いろいろ『モチベーション3.0』について思うところがあって書き連ねてきた。一旦のまとめとして、ここに全体所感をおく。
本書はやる気!に対して再整理されたような概要をベースとした本だ。その主張に対する素地となるものは(1)実際の実験等によるもの(2)各科学者とのインタビュー(3)既存心理学者による学説・論文からである。
モチベーション3.0を印象づけること、その要素を紹介し、認識に植えつけるためには、それだけのためだけに、それ以外の一切を削っている。
■この本の意図するところ
本書は「会社」に向けて、「社員」が本当にやる気を出すためにはどういった部分にアプローチをすればよいのか、そのアプローチ先としてモチベーション3.0を紹介した。
そして本書の立ち居地としては、今まであぶれていた成功した会社の実績内容の「箱」を用意したことだ。これによって、成功したユースケースがどこに着目してアプローチしたかの分類ができる。
「会社」がまず最初にすべきは、今モチベーション3.0の要素のうち、どの部分が足りなくてどの部分が充足しているかを調べることだ。そして上記のユースケースの中で、どれを参考にすればいいのかが見えてくる。
■モチベーション3.0を発露されるために「会社」はどうあるべきか?
しかし、会社自体が「モチベーション3.0」を推奨したからといって、社員が行動するわけではない。会社も「モチベーション3.0」を実現してもいいと思われるように、変わる必要がある。では会社はどうあるべきか? これはシンプルで難しいことだ。
「会社」が「社員」にとって、信頼できるシステムであること。
明確な方針を打ちたて、それを定期的に周知し、問題が発生すればそれをフォローし、言葉を受け入れ、失敗を受け入れる、時には先導し、時には叱咤する。また仕組みも用意する。仕組みについては以下のような会社が参考になるだろう。
「会社」が「社員」から信頼を勝ち得た時、「社員」はモチベーション3.0のやる気!をもってして、大きな力を発揮してくれることだろう。
自分コメント:
・考察パターン:展開