Clubhouse流行ってますね。
私も友人から招待してもらい、Clubhouseのアカウントをいただきまいた。いえい! なので、流行りにのって、部屋を開こうと思います。
3/11(木)21:00-22:00に部屋を開いています
https://www.joinclubhouse.com/event/xqBaJ1kp
特に議題がない場合は、最近見たイチナナライブについて話そうと思います。ライブ中のログはtwitterに流してると思います。
どうぞよろしくです。
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最近の楽しみといえば、土曜日の夜にあるアニメ「ワールドトリガー」だ。
ワールドトリガーは、少年ジャンプから移籍してジャンプスクエアで連載している少年漫画で、Wikipediaによると、異世界からの侵略者・ネイバーと防衛組織・ボーダーの戦いを描くSFアクションである。
以前紹介したフリンジもメンタリストも履修を終えて、最近観るものがないなーと探して見つけたのがワールドトリガーのシーズン1だった。
ワールドトリガーはその時丁度、シーズン2が始まる祭りが開催されてて、オンラインでマンガが150話ほど無料でみて面白かったので、アマゾンプライムでも観れるからというので観始めた。何より話数が多いのがいい!
ちなみにメンタリストもおすすめの洋ドラだ。メンタリストも丁度アマゾンプライムで観れてたのだが、今では有料になってしまった。ネトフリとかHuluとかで対象作品だったらぜひ見てほしい。だいたい1話完結する、名探偵コナンのように平和で安心な洋ドラである。
さてワールドトリガー。この世界でポイントになるのはトリオンと呼ばれるエネルギーのようなものだ。この世界では、このトリオンをいかに使って戦闘していくかがポイントとなる。
このトリオン、むちゃくちゃ設定的には面白くて、魔法のようではあるが、魔法ではない。
特に異なる点は、トリオン体と言われる、トリオンエネルギーを使った疑似体を作れることだ。他にもトリオンを使って仮想空間とか仮想機体とか、武器やらブロックやらいろいろと変化できたり、自動ロボット的なものも作れるのがトリオンの特徴である。
で、ワールドトリガーでは、地球っぽい玄界(ミデン)と他の惑星と、トリオンを巡って戦闘する。もともと玄界にはトリオンという概念自体がなかった世界だが、他の惑星(ネイバー)からなぜか襲撃され、それを防御したこれまた別の惑星の人間(ボーダー)が滞在して、ネイバーを迎え討つ体制になった。
そんな体制になったといっても、1巻の時点から数えて4年前のすごく短い歴史であって、トリオンで戦える人間も少なく、ボーダーは玄界の人間で戦える隊員を絶賛募集中という状態だ。
主人公のオサムは、幼馴染のチカが隊員になりたいという願いをかなえるべく、自分も防衛組織に入隊するのであった。
が。
このオサム、主人公なのに、キャラの初期パラメータとしては不遇もいいところだ。トリオンは人によって保持する量が異なるんだけども、このトリオン量はかなり少ない上に、そんなに運動神経もいいとは言えない。
だから、入隊するまでにも実は補欠で入ったりと、割と危うい立場にある。
いろいろ弱いオサムは、かなり頭を絞りに絞って、チーム戦で戦力を上げていく、いわゆる参謀型キャラで、そこの頑張り具合が面白い。で、この頑張り具合が面白い方向に進んだのだった。
参謀型キャラというと、腹が腹黒でいけすかないから、その戦略もやっぱり腹黒いみたいな感じのキャラなんだが、オサムはそのこっちが持っている偏見と大分異なる。
オサムは先ほどにも言った通り、弱い。とにかく弱い。幼馴染のチカが寧ろ強大だ。なんだけど頑張るしかない。その頑張り度合がどう出たのかというと、戦略系、しかも方向性がエグい方向に出たのだった。
この、真面目が必死になるとエグい戦略を考える、というのがなんともいそうでいなかったキャラクター性だなと思う。一直線だとか、裏をかかないだとか、そういう風に取られがちな真面目さであるけれども、それは戦術・戦略に対してであり、オサムが真面目なのは、目的に対してである。だからこそ、戦術・戦略さにはエグい部分が出るようになったんだと思う。
もちろん、オサムが普通程度の能力だったら、ここまでのエグさはここまで出なかったように思う。標準よりそれ以下の能力なところが、オサムのエグい戦略を作り出した理由に納得感があった。
そんなオサムの戦略が活躍するのがチーム戦だ。
主人公のオサムは、防衛組織・ボーダーに入隊して、そこで頑張っていくんだけど、組織の中では基本4人一組のチームで動く。遠征とかいろいろあるため、順位決めと実践練習も兼ねたチーム対抗戦があって、これが面白い。
トリオンで作られた仮想空間に、トリオン体になった3チームが配置され、そこで総当たり戦をするというのがチーム戦の中身。
つまり、これっていろいろできるサバゲ―に近い。人によってはMMORPGとかに当てはめられるかもしれないが、私はやったことがないのでなんとも言えない。
で、このチーム戦は俄然アニメが面白い。
マンガだといまいちピンとこなかった動きも、アニメで実現しているので非常に分かりやすく、格好いい。動きがわかるといっても、こう三次元の中でどういう軌道を描いて動いているのかが想像できる感じがする。いい所だけを再現したわけじゃなくて、いろいろ時系列的に動いている中のこの部分だけを切り取りました、ていう感じの動きになっている。
キャラ数は多く、今でも誰がどれやら覚えきれない。とはいえ、キャラの特徴はかなり明確だ。キャラの個性自体も、チーム戦での動きに反映されているところがあるし、あのキャラだったら、戦力外退出時には必ず巻き込み爆発を狙うとか、そういう特徴も出してくる。なんで、キャラによって、力技でくるか、細々動いてくるか、戦略的に動いてくるか、などなど違いが出てくるのであった。
また、上位チームと下位チームのチーム対抗戦も、極端に異なる。上位チームは複雑な戦闘シーンになって、曲線系の動きが多いけど、下位チームの戦闘シーンだとやっぱり直線的な動きが多い。こういうレベルの上下の違いもくっきりわかるように原作の時点から表現されてて、なんというか、キャラのレベル感想の整合性が半端ないのであった。
そのキャラ数の多さを一番うまく取り込んだのがオープニングである。正直アニメ見なくてもいいから、とりあえずオープニングだけは見てほしい限り。
アニメ「ワールドトリガー」2ndシーズン オープニング ノンテロップ映像(曲:TOMORROW X TOGETHER「Force」)
43秒あたりの見せ方が本当に良い。ちなみに、一番最初の花びらっぽいのは、漫画の単行本の背景と合わせている。
果たして何人が知っているのだろうか。
ライフハック心理学の佐々木正悟さんらが主宰している、ウェブマガジンの方に寄稿させてもらっているのですが、タスク管理ツールの話をしています。
えー今回はd-cubedについてです。
ねえ、d-cubedって知ってる?
なんか豆しば風に聞いてみましたが、これ、私がいろいろ使ってきたタスク管理の中でも、あまり知られていないツールではないかと思います。なにせ実装がHTMLとjar。。jar?!といった変わり種もいいところです。
これは、ローカルで動かすタイプのツールで、サーバが不要なwikiといいいますか、IE等上で動くタイプでWSHあたりを使って、ローカルファイルを編集する仕組みです。なんでよく知ってるかって? 私も仕事でやったことがあるからです。jarにはまとめなかったけど。
どういうインタフェースなのかとか、私が好きだった理由とか、お話していますので、ご興味ある方はどうぞご覧ください。
Omnifocusについてあれこれ。レビューパースペクティブの感想やら、Omnifocus自体の違和感やらについて記録しておく。
デフォルトのレビューパースペクティブはちょっと使いづらいかも、と思いつつレビュー用のパースペクティブを作ってみたが、あれはちょっと見識を変える。iPhoneだとアレだが、iPadだと丁度いい。
この前、レビューアイコンに数字があると罪悪感が募ってしまい、iPadでデフォルトのレビューパースペクティブを使って、レビューをしてみた。
iPadのインタフェースはとても良い。左にリストペイン、真ん中にプロジェクトとその配下のアクションのペイン、右に詳細ペインが表示される。このうち、詳細ペインのメモの部分を使って、実際のレビューのコメント記載することで、レビュー完了とする。実際は真ん中ペインのコーヒーアイコンをクリックしないといけないが。
このペイン構成だと、必要であればアクションの追加もしやすく、自分で作ったレビューパースペクティブのデメリットも問題がない。あとは履歴コメント、履歴コメントさえ実装してくれれば。。と思いつつ、今日の日付を入れながらメモに記載しレビューした。
自分でレビュー用のパースペクティブも作っては見たものの、やはり標準は使いやすい。というか、iPhoneでレビューアクションをしようというのがそもそも無理な話だったのではないかと思いつつある。
Omnifocusの項目の不思議な振る舞いについても、徐々に慣れてきた。そう、Omnifocusって、すごく気持ち悪さの残るツールで、それが何なのかがわかってなかったんだけど、最近ようやく知った。これ、項目の全体像かがわからないからだった。
Omnifocusはインボックスか、パースペクティブに表示されるのが常なのだが、そこから勝手に消えてしまうこともよくある。これは、クリーンアップという機能のおかげというか原因なのだが、そんなわけで、条件が合いさえすると、インボックスからたちまち消えてしまったりするのだった。
じゃあ、消えてしまいさえすればデフォルトのプロジェクトパースペクティブから見えるはずなんだが、若干思っていたのと異なる振る舞いがあったりするのだ。
さて、Omnifocusは、アイテムは以下の通りにある。
・インボックス項目
・プロジェクト
・アクション
・グループ
インボックス項目はその名の通り、インボックスに存在する時のオブジェクトである。ここからリリースされると、インボックス項目からプロジェクト、アクション、グループのいずれかに変換される。
ところで、インボックスからリリースされる、という言葉は、インボックスから出て行った後、通常、こういったインボックスの項目には何らかのリストが用意されているはずなのだが、Omnifocusからはそういうのが一切感じられないからだ。また、クリーンアップをすると、いつのまにか消えてしまうというのも、そういう印象を強化している。インボックスから出て行ってしまった項目たちは、ぷかぷかと浮かんでいる状態のように見える。ただ、パースペクティブの設定によって、条件に似合ったものがその場限りに表示されているだけである。
そういう印象であるから、インボックスはOmnifocusに対しては、わかりやすく用意された囲いであって、そこから離れると、どうも解き放たれた感じがしてしまい、リリースされる、という単語を使ってしまっている。
さて、インボックスに入っているうちは、インボックス項目として取り扱っていた項目だが、インボックスからリリースされると、アクション、プロジェクト、グループのいずれかに切り替わる。
で、私があれ?と思ったのが、自分が想定していた振る舞いと、Omnifocusでは異なっていたからだ。
Omnifocusインボックス内では、この中でもツリー化のアイテムを作ることが可能だ。ここで、見極めて、それに付随する項目を入れ子にする。まぁよくやる作業だ。これをしさえして、何らかの条件で表示されなくなったらプロジェクトになったんだろう、と私は思っていた。が、実際は違う。
で、このままインボックスからリリースすると、「その他」というプロジェクトにそのツリーのまま配置される。
「その他」はデフォルトで用意されている単一アクション、というかプロジェクトをもたないためのアクションやグループに紐づくプロジェクトである。詳細設定で変えられるが、Macからでしか変更できない。
グループというオブジェクトは、アクションのまとまりをもつもの、ツリーノード的には子ノードを持つ親ノードで、プロジェクト化されてないものがグループとして認識される。
これが、他のタスク管理と大いに異なる点なのだが、Omnifocusでは、インボックス項目は明言されない限りには、プロジェクトに切り替わらない。
たとえ子タスクを持っていたとしても、「いやアナタ別にプロジェクトに変更します、とか言ってないでしょ」と認識されて、単一アクションプロジェクトの配下に置かれてしまう。
ならばプロジェクトはどういうタイミングでなるのかというと、今からこいつをプロジェクトに変身させます!とアイコンを押さない限りにはプロジェクトにはならないのだ。
そう、このアイコン。このわかりづらいと思っていたあのアイコン。今では、達成するのに複数アクション必要なのですよ、と変換するためのアイコンだとわかる。隣のアイコンは、同パースペクティブ内に移動する、と今ようやく気づいた。それまでは右から左に素通りするだけだと思ってたんだよなー。
あるいは詳細画面のプロジェクトで「最上位」もしくはプロジェクト内のフォルダに配置することで、プロジェクト化することができる。ちなみに、ここでプロジェクト項目にプロジェクトを配置させると、その配下に属すると認識されてアクション扱いとなる。
インボックスから項目がいつの間にか消えてしまうのも困りものだが、基本的にはこの2つにあった場合はインボックスからはリリースされる。
・クリーンアップの条件に合致したインボックス項目(プロジェクト、タグのいずれかが設定可能)
・「プロジェクト化」ボタンを押下した場合
子ノードは、親ノードの親子関係を優先するので、タグが設定されなくてもインボックスからリリースは可能だったりと、実際はもうちょっと自由度は高い。
大体こんな考え方に落ち着いて、ようやくOmnifocusの印象が認識としっくりくるようになってきた。どちらかといえば、データベースを取り扱ってると思った方が、認識には合っているのかもしれない。
さておさらい。
プロジェクト インボックス項目からプロジェクトに変換すると宣言することで変化する。プロジェクト化アイコンを押下するか、プロジェクトに「最上位」もしくはフォルダを指定する。
アクション プロジェクト設定なしのタグ付きクリーンアップ対象となった場合、プロジェクトを指定した場合、配下にアクションがなければアクションとみなされる
グループ プロジェクト設定なしのタグ付きクリーンアップ対象となった場合、プロジェクトを指定した場合、配下にアクションがあればグループとみなされる
Omnifocusの登録項目の全体像は、基本的にはプロジェクトレビューとインボックスで確認が可能である。それが見えづらくする要因としては、
(1)クリーンアップ機能で、予想外に消えてしまう
(2)ツリー構造をもつ親インボックス項目は、それだけではプロジェクト化されない
という2つが原因だと思う。
Project/Somedayリストの話をしたので、それ以外のリストについてもお話しておこう。
GTDの中で、現在注目しているものの区別は、Project/Somedayリストで区別する。そして、そのProjectの中でも次に行動を起こすべきといったものについては、3つのリストで管理する。すなわち、NextActionリスト、Calendarリスト、WaitForリストである。
私は、このうちCalendarリスト、WaitForリストはNextActionリストの別バージョンとして認識している。とゆーのも一時期、この3つのリストを一つのリストとして管理していたことに起因する。
これら3つを一緒くたに管理するというのは、Projectリストから考えられうる行動を、1つのリストにまとめて管理することである。当時は忙しくなかったから、わざわざ分けて管理するまでもないんじゃないの?面倒だからとりあえず1つにまとめて管理してやんよ、そういう軽いノリで始めた運用だった。
それで、まぁやることがなくなったら、一つにまとめたNextActionリストを毎回見直していたのであった。
しかし、すぐに3つのリストで分ける理由が分かったのだ。
邪魔なんである。
何がって、日付が決まってるやつと、待ち状態のやつ。
日付が決まってるやつは、その日にならなければ見直すのは不要だ。待ち状態のやつはいつボールが返ってくるかわからないので最低1日は確認が必要だ。だが1回見直せば十分である。
だというのに、これらがNextActionリストに混ざっていると、毎回目に入っては毎回スキップをする判断をしなくてはならない。1回とかだったらいいけど、NextActionは何度も何度も見直すわけだ。それが毎回目に入ってくるとなると、不便なことこの上ない。そして、結局面倒くさくなって、最初っからリストを分ければいいじゃーん!!というふうに考えるようになった。
これで、私は経験則的にCalendar、WaitForリストが必要になったのだった。
うっそでー!と思うかもしれんが、実際に試して見て欲しい。本当に邪魔なんだから。
これは、経験則による3つのリストに分けるべき理由だ。
が、理論的な理由はなんだろうか。
CalendarとWaitForは、実際に同じNextActionリストにいると非常に邪魔な存在だというのがわかった。
じゃ、通常のNextActionリストの項目とどう異なるのか? これは、結論を言ってしまえば、二つとも固い石だからだ。
固い石とは、よくタイムマネジメントで言われる比喩そのものであるが、まあ実際にそうなんである。固い石と言わんとするところは、自分では変更するのが非常に難しい予定であることだ。CalendarリストとWaitForリストに含まれるのは、NextActionリストにはない特性がある。
Calendarはその日にならないと実行できないもの、例えばゴミ出しだったり、イベントだったりがそれに相当する。そして、WaitForは、実行者が自分ではない、ということ自体が動かしがたい予定だ。そのため、自分のコントロールからは外れてしまい、「進捗どうですか?」と聞くしか作業ができない。
Clendarは実行日付(not期限)、WaitForは作業者が固い予定なのである。
それ以外の項目はどうだろう? 自分の都合に合わせて今日はやるやらないも決められるし、どこまで進めるかも自分で変更が聞く。それゆえに、のびに伸ばしてやらなかった、という体たらくな状況も生じてしまうわけだが、とてもゆるい項目がNextActionリストには残るはずである。
これらの項目は、自分が実行する以外は、割と自由が利く。
この自由の利き加減で、予定を調整するためにも、Projectを遂行するためのアクションは3つのリストに分けておく必要がある。
さてこれらの3つのリストを分けることが、そんなに重要なのか?と思うこともあるかもしれない。しかし、これは、本当に本当に忙しい時に発揮される。どれぐらい忙しいかと言えば、今日の予定はどれを実施しようとか、そういう計画すら立てる時間がもったいない、そんな極めて忙しい時だ。
この時、作業を漏らさず実行するのに役に立つのがこの3つのリストだ。
その日に実行する順番としては、Calendarリストで今日実施する分→WaitForリストで確認が必要そうなのの進捗確認→最後にNextActionリスト、という流れになる。いやいやCalendarリストの分はあとで実行するに決まってんでしょ、と思うがそういうこと考える日に限って忙しくなるのだ。何故だろう。
ところで、NextActionリストに相当する、自分で時間などが変更可能なものでもスケジュールに組み込むタスク管理があると思う。あれは個人的には悪手だと思っている。
理由としては、(1)固い石の予定との区別がつきにくくなり、自分が本来自由な時間がどれぐらいあるのかよくわからなくなるから。それから(2)突然忙しくなった際に対応がしづらいから。そして、(3)守れなかった際の罪悪感を勝手に発生しがちだから。
今日する分はこれとこれ、と選ぶのはよいと思う。でもこの期限はかりそめのものであり、本来守るべきはProjectの期限である。
Project/Somedayリストをどう区別するのか、というのは、あまり腑に落ちてもらうまで時間がかかるが、やっぱりキメの問題としか言わざるを得ない。
タスク管理のテクニックの一つに、やらないことを決めましょうというのがある。
これは、なんでもかんでもやりたい、やらなくてはならないと考えると頭がパンパンになってしたいと思っていることもできなくなってしまうからだ。
そんなんで、自分的にはやんなくても生きていけるもの、というのはだんだんと排除していけばいい、でも排除するには罪悪感が、となることも多い。そこで、やらないリストを作ってそこに保管すればいいということになる。
このやらないリスト、罪悪感は生まれない。なぜなら、やらないと自分が決めているリストなので、むしろしない方が当然だからだ。
この「やらないリスト」と、今やんなくちゃと今思ってやっている「やるべきリスト」に、大きな差異がある。それは何か?
大きな差異も何も、やるかやんないか決めてるだけでしょ? そう、決めているだけである。
決めているだけ。
「決めているだけ」
そうだ、我々の世界の中では、しなくてはならにこととしなくてもいいということの境目には、単に自分が「する」「しない」とたった一つ決めているだけに過ぎない。
けれども、INBOXに入ってきた数多の何かしらについては、当然自分がすべきものなんじゃないのか、というゆるい前提に立って動いている。何しろ昔の自分がそれを望んだのだから。
だから、すんなりそれを「やろう!」と決め、すんなりそれをProjectリストに入れて、これはそんなに急いでないからまぁ1か月以内にできさえすればいい、とかなんとかいって、その期限に何の違和感もなく決め、そして1か月後にたるいな~と思いながらも期限をずらしていないだろうか。
そんなゆるい期限のもつProjectリストで、自分の大事な時間や作業のリソースを使ってはいないだろうか?
GTDにはINBOXから、それに対して自分の世界の中に意義あるものとして取り込むために、「見極める」というステップがある。
ここでは敢えて「自分の世界」という言葉を使う。「自分の世界」とは、自分がそのように認識している世界のことを示している。
「自分の世界」は、簡単な表現で言うなら、現実の物理世界に自分用にタグ付けされた世界とでもいうのか。人によって、モノに対する印象は異なる。ちょっとでぶっちょな猫をかわいいと思う人もいるし、肥満体でかわいそうと思う人もいる。その猫に「カワイイ」「ぶさいく」「たぷたぷ」など感情のタグをどうつけるかは、本人次第である。そのタグのついた状態の世界を説明が長くなるので「自分の世界」とここでは称しておく。
で、なんでこんな長く「自分の世界」の話をしているのかというと、GTDの「見極める」ステップというのは、丁度、ただの世界から「自分の世界」へ取り込むかどうかの判断をするところだと、私が思っているからだ。
INBOXからモノを取り出し、「それは何か?」と自分に訊ねる。「これこれこういうもの」「こうだから必要」「すでに実施してるから必要ない」などなど、考えるだろう。そして自分にとって、「自分の世界」にとって必要なのかを判断する。
それは、今後自分にとって必要なものか
それは、それに対してなんらかの行動を起こす必要があるのか
それは、行動を起こす必要があるなら今すべきことなのか
そういったことだ。
「見極める」ステップには、その考えるべきことをわかりやすく図解したワークフローがあるが、基本的に必ず訊くべきことは上記の3つだ。
で、このうち一番目の「それは、今後自分にとって必要なものか」という設問が、「自分の世界」に取り込むかどうかの判断となる。これをちゃんと定義できることによって、「それ」が「自分の世界」にとって必要であるものだ、と自分にも認識されるようになるのだ。
だから、人によってはGTDの見極めるステップは、とても労力のいる作業でもある。この「自分の世界」を構築していなかったり、自分でもそんなに認識していなかったりする場合だ。いかに私は漫然と取捨選択をしてきたのであろうか、そう思うことも多々あるかもしれない。
それと同様に、「それは、それに対してなんらかの行動を起こす必要があるのか」という判断基準も漫然と実施している場合も多い。
忘れてはなるまいのが、Projectは達成すべきものであることだ。
それは何らかの行動を起こすことで、ゴール地点に向かうべきものである。
作業が必要というわけはない。物理法則的にそれはあり得ない。
いや、そこまで達成しなくてもいいと思っているしー、というものならば、それはSomedayリストの方がよいだろう。でなければ、本当にしたいこと、しなければならないことと混同し、実行するのに邪魔だからだ。
そう邪魔なんである。そういう不純物を除くためにもSomedayリストは必要だ。
Project/Somedayリストをどう区別するのか、という話をしたかったのだが、とどのつまりは、最終的にはキメの問題と、邪魔なものは取り除きたい、の2つである。
言いたかったのは、ProjectリストとSomedayリストは時間の問題ではないということ。そこには自分の判断だけで、いるいれないは決めていい、というか決めるべきだということだ。
GTDの公式の方では、さすがに基準がほしいといわれていたりして、Projectリストには1年ぐらいで達成しそうなものは入れてもいいよ、と言っている。
けれども、例えばオリンピックを目指す人なら、1年後ではなくて4年後のオリンピックのプロジェクトがないわけがない。だから1年という基準もやはり基準でしかない。ただ、私たち自身が1年を基準にしてよく考えるので、キリがいいだけだと思う。
Projectのリストも実際運用していくうちに、いや本当にこの項目いるの?とか言うのも出てくると思う。それはもうちゃっちゃとSomedayリストか削除しちゃっていいと思う。
Projectは、したいことを忘れない、しなくてはならないことを忘れない、そういうものを取りまとめるためだけのリストでしかないのだ。悩みを寧ろ増やすようなリストは、本末転倒なのである。なぜなら、GTDリストは悩むことから解放されるためのリストなのだから。
ビスコ、好きですか?
貴殿はビスコを知っているだろうか。
そう、ビスコである。あのかわいい子供のプリントされた赤いパッケージをしたビスコである。友人は好んでこれを食べる。
貴殿、ビスコシリーズの中でも「ビスコ(発酵バター仕立て)」というものがあるのを知っているだろうか?
発酵バターは美味しいバターで、赤いビスコより格段と美味いビスコである。
最近はミニパッケージも出ていて、気軽に購入できるようになっている。
いつだったか、鼻のいい友人がビスコを買ってきた。赤いビスコではなく、黄色いビスコだった。ミニパッケージのやつ。そんな黄色いミニパッケージのビスコを手にしながら、友人は、こうシミジミとのたまったのだ。
友人「赤のビスコにしようかと思ったんだけど、匂ったらやっぱり黄色いビスコの方がおいしかったから、黄色のビスコ買っちゃった!」
満面の笑みである。しかし、何かこのセリフ、違和感がある。
私「え、匂いって???」
友人「え、するでしょ?」
私「どこから?」
友人「え」
私「え、袋入ってるじゃんどこから匂いすんの?」
友人「するけど?」
袋~~! 仕事しろ~~~!!(十分している)
そう、友人はあろうことか、パッケージの外からバターの匂いをかぎわけたというのだ。
確かに赤と黄色では、材料の差がって味の違いがわかる。だがそれは、袋を開けて匂いを感じたり食べたりしてわかることであり、断じてパッケージを開ける前からわかる話ではない! 当然ながら私はわからなかった。
このエピソード、凡人には俄かに信じがたい話ではある。が、昔当たり付のガムを、印刷塗料の匂いで嗅ぎ分けて買っていたり、漫画を印刷の匂いで巻数を当てられると言っていたりするので、この友人に限ってはまことの話であろう。
今回のことでわかったのは、ビスコの黄色いやつは、ちゃんと発酵バターを使っておいしいビスコであるということだった。