「コンテキスト」ってこういうものだったんだ!と理解を深めるための記事である。
コンテキストとは?
コンテキストは、日本語で言うと『文脈』と訳される。そもそもは、こういう状況になったら自然とこの作業が実行されうるでしょう、なんぞ柔らかいような意識のもと作られたのだと思う。「山がある、登ろうか」なんて風に。
ところで、「@ミーティング」というコンテキストを作って「部会」だの「引継mtg」だのをぶっこんでいたんだけれども、ちょっとこれは違う。そもそも文脈として成り立たない。「ミーティングだ、部会に行こう」――ほら、文脈的にヘンである。だから、この「部会」だのに、「@ミーティング」というコンテキストは相応しくない。だったら、部会や引継mtgに相応しいコンテキストってなんなのさ?
それは、「@calendar」である。
つまり、「時間だ、さあ部会をしようではないか」と文章化できるので、時間というコンテキストがミーティングには相応しいのである。
で、コンテキストってなんなの? 時間なの?場所なの? いいえ、コンテキストは、文脈なのです!
コンテキストは5W1Hのいずれかを最低限固定するもの
結局コンテキストってなんなのさ?! わけわかんない、GTDサイテー!て思う人は多分いると思う。たしか昔私もそうだった。ここは英語圏の考え方にならうとスッキリ理解できるだろう。
つまり、コンテキストとは、英語文法で言うところの5W1Hのいずれかを固定するもの、と考えるとよい。
今私が使っているコンテキストは5W1Hのどれを固定するかというと、下記の通りとなる。
@calendar - When @computer - How @home - Where @mail - What @net - How @thought - What @外出 - Where
そんなコムツカしいことを考えずとも、コンテキストは、「@コンテキストだ、行動しよう」という文章で成り立つようにすればいいと考えればいいだろう。
掲題の「春雨だ、歩いて行こう」ならば、コンテキストは「春雨」で、行動は「歩いて行く」となる。でもまぁこんなアクションは一瞬のうちに思い浮かんで実行されるか却下され、GTDのリストに存在することは、まずない。
「コンテキスト」は、NextActionリストを分類するためのもの
そもそも「コンテキスト」は、NextActionリストを分類するためのものである。
NextActionリストの項目が10個やそこそこの項目だったらいいのであるが、これが20個30個となるとどこから手がつけていいのやらと悩んでしまう。
これを、人間が選ぶのに最適な個数に絞り込み、更に実行するためのヒントを与え、なおかつ同じ動作のものを連続して実行しやすい状況に落とし込んでいるのが、「コンテキスト」の効果である。
これを踏まえ、コンテキストは実行できる状況を分類するのに使い、カテゴリは役割や目的などで分類するのに使うと、使い分けしやすいだろう。
まとめ
コンテキストがコンテキストとして合っているか不安になったら、「(コンテキスト)だ、(行動)しよう」という文章が成り立つかで確認するとよい。
余談。@ミーティングはコンテキストとしてアリなのか?
ところで、今回私は「@ミーティング」というコンテキストを削除したけれども、内容によっては可能である。たとえば、「ミーティングだ、あの質問を聞いてみよう」という場合なら「@ミーティング」はコンテキストとして成立するのである。