俺GTDという大海原へ漕ぎ出せ - Digital Analyser ZERO
Digital Analyser ZEROさんちの今回のエントリーの趣旨は、GTDのツールは自分に似合うものを見つける必要があるよ、ということですが、私も全面的に同意です。エントリを見て思ったことを補足しました。
GTDを習得するまでのプロセス
GTDを習得するまでのプロセスのレベル1~レベル6までは、とても納得できます。webでの情報を参考にすると、結局は原典をあたるハメになるレベル3がどうしても存在するということがミソだと思います。 今の私は、探求期と運用期・展開期を交互に行ったり来たりしているような状態です。
GTDのスコープと目指す目的
web界隈で見かけるGTDは田口式の所以なのは、そもそも本式のGTDとちょっとちょっと異なるのですね。 特に違うのは、気になることを収集するスコープが頭の中だけ、という所。これは、GTDを導入しやすいようにカスタマイズしたのかなぁと思います。本当は、自分の周りについても、うさんくさい物を集めなければならず、大変時間がかかります。環境の収集まで説明してしまうと、人によって環境が異なるので、そこで、GTDを一般化して人に説明するには難しいかな、と思います。 GTDの原典で、「気になっていること」を全て書き出す方法論は、私にはすごく納得できる話。GTDは誰のためのものかというと、タスクを洗い出すためではあるのだけれど、それ自体も実は手段であって、最終目的なのは自分の脳みその世界を健やかにする、ということだからと思います。 よくわからんという場合は、脳の世界を王様と考えるとわかり・・・やすくもないですな。 家臣達(といっても自分ですが)は、王様の気がかりなことを取り除くために、東奔西走します。でも王様の気がかりなことは多いので、とりあえず全部取り出してみましょうということです。じゃあ、なんで物理的なものが関わってくるわけ? というのがありますが、それすら王様の気がかりなものをピックアップするためのトリガーなのであって、気がかりなことが現実世界に実現されているだけで、王様が気がかりである、ということには違いがないのです。王様の中の理想郷を作るために、家臣たち(あくまでも自分自身ですが)はあっちへこっちへとがんばるわけなのです。でも王様はわがままなので、いろんなことを言うので大変です。だから、それを管理していくというのがGTDの趣旨だと思います。 ただ、いきなり全部からやることはやっぱり敷居が高いので、仕事の類から範囲を絞って、実施していくのでもいいんじゃないかと思います。少なくとも私は、仕事から私事に広めていきましたし、GTDで説明された内容よりかは、若干異なった方法で始めました。
オンラインツールはツールとしてよいかどうか?
オンラインツールの是非は、リスクの問題もあるけれど、私自身はほかの理由で使うのをやめてしまいました。 その理由とは、使い勝手の問題と、項目数での許容量の問題。
オンラインツールだと、やはり項目を入力するのにオフラインツールよりかなり時間がかかっているのがネックの一つです。このリードタイムは本当にちょっとした違いなのですが、項目を登録するのは、1000回2000回となると無視できなくなります。 更に、許容量の問題は、項目数がどれだけ登録できるか、そしてそれに耐えうるパフォーマンスなのか、という問題です。現時点で使っているツールはfitzNOTEですが、タスク展開や、ブレインストーミングにも使っており、ツリー構造も相まって、2000項目以上に膨れ上がっています。コピーがしやすいというのも項目数が増えた原因ですね。 情報を一元化することを考えると、項目をいくらでも登録できることは、やっぱりツールとしては外せない要件だと思います。
私はfitzNOTEである程度正解だったわけですが、やはり人によってこだわる所が違います。そういう部分を解消できるようなツールを見極めていくことが大切だと思います。