私が謎の腹痛で更新が空いた間に、[mi:]みたいもん!でもEvernoteが取り上げられていました。どうやら新しいユーザから見ると、Evernoteって単なるクリップサイトのように見えるんですね。私は全く入り口が異なるので、見え方が全く異なることが新鮮でした。
さて、今回はクライアントツールに見る変更点のうち、追加分についてまとめたいと思います。前回では、随分機能が削除されたことをお話しました。でも、ちゃんと機能が追加されています。
- Notebooks機能の追加
- ネットワーク経由のSynchronize機能
うーん、今回新規に入ったと思った画像編集機能も、実は既にEverNoteにありまして、結果私が確認したうち、目ぼしい新しい機能はこの二つ。思ったより少ない。。
でも、機能に関する洗い出しはほとんどEverNoteで済ませているし、今回は他のプラットフォームに展開することもあって、必要最低限のものを追加したといった感じです。
Notebooks機能の追加
Notebooks機能というのは、今まで1冊のノートしか取り扱うことができなったのが、複数のノートに取り扱えるようになったのです。現実的なイメージから言えば、紐綴じノートから、バインダー式ノートに変わったといいますでしょうか。
この機能は、正直いれてもらって本当に重宝している機能です。というのも、私がノートを分類する時には大きくわけて二つの流れがあるからです。
一つはそのノートに対する作業ステータスです。これはもうちょっと見直さないといけないのか編集しないといけないのか、それとももう修正する必要がなくて保存行きなのかなどなどです。また、活動中のプロジェクト関係の資料であれば、すぐにアクセスしたいと思っています。GTDから見ると、Evernoteは、Inboxリスト・Somedayリスト・Referencesリストの3つの役目があるので、これをNotebookで区別できるようになったのは、非常に大きな利点でした。今まではタグでしか区別ができませんでしたからねー。
もう一つは、そのノートの属性、つまりタグ。誰かさんのメモだとか、Evernoteについてだとかを示すキーワードです。多分検索でも、必要なノートは取得できると思うのですが、すぐに見つけたいのと確実に引っ張りたいという不安を拭うためにタグをつけてしまいます。で、タグがアホ程出来上がる始末で、本当は必要ないんじゃーと思いつつもやっぱりつけてしまいます。それはまぁしょうがないでいいとしておく。本当はこのタグって、PoICの4つで十分な気もしなくもない最近。。
今まではタグだけでよかったのですが、項目が増えるとなると、もうちょっと一段階で振り分けておきたいなーと思うわけですよ。それを可能にしてくれたのが複数Notebookを作れるという今回の機能です。私は、GTDの振り分けレベルと、プロジェクト関係の資料とで、ノートを作っています。こんな感じ↓
GTDの役割的には、下記の通りです。
- 05_InBOx - EverNoteからのインポートデータ。一応再確認ということで再割り振りの予定だが面倒でまだいっぱい残っている。
- 10_InBox - 正式なInboxリスト
- 80_Archive - Referencesリスト。特に作業が発生しないものについてはここ
- 93_Maybe - Somedayリストその1。近々必要になりそうなノートのリスト。試験用に作っている。
- 95_Someday - Somedayリストその2。正式なSomedayリスト。ここ最近は必要ないノートのリスト。
- 98_Abstract - Somedayリストその3。もやもやしていて、Somedayすらなってないけれども、ノートの更新がされそうな予感。
- 99_・99_g・99_GTD勉強会 - Project資料。基本的に特性はReferencesリストと変わりない。
- EvernoteNotifyJP - Referencesリスト。Evernote公開用リスト。
- Unsynced Notes - Syncに失敗したノートはここに移動される。アプリケーションから提供される。
- All Notebooks - 全Notebookを集めたノートが表示されるリスト。アプリケーションから提供される。
ネットワーク経由のSynchronize機能
で、今回目玉だったのがこの機能です。この機能はEverNoteの頃から作ろうとはしていて、インタフェースにその名残を見かけることがありました。昔、EverNoteを買ったんですが、その理由は名残のインタフェースが有効になることを夢見てたんですよねー。結局それは、有料の範囲内ですらなかったわけですが。
そんな経緯もあって、今回のEvernoteへのバージョンアップが、私にはとても嬉しいのです。何せ、今までほしかった機能が実現されているからです! 今まではUSBデータを指して、データをやり取りしていましたが。USBデータを指していたときはこれでも便利だと思ってたんですが、ネットワーク経由のSynchronize機能を知ってしまうと、もう元に戻れません。たまらん、楽チンだ!
ネットワーク経由のSynchronize機能による効果
以上が、めぼしい追加点でした。特にSynchronize機能がよろしいし、これによる副次効果もあるのです。
EverNoteではバックアップ機能というのがあって、定期的にバックアップを取ってくれました。しかしながら、Evernoteにた時点でこの機能は削除されました。何故か?
なぜならバックアップはSynchronize機能で代替されるからです。Synchronize機能もバックアップ機能と同じく定期的に機能され、それが発動されることで別の場所に同じものが保管されます。これがバックアップ機能といわずしてなんといいますか! そんなわけで、バックアップ機能はすっかりさっぱりとってもきれいにEvernoteから取り外されたということです。
まとめ:しかるべき機能が追加された
今回追加された二つの機能は、Evernoteにとってしかるべき機能が追加されたものでした。ウェブサービスと連携を支えるSynchronize機能、使い勝手を格段に向上させたNotebooks機能、これでようやく一通りの満足のステージに立ったと私は思っています。
ウェブサービスとしてはEvernoteは新参者です。そのため、その機能が理解されにくいこともあります。が、ブレることのなかったコンセプトとその目的に合わせて洗練させたアプリケーションとで、これから皆さんを魅了していくに違いありません。
Evernoteのレビューについては、今回で終わりです。長らくのお付き合い、ありがとうございました。Evernoteよ、4EVER!
追伸
今回話した以外に、エラー項目のメモだとか気づいたことだとかがあるんですが、これ以上はブログでは展開しない予定です多分。なんで、別途公開用とテストも兼ねて、ノートブックの一つを公開しています。Evernote関連専用です。エラーとか要望とか気になったこととか適当に書いてます。興味のある人はRSS登録どうぞなり。
http://preview.evernote.com/pub/nomico/EvernoteNotifyJP/
そのうち、FrendFeedにまとめ公開する予定です。アカウントだけは取ってるんだけど。。