works4Life

GTDメインのタスク管理と生息してますログを記載しています。

【雑記】やり方に問題ないが、前提条件が合ってないことは大いににある話

 世の中にはいろいろ便利にやり方を考えて、それをみんなに教えてくれるやさしい人がいる。しかしながら、教えてくれてもできるできないというのがある。なぜだろう?

 その内容が悪い=実現性がない、ということは勿論ない。なにせ、自分ができたんだから教えてあげたいと書かれているのだから。ではなぜ? それは、このやり方に書いていない、実際にやった人とこれから実行しようとする自分に大いなる齟齬がある。

 それは前提条件である。

 

前提条件とは?

 前提条件てのは、何かを実際しようとする時に、これは必要というような条件だ。言い方はいろいろあって、スタートラインだったりスペックだったり、準備するもの、などなど、それを実行するには、これぐらいはできているだろうというもの。

 

 本なら想定読者だったり、ターゲットだったり表記されたりする。やり方というのは、誰であっても適しているわけではない。最大限の効果が得られる人は、こういう状況の人だろうと、いうものが、前提条件というものである。

 伝える側と受け取る側の前提条件が合わずに、悲しい結果になることは多い。本当に多い。

 

料理本なのに料理ができない不思議

 できるといって書いてあんのになぜかできないとイラっとすることはままあるわけだ。それが特に料理本が顕著に生じる。

 切り方一つにしても、手順一つにしても、もどかしく、これをするために別の料理本を引っ張ってくる始末である。

 料理本程、読み手の前提条件が如実に反映されているものは少ないだろう。私も作りたい!と思って料理の本を買うが、結局一つもつくることなく終わることはよくある。

 なぜだろうと思う。あっちは作ってほしいと思いながら書いてあるのに、それをうまく受け取れてない絶望感に苛む。少しだけ。

 それが、前提条件がだいぶ違うってことになるだろうと、私は最近思うようになっている。

 

手順をどこまで記載するのか

 料理本はまごうことなき手順の本である。だが、3分クッキングのように10分の全工程をしたためるわけにはいかず、その手順の一部は端折られる。その端折り方によって、読み手、料理本の場合は作り手になるのだが、うまく実現できるかどうかが、かわってしまうのだ。

 私がたいがい引っかかるのは、炒めたり煮たりする時間がかかれていない場合。目安となる時間がほしい。もちろん、状況はそれぞれ異なるので一概にこの分数で最適なものに至るというわけではない。承知の上である。

 時間が書いてないかわりに、『野菜に十分に熱が入ったら』、とか到達状態を表示していることもあるでしょ。そう思うかもしれない。しかし、だ。その到達状態がそもそも判断できない場合はどうしたらええんじゃい~~。

 

 私が到達状態の手順で唯一覚えているのは素麺のゆで方だろう。

 お湯が吹きこぼれそうになったらびっくり水を入れ、次に吹きこぼれそうになったら火を止める。

 びっくり水といってもただの水だ。素麺は、タイマーが不要でもなんとかなる数少ない食料である。

 

 だいぶ話はそれてしまったが、言いたいことは、料理本一つを取るだけでも、本を作った作り手が想定しているスペックと、実際の料理を作る人のスペックには大いに差があるものだ。

 

「サルでもわかる」サルのオーバースペック

 何度も言っているけど、この前提条件の設定が、伝える側でも非常にむつかしい。一番ロースペックとして想定される文言に「サルでもわかる」というものがある。これ以上分かりやすく説明することなどない!と思って、細心の注意を払って、伝える側は説明した!という表明である。

 

 プログラミングにGitと言われる技術があって、それをやさしく解説しているサイトがある。それが以下なのだが、「サル先生のGit入門」という。

 

backlog.com

 

「サルでもわかる」どころか「サル先生」じゃねーか!と諸氏は思うかもしれない。しかしながら、このページ、当初は確かに「サルでもわかる」だったのだ。少なくともWebArchiveを辿ると、2018年8月当時はこのような表記だった。

 

web.archive.org

 

 なのに、いつから結構むつかしいかもと思われたようで、読み手想定のサルくんがいつの間にやら教え手側に昇格してしまった。しかも昇格したの、つい最近だ…!(2020/07/07のアーカイブでもまだ「サルでもわかる」だった)

 

 というように、読み手の下克上などそうそうないのだが、そういう恐ろしい例もある。

 

1か月で英語力を劇的に…?!

Image from Gyazo

 

 はてブで1500以上のブックマークがついている、英語の勉強の仕方のサムネイルを見ていて、つらつらそんなことを連想した。