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懐かしむる感覚

そういえば、自分には「懐かしむる感覚」というのは、皆無に近いなとハタと気がついた。

懐かしいという感覚に至るには、二つの要素が必要のように思う。

  • 昔のことを思い出せること
  • それについて自分がどう思っているかの感想があること

上は最悪よしにしても、下の項目についてはついぞ確信がない。感情の壷というか坩堝というか、そういうのが全く何も発露されてない感がある。

経験と感情がどうにも隔離しているような気がする。ノートを取る時に、それを思い出すためのツールとなりて、などとそれを前もって用意しながらノートを書くといったようなことをウェブで見かけたのだが、私がそれをして見直したとしても、全く感懐がなかったのだ。昔の日記を思い出しても、あの頃は若かったなー、と思うことはあっても、その当時の気持ちを再現することはかなり難しい。

思い出とは。

思い出は、記憶の中にそれを思い出すことで、その時の記憶がまざまざと再現できることがある。その時に感じた憤りや悲しみや怒り等の感情すら、その形のままで再現し、同じ時間を再度繰り返す。最近読んだ本「なぜ年をとると時間が早く過ぎ去るのか」みたいなタイトルの本で、そんなことが書かれていた。

残念ながら、このような再現能力は私には皆無に等しい。

それについて特段問題にはしなかったし、それが随分人と異なるとも思っていたのだが、実際のところどうなんだろう? 正直なところ、私は敢えてそういう部分を放棄してきたきらいがある。自分自身に発露する前に、かってに受け取って勝手に振り回される感がある。だから敢えて外部で発露している感情やそういったものを受け取らないようにしてきたもかもしれないし、そもそもそういう風だったのかもしれない。

そういう経路があるにしても、まぁとりあえず再現能力はやっぱりないし、手帳で思い出して懐かしいなと思うこともやっぱりない。

 

それは随分悲しいことじゃない?

と思うのだろうか?

 

私はこれを悲しいことが思ったことがないし、確かに困ることは派生していくつかあるかもしれない。けれども、現実にはあまりに処理すべきことが多すぎて、過去を振り返る時間など取るに足りない結果だし、実行してきたことについてそれを楽しむには、私には楽しみが少ない。

まーしょうがないよね。楽にする作業のその時間が一番好きなんだから、終わって動くことがないものに興味が全くないってのは。過去を懐かしむことはないけれども、過去を蔑ろにしているわけではない。

ただ、感情とともに思い出さないだけだ。