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GTDメインのタスク管理と生息してますログを記載しています。

【GTD・タスク管理】それぞれの仕事配分に適した、最短距離を行くタスク管理術5選とは?

 

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 この手のタイプの記事を見る度に、どの仕事術を適しているかは、仕事の配分によって変わるんだよな、と思いながらみていたので、今日はそれをまとめようと思う。

 

仕事の配分

 人によって仕事といっても、仕事の種類とその配分率は異なる。仕事ののタスクは、ざっくりとこの3種類になる。

  • 作業タスク
  • 割り込みタスク
  • ミーティング

 作業タスクは通常のタスクだ。書類を書いたり手続きしたり。

 割り込みタスクは、外部の人から入ってきた仕事。人から声をかけられるのも応対するのがタスクなため、割り込みタスクとしてカウントする。

 ミーティングはその通り時間が決まったタスクである。

 

仕事の配分量は職種によって異なる 

 世の中の仕事術というのは、仕事の配分はかなり変わるのに一緒くたになって語ろうとする。そうすると、自分の仕事配分とは合ってないのに取り入れようとしたりして、それでなんだかおかしなことになる。そのためにも、自分の今の仕事配分は、ちゃんと把握しておいた方がいい。

 GTDの勉強会なんかやってきて、いろいろ聞いてきた結果、仕事の配分パターンは、ざっくりしたイメージだと下記の4パターンになる

  1. メンバー型仕事配分
  2. 研究職型仕事配分
  3. 管理職型仕事配分
  4. デスマーチ型仕事配分

 下に進むにつれて、全体のタスク量が多くなっていくとかんがえてよい。

 

1.メンバー型仕事配分:穏やかな川の流れタスクタイプ

 

 ミーティングもそこそこ、割り込みタスクもゆるりと入る、自分のタスクをこなすのがメインで正直、一番自分でタスクをコントロールできる優雅で理想的な仕事配分である。

 新人やプロジェクトのメンバーなどに、この仕事配分が多い。

 だが、余裕があるといって、いつの間にか締め切りに追われてしまうことはままある。

 なお、円のサイズは全体の仕事量を表す。

 

2.研究職型仕事配分:ロングターム仕事で夏休みの宿題タイプ

 研究など、自分でプロジェクトゴールを切り開いていかないといけない、仕事配分。メンバー型仕事配分と似ているが、円のサイズ=仕事量が多い、また作業タスクもよりゴールが長期的だ。

 メンバー型仕事配分なら多少遅延しても取返しがまだ可能だが、この手の場合は、時間がかかるため取返しが非常に難しく、コントロールが難しい。

 

3.管理職型仕事配分:ミーティング割り込みタスク入り乱れタイプ

 

 GTDが一番役に立つ仕事配分。ミーティング、タスク、割り込み等まんべんなくふってくるタイプの仕事量だ。そして全体量が多い。

 複数仕事をかけもちしていたり、関わるメンバーの数が多かったり、管理職で仕事を割り振っていたりする人が、この手の仕事配分になる。

 メンバー型仕事配分から、なんだか知らないうちに、この仕事配分になっていることが多い。 

 

4.デスマーチ仕事アセット:ミーティング割り込み入り乱れに乱れてわけがわからないタイプ

 GTDがあってももはや無理なぐらい、タスクに忙しさがかぶっている仕事量である。

 ほんとはもうここら辺になると、外部と調整して自分のタスクを外出しした方がいいレベル。体が壊れる前にヘルプを出そう。

 人によってはミーティング量は少ないかもしれないが、共通するのは、作業タスクに割けられる時間が圧倒的に少なく、割り込みタスクでいつの間にか時間が消費されるのがこのタイプである。

 

 

 で、ようやく最初の仕事術だが、仕事配分に適したタスクのやり方は異なる。適した仕事配分と合わせて紹介しよう。

 

タスク管理術1.「目標と優先順位」からはじめる

 研究職型仕事配分、メンバー型仕事配分に適している。

 

 時間があると、難しい仕事は、まだ時間があるからといって、後回しにしがちだ。それを明確にしてくれるのでよいと思う。

 そして優先順位が高いものは、朝のいの一番に手をつけるのがよいと思う。

 ちなみに、管理職型仕事配分、デスマーチ型仕事配分は、つけている暇などない。スケジュールが一番短いやつもしくは全体作業がわからんやつから手をつけるのがよい。

 

2. 大きなタスクは「親子で管理」

 全タイプの仕事配分に適している、というか、仕事をする上で必要なタスクの概念である。

 

 仕事とは一つで終わるわけではなく、複数のステップを通じて完了できることの方が多い。ゆえに、面倒。ゆえに時間がかかるのである。

 仕事が多くなってくると、この親子管理が難しくなってくる。

 研究職型仕事配分、メンバー型仕事配分にとっては、やった感を感じるために履歴を残す意味でもとても重要。管理職型は、時間が空いた記憶を思い出すのに重要。デスマーチ型は私の経験上、履歴をとれる余裕があまりない。

 

3. 「タスクバッチング」で切り替えを減らす

 デスマーチ型仕事配分、管理職型仕事配分に適している。

 

 いわゆる数が多いと似た仕事をしろという内容である。メールを出すならメールタスクをこなし、電話をするなら電話タスクばかりをこなそう、という。

 苦手なタスクはこのタスクバッチングで一気にするとやりやすい。

 

4. 「2分ルール」でタスク消化

 全仕事配分に適している。というか、GTDの2分ルールである。

 

 2分で終わるような小さなタスクはとっとと消化せよという理由は、後回しで実施するタイミングだと、思い出すコストが作業する時間に割に合わないという点である。

 しかも、後回しにした当時は、「すぐにできるから後からでもいいや」と思っていることが多い。だのに、いざやろうと思うと、何をすればいいのか忘れたりして、思った以上にタスクをこなすのに時間と心理的抵抗感がかかってしまうことがある。で、実際タスクをこなして、「こんな簡単なことなのになんで私は放っておいたんだろう」とかなんとか思ってたりすることがあるのだ。

 だからまぁ、2分で終わりそうならとっとと完了した方がいい。特に思い出すのが苦手な人はやった方がいい!

 

5. タスクごとに「タイマー」で管理

 研究職型仕事配分、メンバー型仕事配分、管理職型仕事配分に適している。

 

 私は割と時間がある時は、ポモドーロの25分を1タームとして管理している。これの何がいいかというと、仕事量を定量化することができるからだ。特に研究職とか長いタームの仕事の場合、進んだ感がなくて疲弊する。こんな時、ポモドーロで25分を1タームとしておくと、今日は何タームやったなど、進んだ感が出てきてよい。

 また、好きな仕事なら集中してするのが好き!という場合にも役に立つ。好きな仕事ばかりして疲弊し、他の仕事に手をつけるのをすっかり忘れてしまう予防効果がある。つまり、今日は3タームで終わろうとか、体力が続く限りし続けていた仕事を理性的に(?)終わらせることができる。

 

 

まとめ:まずは自分の仕事配分型を把握することから

 各タスク管理術自体はそれぞれよい部分があるのだけれども、各々の仕事配分タイプによっては、全く合わないこともある。

 なので、ひとまず自分がどういう仕事配分型なのかを把握することから始めるとよいかもしれない、という記事でした。

 

【映画】君たちはどう生きるか感想追加。生命の祝福(ネタバレあり)

 この前見てきた「君たちはどう生きるか」についての余談。

 

 細かいディテールはおいといて、今回はこの話のレイヤー構造と、神話というか普遍性に向けた話、それから歌舞伎の綯交ぜが取り入れられている点について話したい。

最初の疑問は白濁の液

 なぜこんな話を考えるようになったきっかけは、作中にあった白濁の液だった。一つはアオサギが主人公の家の窓の残りにつけていたことと、それから最後現代に戻ってきた主人公、ナツコ、父の3人に白濁がついていたことだった。

 アオサギの時点ではなんだか気味が悪いなぁというだけだったが、最後の人物達にわざわざわかりやすくつけていた。インコがいるからインコのフンのように見えざるを得ない。だが、見せ方があからさまであるから、大きな印であることは確かだろうと思った。

 

イザナギとイザナミの神話

 大きな印といえば、イザナギとイザナミを神話を思い出したのもわかりやすく印があった。「後ろを向いてはいけないよ」という点だ。

 このフリは、異世界と現代からの切り離すためによく使われるおまじないでもある。だが、「死んだ女を連れ戻す」という話の作りから、イザナギとイザナミの神話を組み込んでいるであろうというのは推察できる。

 今回、「死んだ女」は主人公の母親だが、火事でなくなっている。イザナミもまた、ヒノカグツチを産み落とした時に亡くなったという点でも類似性がある。

 

 だが、ここには白い液体の話は出てこない。

 ならば別の神話なのだろうか。

 

白い液体で有名なのは、エジプト神話

 白い液体で有名なのはエジプト神話である。私はエジプト神話が好きなので、割かし神話の本を図書館で借りては読んでいた。

 そこで出てきたのがレタスである。レタスは、その切った部分から白い液体が出てきて、これが、精力増進効果があると信じられていたとも言われる。で、このレタスはエジプト神話のミン神の供物として有名だ。ちなみに、ミンは豊穣の神で、見ればわかるが、その姿から子孫繁栄を象徴するともされていた。白い液体が何を連想するかは、自明である。

 

 しかし、日本神話はわかるが、いきなりエジプト神話が組み込んでくることは奇妙である。奇妙であるとは言ってても、ところがアオサギはエジプト神話になじみがある。

 

 ベンヌは、エジプト神話に伝わる不死の霊鳥だ。そして、そのモチーフとなったというのがアオサギである。実際その姿には二枚の青い羽根がある。

 どうやら、確かに、日本神話以外に、この映画はエジプト神話の要素もあることに確信はもてた。

 もてたが、なぜエジプト神話なのだろうか?という謎があった。そして、なぜ神話を二つも持ってくる必要性があるのかがわからなかった。

 

神話の要素を入れるのは、普遍性のため

 今回、イザナギとイザナミの話を思い出したので、最初、とても神話っぽく思った。

 だが、どちらかといえば、話を普遍性に持たせるために、神話という型を取り込んだのではないのかと思った。

 

 神話の類型であれば、それになぞるように覚えやすい。また、神話の類似とすれば、話の訳の分からなさも多少の合理性は不要になってくるし、むしろ不合理さが必要となる。

 

 この不合理さの企みはおそらく成功しているように思われる。この物語は、すんなり理解されることを拒み、いろんな人の中で、よく考察され、記憶の中でながらく滞留しているからだ。

 あそこはどうなんだ? あれはどういう意味? などなど検討せざるを得ないような状況になって、結果印象に残る。

 

 物語に普遍性をほしかったのは、物語が長く存命されること、いろんな観点から読み取られてほしいこと、という2点が実現できるからかなと思っている。いろんな観点から読み取られたいというのは、前回の感想の通りである。

 

 

 ふーん、だからイザナギとイザナミの神話の類型を作ったのか――だが、エジプト神話を取り入れる理由はこれだけでは足りないのである。

 そこでふと思い出したのが、歌舞伎狂言の「綯交ぜ」である。

 

歌舞伎狂言の「綯交ぜ」を取り入れた世界

 「綯交ぜ」とは歌舞伎の作劇法のことで、二つ以上の異なる〈世界〉の筋をからみ合わせて一つの狂言を作ることだ。「綯交ぜ」についてはこちらのリンクの説明がわかりやすい。

 

 歌舞伎・鶴屋南北|文化デジタルライブラリー

 

 ポイントは、「筋をからみ合わせる」ことである。今回の物語は、通常の主人公の話を進みながらも、イザナギとイザナミの神話のような話の筋を取り込んだ形をしている。これが「綯交ぜ」である。

 別に、イザナギとイザナミの神話を知らなくても、当初の物語は完結しているので、別に問題はない。ただ、見る側が神話を知っているか知っていないかで、別の側面が見えてくるという面白さがある。

 

 今回、この物語に「イザナギとイザナミの神話」を綯交ぜしたと言えば説明がしやすい。そうすると、ここに「エジプト神話」の世界を「綯交ぜ」したと考えれば、とてもわかりやすくなる。

 

物語のレイヤー構成

 さて。この物語がとてもよく語られるのには、いろんな側面から読み取れることができるからだ。側面をレイヤーとして考えると、今回の物語には、以下のようなレイヤーが考えられる。

 

レイヤー1、主人公の物語

 これは、本来一番表面にある物語である。どうしてアオサギなの、結局空からふってきたアレは何なの? 謎はあまりに多い。

 

レイヤー2、宮崎駿の物語

 レイヤー1から照らし合わせた、宮崎駿の物語である。主人公は宮崎駿で、アオサギは誰それさん、と見る側が勝手に妄想を膨らませてくれる。

 

レイヤー3、見る側の物語

 レイヤー1の主人公に照らし合わせて、自分と共感を得る。そのため、主人公やその周りにはいろんなひっかかりがちりばめられている。そして、占いのように、自分が一番注目したい部分が注目されて、自分自身の物語のように受け止められる。

 

この物語の感想は、おおよそこの3つのうちどれかについて語られているようだ。前回の私の感想は、レイヤー3が多用できるように作られているのねこの話は、という感想であった。

 

で、今回この記事で紹介したいレイヤーは以下の二つだ。

 

レイヤー4、日本神話と、レイヤー5、エジプト神話の物語

 今回、この物語ではなぜイザナギとイザナミの神話だけでは足りず、エジプト神話の組み込みを必要としたのか。

 それにはまず、イザナギとイザナミの神話の内容について振り返らなければならない。

 

イザナギとイザナミの神話は、死の物語

 イザナギとイザナミの神話は、イザナミが亡くなって、イザナギがイザナミを連れ戻そうとしたが逃げた話である。

 

 今回の物語では、イザナミは主人公の母親で、イザナギの役回りをしているのが主人公となる。結論から言えば、イザナギの役回りだった主人公はイザナミを連れて帰らないと決めている。

 イザナギである主人公は、イザナミに追いかけられもせず、あまつさえ、ナツコを連れて戻っている。

 イザナギとイザナミの神話は、若干話がスライドされ、別の話へと書替えされている。

 

エジプト神話は、生の世界

 残念ながら、エジプト神話に似合った物語は私は覚えていなかった。ただ、いろいろなパーツから思い出すエジプト神は、生殖・豊穣の神ミン神、そしてイメージは一つしかなかった。

 それは、「生」である。

 

 数あるエジプト神の中でもミン神でなくてはいけなかったのかはあとで話すとして、ミン神を思い出せるもののモチーフは、物語でも随所に現れていた。

 

 ミン神が、この物語に関わっていないけど関わっているというのは、ミン神に関係するパーツがいくつか出てきた。「鞭」「包帯」「白い液」あたりである。

 「鞭」は異世界で、キリコが武器として持っていた。ミン神も鞭を手に掲げている。

 「包帯」は、産屋で出てきた。産屋でナツコと主人公は、白い紙というか途中から包帯のようなものに覆われていた。あれは、今思えばミン神のパーツの一つなのかもしれない。ミン神の足元はミイラの白い布で覆われている。

 「白い液」。ちょうど主人公たちが現代に戻ってきた時、大量のインコにあふれかえっていた。あそこのタイミングで見る限りには、インコのフンではあるが、実際表したいのは別のものである。これがなんでミン神と関係するのかっていうと、ミン神の供物はレタスで、レタスがなんで供物かというと、レタスを切ると白い液が出てきて、それが滋養強壮によいと思われていたからだ。ちなみにミン神は生殖の神である。何を表しているかは自明だろう。

 

 それからベンヌ。アオサギがモチーフとされるこの鳥は、不死の霊鳥とされているし、またフェニックスのモデルともされている。あの不思議な世界から戻ってくる相棒としては全く適した役どころである。

 イザナギとイザナミの神話では、不思議な世界からの戻り道は黄泉からの戻り道である。その一方で、ナツコを産屋から連れだったという点で、生まれいずる道、つまり産道にもなっている。死から生を生み出し廻る道――これ以上の不死鳥にふさわしい道はないだろう。

 

異世界からの戻り道とは、黄泉からの戻り道でもあり、産道でもある

 ここが、私が気づいてとても興奮したところだ。

 異世界からの戻り道だが、イザナギとイザナミの神話ならば黄泉からの戻り道の話になるが、今回はナツコを連れ立った話になり、それは一転して、エジプト神話の世界の話となって、その場合、この道は産道になる。

 それは、ナツコが異世界にいた場所が産屋なんだから産道しかない。

 

 ここでようやく、エジプト神話の印を持ってきた意味がわかる。エジプト神話は、死としてのイザナギとイザナミの神話の対比として生のモチーフ、生殖のイメージとして描かれている。

 

 この表現こそが、全く異なるイメージを融合させ、同じ時間軸で実現しており、まさに歌舞伎が取り入れていた「綯交ぜ」が実現された状態なんじゃないかと、私は思っている。

 そしてそれは、「生命は廻る」というに相応しい表現である。

 

 インコは何なのと言えば、産道から出た後のインコはあの色鮮やかさは生まれてきたことの祝福を表しているのだと、私はそう思った。

 

しかし実際意図されたものかはわからない

 とはいえ、日本神話はともかくエジプトのミン神は特定するには少ないパーツなので、まぁ実際は違う可能性も高い。けれども、こういう風に考えると、二つの神話を取り入れることで、死と生を一緒くたに表現している、ということが説明できるし、アオサギがこの物語を一貫して出しゃばる必然性も理解できる。

 

 

 

 いずれにせよ、私がこの映画を見て思ったのは、監督が生命の廻りというものを祝福していることだ。

 そう、祝福なのである。

 

 

 

 

 とりあえず、この映画の私の解釈は、これで落ち着いたかなと思う。

 

 

【映画】君たちはどう生きるか感想(ネタバレあり)

 観てきた。

 以下ネタバレなのでまだの人はご注意を。

 

 

 

 ここまでくるともう神話のようだと思った。細かいエピソードはぶっ飛ばして、最初は戦争ものなのかと身構えていたけど、そうでもなかった。ただ、思った以上にファンタジーな話でびっくりしたし、思った以上にアオサギがでしゃばるのも予想外だった。

 

 神話のようだと思ったのは、エピソードがあまりに抽象的すぎるし、何より後ろを向いてはいけない、というのが、神話っぽい話ですよ、という前ふりなのかもしれない。

 抽象的だとは言え、確かに戦中で、主人公はどこかのいいとこのぼっちゃんで、母親は病院で亡くして、母親の妹が義母になることになって、父は工場長で、というのはあの言葉少ない画面だけでよく読み取れるものであった。

 でもそこにある関係性は、注視してこないと見ないものだし、あるいは、自分がそう見えようと妄想を掻き立てる大きな余白しかなかった。

 

 主人公は思ったより性格が悪かった。引っ越し先の小学校の生徒と喧嘩をして、その後自分で傷を作った。が、その傷をだれかにやられたと言い切れる程でもなかった。宮崎駿の主人公は、どちらかといえば清廉潔白なキャラクターが多かったから、なぜこんなことをしたのか不思議ではあった。でも、学校に行きたくないのか、敢えて悪いことをするようなのが、この映画の主人公である。これは、すごく見る私たちにとっては、近しい人間に見えるようになった。

 

 あのうさん臭い青サギに誘われて、義母の夏子が神隠しに逢い、その夏子を助けに不思議な世界にやってきた主人公。

 

 不思議な世界は、とりあえず私はあの世とこの世の境目のような場所という認識だ。白い木霊は浄化されてこれから現世に生まれていく命。そして黒い者たちは、亡くなってしまった者たちだろうか。この世界の中で飯を食べて浄化されて、木霊になっていくのかどうかはわからんが、まぁ生者の手前と死者が同居している世界、というのは理解できた。

 

 しかし、そこにペリカンが住んでしまい木霊を食べてしまったり、インコが住んでしまい、インコがのさばったりしてこの不思議な世界も割と大変な感じになりつつある。

 

 さてこの不思議な世界は、主人公の大叔父様がどうやら、異界からやってきた物体にあった石と契約して作った世界のようだった。主人公はなんやかんやと、あのうさん臭い青さぎとも途中から仲良くなり、母親も見つかり、義母の夏子も見つけ、最終的には大叔父様と出会うようになる。そしてこういわれるのだ。「この世界の主になってくれんかね?」と。

 

 大叔父様は爺になっていつ亡くなってもおかしくない状態だ。そして彼の仕事はこの世界を素晴らしい世界に構築していくことであり、その作業は白い積み木を1日に3個組み立てるというものだった。しかし、この積み木、ちょっと息をふいたりしてようやく1日永らえるという、誠不毛な仕事でもある。

 

 主人公の考えられる選択肢はこんなものがあった。

 

 一つ目は、この不思議な世界の主となり、母親を助ける。

 二つ目は、義母の夏子をつれて、現世に戻る。

 

 結局母親に説得され、主人公は二つ目の選択をし、夏子とともに現世に戻った。

 めでたしめでたし。

 

 

 ここには、私たちがこの世界でよく起こるであろう出来事が出てきた。そしてそれらに自分なら、どういう選択をしてそして生きていくのか、そういう物語だったように思う。

 

 身内と別れてしまい、そこに後悔を残す。

 君たちはどう選び

 君たちはどう生きるか。

 

 新たな身内ができてしまい、それに戸惑う。

 君たちはどう選び

 君たちはどう生きるか。

 

 新しい世界を強いられそこになじめない。

 君たちはどう選び

 君たちはどう生きるか。

 

 親のふるまいに、自分にしてもらっているとはいえ、嫌気が差す。

 君たちはどう選び

 君たちはどう生きるか。

 

 うさんくさい話とはいいつつ手を出してしまう、不思議な大叔父の世界。

 君たちはどう選び

 君たちはどう生きるか。

 

 うさんくさい野郎が割とそうでもなく、いいところもあったと知る、アオサギ。

 君たちはどう選び

 君たちはどう生きるか。

 

 用意された選択肢が、必ずしも最適解ではないという、悪意のある積み木。

 君たちはどう選び

 君たちはどう生きるか。

 

 死者を助けるありえない選択肢を、結局はしないと確定させるという、事実。

 君たちはどう選び

 君たちはどう生きるか。

 

 親しいものから嫌悪を示されるという、裏切り。

 君たちはどう選び

 君たちはどう生きるか。

 

 嫌悪されてもなお手を指し伸ばすという、努力。

 君たちはどう選び

 君たちはどう生きるか。

 

 自分の意地悪さを認めるという、反省。

 君たちはどう選び

 君たちはどう生きるか。

 

 すべてを捨て、用意される新しい世界という選択肢。

 君たちはどう選び

 君たちはどう生きるか。

 

 

 神話では、炎で亡くしたイザナミを黄泉の国から連れ出そうとしたイザナギは、結局逃げてしまい、イザナミと決裂するという結果を生んだ。

 

 この映画の主人公は、新たな母親を連れて、現世へと戻った。大叔父様には友達をつくると、宣言していた。

 不思議な世界はもうない。現世だけが残された。

 

 

 何かしら憂いや心配、苦悩があったとき、私たちはこの映画をふと思い出しては、また見るのかもしれない。一つの選択肢の解として、この映画はとてもなじむから。

 

【雑記】6月になってしまった(衝撃)

 久々のブログである。

 

 1月から書こうと思っていたのに、忙しさにかまけているうちに、もう6月になってしまった。衝撃である。

 仕事が忙しかったり、友人の仕事を手伝っていたりしているうちに1年がポーンと過ぎ去ってしまった。ブログ自体はもっと前からちみちみしていたのだが。。

 

 ブログを書いてないとはいえ、下書きはしていたものの、なんとなく投稿する気にならんなぁと思っているうちに下書きが増えていったのである。GTDについてもなんも書いてないし、と思って、気持ちを改めてnoteに書き始めたがまた忙しくなってきて、うまく回っておらぬ。なぜだろう。。

 

 人には取り扱える量というものがある。その量が、私はあまりないと実感というか通関したのが、大昔プロマネになった時だった。惨敗もいいところで、私はすぐに無理ですと上司にタオルを投げた。 ……というのを、ブログで書いた覚えがあるのだが、引っ張りだせてこない。

 ボリューム多すぎるのは無理やねん、というのに、今仕事で取り扱っている項目数が半端なく多い!(現在進行形)100はまぁがんばろ(るん)、300ぐらいになったらちょっとやり方考えようか。。みたいなボリュームで、若干分量の考え方にバグが生じているぐらいである。

 

 しかも、友人の仕事を手伝っていたとあるが、こちらも残念ながら数が多かった。さすがに、会社の仕事と比べるとボリュームは同じではないが、友人の仕事の類の中では、とりあえず大規模案件に取り扱っていい規模であった。

 

 今後はほそぼそともブログを書いていきたい所存である。

状況別防寒対策3選、その対策【寒温移動の眠気問題】【窓際寒すぎ問題】【寝ても肩が寒すぎ問題】

今週のお題「防寒」

 

 防寒か。語ることはある。

 防寒といってもいろいろあって、状況別でどうにかこうにかしたいというのが結構異なったりするんだよな。

 そこで、ここ最近で解決している状況3選の課題及びその対策を紹介する。

 

 

  • 寒いところからあったかいところに移動したら眠気が飛んでもなくする問題→イヤーマフラー
  • ベッドから窓が近くて外気が寒くてひどすぎ問題→冷気ストップライナー
  • 寝て起きたら肩が寒いでござる問題→フード付きブランケット
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Logseqの同期をgithubに切り替えた

iCloudはWindowsマシンと相性が非常に悪いんじゃよ。。

 

Logseqの同期をiCloudからgithubに切り替えた

 掲題の通り、Logseqの同期を今まで導入が楽だということからiCloudでやってたんだけど、Windowsと私の(仕事の)ネットワークとあんまりにも相性が悪いので、github同期に切り替えることにした。

 

iCloudで同期する場合はiCloudのドライブにフォルダをつっこめばいいが、同期が…

 iCloudは、導入は楽だった。iCloudで同期するのは、iPhone・iPadは標準で対応しており、iCloudのフォルダにLogseqのフォルダを置きさえすればよい。

 Windowsについても、一応Appleから同期ソフトが出ているので、これをインストールしてフォルダを同期対象にすればよい。

 よいのだが、同期タイミングが不明であった。明確にわかるのは、iCloudのソフトを起動するタイミングでは必ず同期する。なので、私は同期したい場合は、タスクマネージャからiCloudを強制終了して(ログアウトするのが面倒)再起動をする、という醜悪なプロセスを毎回実行していた。

 できれば同期をしてiPhoneやiPadや他のPCでも使いたいのに、使い勝手が最悪なのである。ある程度我慢していたが、毎回タスクマネージャからiCloudを終了するのもなんだかなぁなのである。これは、WindowsのiCloudソフトは「終了」メニューがないからだ。

 

そうだ、iCloudからgithubに乗り換えよう!

 で、同期システムをiCloudからgithubを使ったシステムに乗り換えることにした。できれば乗り換えたくなかったのだけれども、あまりの使い勝手の悪さに決断したのである。

 

github.com

 

 同期システムのインストールは上記のリンク先の手順を行えばいいって、他のサイト「LogseqをGitHub経由で同期 - scrapseibe」で見かけたのでやってみた。やってみたけど、、、だ、だれか日本語版所望。

 やりたくなかった理由は、ウェブでの情報がほぼなく、日本語情報もほぼなくて、導入手順が多分面倒そうだと思ったから。と思ったらやっぱり面倒だった。

 システム的には、iPhone/iPad、WindowsPCにそれぞれgithubのクライアントを導入して、自動同期するプロセスをちょちょいと追加する、みたいな感じ。githubは仕事で使ってたからセーフだ。初期コストはiOSのgithubクライアントアプリに2500円前後課金が必要。

 

乗り換えた結果、すこぶる好調!

 githubに同期システムを乗り換えたわけだけど、すこぶる好調だ。具体的にはリアルタイムの同期ができるようになった(?)。

 iCloudの場合は、このリアルタイム同期ができなかったんだもんな。道理で乗り換えたかったわけだよ。今思えば同期してるつもりが同期してなかったもんな。。。

 

ショートカットの「アプリが閉じられた」時とは、フォーカスが離れた時であって、スワイプ終了時ではない

 ところで、このgithubの同期システム、iPhoneやiPadでは自動同期するためにショートカットを登録する。アプリオープン時にgithubから読み込み、クローズ時に書き出すってのを実行している。

 で、問題はクローズ時。クローズ時の実行タイミングは、そのアプリが画面から離れたタイミングであり、上にスワイプして終了した場合は「強制終了」扱いでショートカットは実行されない。

 アプリを上にスワイプして終了する場合は強制終了であって、正式な終了ではない、てのはうわさで聞いていたけれども、本当だったとは。。

 

【GTD】最近の仕事タスクはOnenoteでそこそこ平和

 仕事環境が変わり、今までのやり方では太刀打ちできなくなってきたのでタスク管理のツールを入れ替えた。結果、今はOnenoteがやりやすいという結論である。

 まず、私の会社がMS野郎推進派であるところが、Onenoteがいいという理由に大きく貢献しているだろう。というのも、メールからのエクスポートがすんなりいくし(最近はそうでもなくなった)、ノートPCとデスクトップPCで同期ができるし、サイズもあまり気にしなくていいし、ミーティングメモも情報添付しつつとれるからだ。

 

 メニューのタブに「会議の詳細」というのがあって、ここから今日あるミーティングを選択できる。で、選択すると、表示しているページにミーティング情報が記載されるのである。この情報をとるために毎回Outlookのカレンダーで詳細開いてたんだけど、しなくていいんだ! 実は超面倒くさかったのだ。

変わり始めた仕事事情

 昔の穏やかだった仕事状況から、結構人員つぎ込んでスケジュールがタイトなプロジェクトに足をつっこんだせいか(1)、仕事が増えた。それと合わせて別の仕事も引き継いだ結果(2)、仕事の絶対量が大きくなってしまったのである。

 地味にほんとに仕事が2個ぐらい増えてるではないか。。

 一人作業から複数人の作業へ。これでだいぶ様相が変わったのである。

 

 (2)の引き継いだ仕事は定常タスクだったので、これは完全にカレンダータスクが増えた。

  • カレンダータスク

 最近入った(1)プロジェクトはとにかく忙しくて、以下3つの要素が増えた。

  • コミュニケーション
  • ミーティング
  • タスク(notカレンダー)

 タスク自体はぽこぽこ発生して1日作業中で複数発生する。そんな湧き水のように発生しなくてもいいのよ、と恨めしくコメントしても発生してくるんだよなこれが。コミュニケーションとミーティングはまあそうなりますですよね、てな感じで増えた。

 大きいプロジェクトで増える仕事は上記3つが普通だが、必ずこっそり増えるタスクというか作業がある。

  • 情報探し

 あの情報どこやったっけ、あの話どこで見たっけ?そういうのがどうしても出てくるし、大きいプロジェクトのタスク関連が大変なのは、この「情報探し」タスクがだいたいセットでついてくるからだ。

 

でかいプロジェクトの場合は、どうしても情報が書き散らしがち

 「情報が書き散らしがち」というのは、でかいプロジェクトは、なんかいろいろコミュニケーションで必要な情報が雑多になる。資料のリンクやら、表を多用したり、リンク先のウェブ画面だったりだと、正直テキストノートだけではどうしようもない状態に陥る。

 いつも思うのだが、仕事が多いというだけで難易度が格段にあがるのだろうか。周辺情報を思い出すのが途端に難しくなるのがその理由だし、探す場所も増えるし、とにかく、作業をするための情報が散らばっていて、これをいい感じにまとめてくれるタスクツールが、あんまりない。

 今まで使ってきたMicrosoft TODOは一応スクショはそのまま添付できるが、コピペがなんか特殊だし、そもそもでっかく画面が表示されない。

 そのあと、スッキリしないのは時間の見積もりがわかりにくいからだと思ってFocus TODOを使ってみたけど、時間が決まってる仕事には非常に合うけど、数日単位で変わる仕事にはあんまり合わなかった(といいつつ3か月くらいは使った)。

 Logseqを知って、リピートタスクが使えるからこれなら!と思ったけれども、データの表示があまりにダイナミックすぎて、信頼性がほしい仕事のタスクには非常に危険であるし、動物細胞を相手してるような感じですぐにやめた。やめたのは仕事のタスク管理で、ログを取るのには使っている。

 そんなこんなで悩んでる時にメモ程度に使っていたOnenoteをふと使ってみた。もともとOnenoteはメモログ的に使っていたけれども、タスク管理自体には使うつもりはなかったんだよね。操作性検索性がいまいちかなと思ってタスク管理はないな、と実は思っていた。

 んだけども、タスク情報の保管があまりに切羽詰まって、正直、メモやら画像やらグラフやらを一緒くたにまとめてできるのはOnenoteしかないんだよなーと思っていたので、タスクのメモにしつつはあった。そのままもうタスク管理もやっちゃうか、というような流されモードというか諦めモードでOnenoteをタスク管理に使い始めた。

 

 Onenoteを使って思ったいいところと悪いところをまず紹介しよう。

 

Onenoteいいところその1:スクショとローカルファイルリンクが貼り付けられる

 Onenoteのいいところは、情報を書き散らせる。スクショとかもはりやすいし、PC上のファイルリンクが貼り付けられるところもいい。

 PC上のファイルリンクがなぜ重要なのかというと、カレンダータスクがあって、作業自体は手順書にまとめているのだが、この手順書にすぐアクセスできることが必要だからである。

 そんなわけで、スクショとファイルリンクができることとても重要である。

 

Onenoteいいところその2:3階層だけ階層化できるし非表示できる

 Onenoteはかろうじて3階層だけページを階層化できる。3階層か、少ないな、と思いつつもこれ以上階層化しても首を絞めるだけなので、むしろよい。しかも、1階層目は閉じることもできる。主に、作業済みとなったページを非表示にするのに便利である。

 

Onenote悪いところ:カレンダータスクが手動生成

 Onenoteの悪いというか、これまでOnenoteをタスク管理として忌避してきたのには、リピートタスクが生成できないからだった。これを毎回作るのかー面倒じゃーと思うとOnenoteは避けて通りたかった。今では金曜日に次の週のカレンダータスクを作っている。不毛非常に不毛である。

 

 カレンダータスク生成は不毛と思いつつ、どうやって共存しているかの実装は以下のような感じとなる。

 

1ページ1プロジェクト

 運用は1ページ1プロジェクトとしている。フォーマットはない。というか流し込む暇がないので書いて何やるか思い出す程度でOKとしている。

 以下は割とすんなり終わったプロジェクトのログ。いつもこんな風ならOnenoteを使う必要はないのである。

 以下のような感じで情報をまとめたいからOnenoteになったのである。ちなみに上段はスクショの表で、中段はOnenoteで書いた表だ。

1ページ日付プロジェクト

 その日に必ずやるカレンダータスクは1ページに日付プロジェクトページとして作っている。なので、その日にする作業というのは日付プロジェクト+プロジェクトというような割合となる。

 デメリットは、毎週あたり、日付プロジェクト用のページを作成しなければならないのだがそれはまぁしょうがない。

 

 「Today」がその日にやるタスク。

 「Calendar」はその日のミーティングなどのイベント系。今は使ってない。理由はミーティング単位でノートを作って子タスクにつっこんでいるため。

 「タスク」は当初使っていたが、今は使っていない。理由は後述。

 

GTDリスト相対表

 GTDのいいところは、必要条件を洗い出してくれている点だ。Onenoteでするタスク管理だとGTDのリストは以下のように実装している。

  • Inbox ― TODOセクション
  • 資料 ― 資料セクション
  • プロジェクトリスト ― TODOセクション
  • カレンダーリスト ― TODOセクションの日付ページ
  • 待ちリスト ― なし
  • いつかリスト ― なし
  • 次のアクションリスト ― なし

 まずはなしのリストの補足について。

 待ちリスト。待つスパンといっても数日程度なので、わざわざわかる必要はないため作っていない。

 いつかリスト。とてもじゃないけど作ってる暇はない。

 次のアクションリスト。プロジェクトの中に書いているのでそこでよしとする。「次のアクションリスト」はプロジェクトが次にとりかかれるようなものが必要という意味であるため、プロジェクト内に書いてあれば手はつけられているので要件を満たしている。

 

 Onenoteの構成はセクションというのがあって、そこの配下にページが複数ぶら下がれる。

 資料とそれ以外でセクションをわけていて、資料以外は1個のセクションにまとまっている状態だ。これは見た方が早いだろう。

 

 とにかく一覧性が命のため、プロジェクトリストとカレンダーリストは一覧で見れるようにしている。

 「_template」はWeekly/Monthly/Yearyページがあるが、日付ページを作成するための情報が入ってある。金曜日に日付ページを作成し、この3つのページから手動でコピーをするという涙ぐましい手作業を行っている。カレンダータスクが多いので欠かしてはならない、一番重要で不毛な作業である。

 「完了」は終わったページをつっこんでいる。今は非表示で見えていない。

 「■Today Doing」が本日に行うべき仕事である。このうち、その日に必ずすべきなのが日付ページに記載されており、プロジェクトは他のページにあたる。

 「■Project」と書いてあるのが、まぁ手はつけてないけどのそのうちやんなきゃいけない系のプロジェクト。

 「■INBOX」が一番配下にあるが、Ctrl+Nで作ると自動的に一番配下にページが配置されるためである。配置されると今度はProjectとの区別がわからなくなるため、こうやってバーを入れて区分けをしている。

 

 がんがんにタスクが発生したらCtrl+Nでページを作ってプロジェクト化する。ちまい作業だから書かなくてもいいや、と思っていると大概忘れてしまうので、完了しなければ記載していた方がよい。本当は完了してもログ用に作った方がいい。後から「あれやった?」というときに、自信をもって「YES!!」と言えるからだ。

 ちなみにプロジェクト名のフォーマットは「yymmdd-カテゴリ-なんとかかんとか」というのに落ち着いている。フォルダ名もこれで作るし、yymmddは作成日であり、プロジェクトがどれぐらいの時期にできたのかがわかるので、ほったらかし度合が如実にわかるという構造である。

 

プロジェクトは1ページに書き出した方がいい

 始めた当初は、その日にやる作業も日付ページの「タスク」配下に書いていたのだが、これは早々にページに外だしするようになった。

 理由は、何より後からデータをさかのぼることに不便だったからだ。確認する際に「完了」部分を見るのだが、毎度日付ページの中を見るのは面倒だったのである。他には、日付をまたがって作業することもあるため、コピペするのが面倒だからだ。

 

ところで

 仕事の状況が変わると、どうしてもタスク管理環境を変えざるを得ない。昔は、環境を変えなければならないなんて自分の能力が悪いからだ、と思っていた。

 が、それは全くのデタラメな考えだ。

 

 タスク管理は思ったよりもセンシティブで、使える時間、自分が行うタスクタイプなどに簡単に影響されてしまう。

 そんなわけで、私もタスク管理が変わったら、どういう風に変えたのかのログは書くようにしている。

 残念ながら、タスク管理の決定版など、存在しないのである。

 

 ならGTDはどこに役立つのか?というと、必要最低最大限のリストが結局どれにあたるかの枠組み(フレームワーク)として役立っている。自分が作ったタスク管理が、GTDのどのリストに相当する、と自分で納得して説明できるようならば、それは正しいと認識できる。