようになった、ということが観察されました。

P18

 

 この本を読んでよかった部分は、上記二つ。

 本のロジック自体はよくわからなかったというのが正直なところ。

 

 心地よい孤独と心地よくない孤独がある。→わかる

 人といると心地よくない孤独が生じる。→わかる

 心地よくない孤独の時は、人の孤独を自分のものにしていたから。→?

 「注意を向けた相手の脳の状態を真似しちゃう」ミラーニューロンのせい→???

 だれかの「孤独」を反映して、自分は心地よくない孤独を生じる→?????

 

 という論理。対人から生じる「孤独」は、あくまでミラーニューロンありきな展開に関する対処法が記載されていた。でも、こういう孤独って、相手が楽しそうな場合も心地よくない孤独が生じるけど、それはどこからミラーで受け取ったものなの? あるいは、誰かの写しデータなら原流があるはずだけど、それはどこに? ということにはあまり触れられていない。

 それで、本で解放したい「孤独」の定義があいまいで、結局どういった感じの「孤独」が解消されるのか、というのはわかるようでわからなかった。

 

 

 

 友人が「孤独だわ」とよく言うので、解消するにはどうしたらいいのか、との参考になればと思ってひもといた本である。

 かくいう自分も「孤独」だと昔は思っていた。思っていたが、存外昔で、どうやって解消できたか忘れてしまったので、本を参照することにしたのであった。

 が、本を開いたものの、謎が深まるばかりであった。 

 

 

 

 

 

 でもなぁ、孤独のサイクルに入るきっかけが、上記P17に入ってくるなら、ずっと孤独に感じるのは当然だ。なぜなら、そこには自分の都合のいいことしか受け付けないサイクルだからだ。

 ほかの、自分の不都合なレスポンスや、周りの状況などなど自分の思い通りじゃないことを補完するための要素でしか取り入れず、孤独サイクルに入った以降は、孤独を強化するように解釈するようにしか、神経回路が動かないようになっている。

 

 

 

 

 ここからは余談。 

 「孤独」であると感じるとは、影響力のなさを痛感することによる、内的自殺なのかもしれないな、と思った。

 javaというプログラミング言語がある。プログラミング言語は、実行するために、変数を設定するためのメモリを確保する仕組みがある。javaは、このメモリ確保の仕組みを自動的にやってくれるのが特徴だ。で、その確保していたメモリをほかの機能に使うために解放する仕組みがもちろんある。解放する仕組みの自動的な条件として、そのメモリが「誰からも参照されない」というのがある。

 この誰も参照されない状態になる時——誰かにメッセージを送っても返ってこない、思い通りのレスポンスがかえってこない時に、こういう「孤独」といったものが生じるのかなと思った。

 

 我々に「孤独」を感じる仕組みがあるのならば、なぜそれは必要だったのだろうか? 同じ行動を繰り返さないように、孤独を感じるというある種のストレスをかけることで、再行動するのを妨げるようにしていたのではないだろうか。

 

 「孤独」は物悲しく感じることはあれど、それ自身に対していつも説明がつかない。どのような状態に陥るのか、という話はできても、「孤独である」と持続して感じている間は、最初の導入時の気持ちをそのままひきづっているか、もしくはそこから思い出す、「孤独」な状態に入るきっかけとなったことを思い出アルバムをひもといているかであるのではないだろうか。

 突然、「孤独」な状態に入ることはない。そして、「孤独」だと感じている場合は、継続的に「孤独」であると感じるように何かしら考えている状態を保っている。寝ている時は「孤独」は感じない。私たちは、努力して「孤独」を保つ。