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飯と酒と時々GTD

GTDリスト問題

GTDリストを見ると、全部実行しなければならないんじゃないかという不安感に陥る問題はよくあることだ。GTDTIMES-TLS-JPで紹介した記事にも書かれていた通り、収集・処理・整理のステップでいろいろなものを思い出していくと、結構な量が出てきて、リストは大幅に膨れ上がる。何も考えずに処理ステップを行うと、正直なところ、全部実行するには難しいであろうと自分が怯んでしまうようなプロジェクトリストができあがる。

もともと、私たちが実行するのに作ってきたリストというのは、今実行すべきリストのみを取り扱ってきた。だから、今、実行することが予め約束されているリストなんである。一方、GTDのリストはいつかは実行するが、いつ実行するかは正確には決めていないリストが大半を占める。それで、今まで使ってきたリストとの使い勝手が合わなくなるのだ。上記に述べたような不安感は、多分これが理由にあたる。

この不安感をなくすための方法は、そのリストをどういう風に使うかを、自分で体感することだ。例えばソフトウェアを使い始めたとする。使い始めた当初は、闇雲に使って、不安というか行き先不明な感じがある。しかし、しばらくすると、どういうことをするためにはこういう風に使えばいいのかが理解してくる。そして、はじめソフトウェアに感じた不安な感覚は消え去るだろう。

使っていくことによって、ソフトウェアがどのように使えばいいのか分かってくる。これと同じように、GTDリストも使い勝手を体で覚えていく他ない。そしてこれが、「信頼できるシステム」を得るための方法でもある。

GTDリスト問題は他にもある

GTDリスト問題でもう一つ見かけることがある。これが『俺の全てなのか?!』問題である。要するに、気になることをリストアップし、そんなリストで自分の全てを説明されるような気がするという、不安感との闘いである。ちょっとちらかった部屋の方が落ち着く、というような人だと、GTDの収集ステップにそんな危惧を感じるかもしれない。あったらあったで困るのが上の問題ならば、ないならないで困るのがこちらの問題なのかもしれない。

別にGTDのリストがあなたの全てだと言うわけはない。何しろGTDは思い出したもの”しか”リストにできないからだ。だから、本人がどれほど重要に思っている問題だとしても、そこに本人が思い出そうとしない限り、口から出てくることはない。リストにのぼる項目を制御しているのは、何を隠そう自分である。

だから、寧ろ危惧するのは、自分が思い出せないんじゃないか、という不安かもしれない。とはいえ、人によっては、思い出すことが本当に苦手なこともある。テストの時に、回りが全員カリカリ書いているのに、自分だけ全く手が進まない時の焦燥感といったらない。こういう状況に自分をおきたくない、というのも、GTDをしたくない立派な理由になる。

GTDリスト問題まとめ

今回の内容をまとめると、以下のケースが考えられる。

  1. 大量のリストを実行できずに焦燥感にかられる
  2. GTDのリストが自分を暴露された感に感じられる
  3. そもそも思い出すリストが作れない焦燥感がある

1については、GTDTIMES-TLS-JPのデビッドのアドバイスに従うので充分だろう。

2については、底をつく恐怖に怯えているような気もする。せっかくの人生なので、一度体験すればよろしい。

3については、別に数が問題なわけではないし、何も手がかりなく思い出すことができるのを競っているわけではないので、本来の目的を忘れずに実行してほしい。思い出せないなら、GTDには便利なトリガーリストがあったり、自分の部屋や家を思い出したり、棚やテーブルを漁って、リストを作ればよい。GTDは思い出す量と思い出し方を競うわけではない。

2の補足

GTDリスト問題の2に関する暴露された感は、体験すればいいと軽く言ってしまったが、実際そうするのは難しいように思う。GTDでなくても、新しいものを試みる時に、エイヤっと導入できるかどうかは人によって異なるものだ。だからGTDをしようと思わなくてもそれはそれでしょうがないし、その人にとって導入する時期ではないのかもしれない。

とはいっても、記事と同じような状況で、実行するのが嫌なこともある。

「そんなことはないわ! 私はこんなにも仕事を多く任されてきたのよ、だから日々の私に時間がないのよ。ねえ見てよ! 本当に仕事でいっぱいなんだから!」

現実を直視したくないのは、誰だろう?