第13回GTD勉強会でのテーマは、6つのレベルで仕事をレビューしてみよう!でした。
日々のタスクはこなせるようになってきた。だけど。。
GTDで仕事をしていると、うまくいくとさくさく作業ができるようになります。そうすると時間や心の余裕が出てきて、新しいことを考えようとしてきます。そんな折、こんな風に思うこともあります。
「俺ってこのままでいいんだろうか」
「3年後、ずっとこの仕事続けてんのかな?」
「もうちょっと他にやりたかったことがあったんだっけ?」
余裕ができると、人はいろいろ考え始めます。そうすると、今まで考えたことのなかった未来についても、何故か進んで考えるようになります。
しかし話がまとまらない。
大きな視野を持て!俯瞰力が必要だ!けれども。。
一方、社会人生活を進めていくと、上司から上記のようなことを言われてくることがあります。私も上司から言われたことがあります。確かに、自分からもそんな視点が必要だな、と自分も思うこともあります。とにかく大きくステップアップしたいんだけれども、今のままじゃダメだ、と。
けれども、先輩や上司はそんなこと言うけれども、自分だってそう思うけれども、どうやったらそんな視点や考え方を持てるようになるの? それってどんなものなの? 食べれるの? 何ができればそんな視点になったって言えるの? そんな私の問いには、先輩も上司も答えはありませんでした。最近、一緒に仕事したマネージャークラスの会社の人にも尋ねてみましたが、「やー、いつの間にかできちゃったねー」と言われる始末。予想通りとはいえヘコむなぁ。
で、結局どうするんだ、と。
そこで7つの習慣!だがしかし。。
そこで7つの習慣の時間管理に望みを託したりするわけです! これで高い視野からものを見てプロジェクトを定義すれば、すれば、すれ…あれ? なんかうまくいかなかったりするんですよね。7つの習慣の時間管理は、もともと高い視野の持っている人が思考整理をして計画するためのものっぽいです。なので、どうやったら高い視野を持つかについては、たぶん範疇外なんだと思います。
だからどうやって俯瞰力を持つんだつーの?!
と、思いますよね。私も思います。
結論的には、結局練習するしかありません。その練習の一つが、この6つのレベルでの仕事のレビューになるんじゃないかと思います。
今回の勉強会での、6つのレベルでの仕事のレビューの目的
今回の勉強会での、6つのレベルでの仕事のレビューは、実施することが最大目的でした。それに加えて、以下のようなことを感じてほしいために実施しました。
・6つのレベルで仕事のレビューをすること
・日々のProject(下位レベル)から上位レベルへ視点を繋げて上昇させること
単に6つのレベルで物を考えることではなく、それらが繋がっていることが、今回の重要なポイントです。
GTDの6つのレベル
GTDは、6つのレベルを飛行高度になぞらえて説明しています。「ストレスフリーの整理術」では日本人に理解しやすいため、メートルに変更されていましたが、飛行高度はフィートで統一されていることと、単に格好いいからという二つの理由で私はフィートのままで考えています。さて、6つのレベルは0~50,000フィートの各10,000フィート単位になります。そして、それぞれのレベルでは次のようなことを見直します。
- 50,000フィート 人生
- 40,000フィート 3~5年後の構想
- 30,000フィート 1~2年後の目標
- 20,000フィート 責任・役割
- 10,000フィート Projectリスト
- 0フィート NextActionリスト
このうち、0フィートと10,000フィートは週次レビューで行う内容と同じになっています。
勉強会でやったこと
0フィートは日々のGTDでできている想定で、勉強会では、10,000フィート以上のレビューを行いました。「ストレスフリーの整理術」のやり方をもとにして、以下のような手順で行いました。
1.Projectリストを洗い出す(10,000フィート)
2.責任/役割でProjectを分類したりラベリングしたりする(20,000フィート)
3.他の責任から足りないものを洗い出し、それに対するプロジェクトを考える(20,000フィート)
4.3万フィート~5万フィートの質問に答える(30,000~50,000フィート)
4-1 会社の長期的な目標は何か。その目標に寄与するために自分がやるべきプロジェクトは何か。
4-2 自分の長期的な目標は何か。その目標を達成するためにどんなプロジェクトをやるべきか。
4-3 将来起こることで、行動の選択肢に影響を与える可能性のあるものは何か(引越・転職等)。
4に関する質問は「ストレスフリーの整理術」から抜粋しています(P228)。これを実行するために、以下のルールで実施しました。
- 作業についてはA3の無地の紙で行う
- 書き方については問わない
- 手順は必ず守る
どんな感じかは、実際に参加された人の記事を見た方が、雰囲気がつかめると思います。
長くなったんで、一旦きります。
次回は手順の詳細とポイントについて紹介します。