works4Life

GTDメインのタスク管理と生息してますログを記載しています。

最近のGTDのイメージのまとめ

頭の中でGTDはどのような感じになっているのか?

GTDの5つのステップに関する私の認識は、このようなものです。頭の中に、大きな水道管ができて、どんなものでもある一定の流れを持つようなイメージになってしまいました。通常、このイメージを意識することはありませんが、以前よりも水捌けのよいような、浄水場が頭にできあがったようなイメージがあります。体には、廃棄物を捨てるための、消化・吸収サイクルが備わっていますが、頭にもその消化・吸収サイクルが作られた、そんな感じがします。

この感覚を説明しようと思うのですが、他に類似するイメージがなくて、説明するのに私も困っています。でも、思考の消化・吸収サイクルの類似は、一番私の指し示しているものと似ています。

6月、David Allenに聞きたかったこと

今年の6月にイベントでDavid Allenと会うことができました。この時、私は彼に質問しました。そのとき言いたかった内容は、情報データなんかも私はGTDの対象にしてるけれどもそれはGTD的にはOKなのか? ということでした。彼の回答は、「自分がコミットしたいものであれば、収集する対象にすればよい」と。なんとなく、どこからどこまでGTDの範囲と捉えるかは、特に定義していないように思いました。

それと共に、引き出されたイメージは、キリストのある言葉です――「カエサルのものはカエサルに返しなさい。神のものは神に」 この思い出した隠喩が何を表すのかまだわかりませんが、何か次のイメージを導いているように思います。

David Allenへの質問に至るまでに、私のGTDの範囲というものは、広がっていました。その広がりに私はとても大きなものを感じ、GTDの統一性を見出したんだけれども、とにかくそれがなんというものなのか、言葉にはできませんでした。その言葉のできぬままに、彼に質問したのが上記の内容です。皆もちんぷんかんぷんでしたが、私が一番ちんぷんかんぷんです。未だその質問すら明確になっていません。

David Allenに聞きたかったこととは?

それから数ヶ月経った今、ようやく繋がりが見えてきました。私が聞きたかったこととは、おそらく以下のようなことなのではないかなと思います。

  • 「意識による判断の7秒前に、脳が判断」:脳スキャナーで行動予告が可能 | WIRED VISION
4月13日(米国時間)に『Nature Neuroscience』誌に発表された研究報告によると、脳スキャナーを使った研究者らは、被験者が自分で認識するより7秒も早く、彼らの決定を予測できたという。

via http://wiredvision.jp/news/200804/2008041723.html

  • ライフハック交差点:第13回 GTDの生みの親 David Allenさんインタビュー特別編(1)GTD の深層に迫る:David Allen さんが語る「思考」の秘密|gihyo.jp … 技術評論社
「最近ベルギーの二人の学者が行なった認知心理学の論文でこのことが議論されていて,彼らは私たちの脳が外界にどう反応するかという『思考』のプロセスがGTDのそれによく類似していることを説明している」

via http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/crossover/0013?page=2

この二つは、おそらく同じ原理について二つの側面から紐解いたものだと思っています。言語化できる『思考』プロセスもそうなのですが、人間の組織全体から見た、動く等の命令決定のやり方も、GTDのそれによく類似しているのだと思います。人間の行動のマイクロな動きから、人間の思考するマクロな動きまで、一連の統一したモデルで動いています。その影響範囲が大きくなることが、実施する作業が広がるに相当するのではないかなと思います。

これは、1番目の消化・吸収サイクルのイメージにも合います。

この結論に至るまでに、「直観力」と「エマジェネティックス」の考え方が大きく貢献したことを、追記しておきます。

「コミットする」と、コミット外のこと

私は、6月以降、ことあるごとに、彼の「コミットする」という言葉をよく思い出していました。

彼の「コミットする」という意味には、自分自身が意識することを、区別に置いているように感じていました。しかし、その何がしかも、David Allenの中では、言語化される範囲が意識とし、それ以外を世界とするならば、その何がしかは世界だということで理解できます。私は、皮膚の内側が私という内部であり、皮膚の外側が世界という範囲です。その認識の違いを加味すれば、私の言わんとしてることと、David Allenの言いたいことは、さほど変わらないかもしれません。

David Allenの言うことはもっともです。しかし、私が伝えたかったのは、自分自身が意識するしないに関わらず、処理系等すらそのサイクルで動く、ということかもしれません。あるいは、受け取る情報は、内部からも外部からも発生するが、それを処理する系統ができあがり、自分自身の情報処理に確かさを持てたことかもしれません。

初出

  • 2008/10/14

Davidが来たのはもうそんな昔なのか。