2010年に公開した記事の中から、自選のオススメ記事を上記ページにとりまとめました。とりまとめたカテゴリは以下の通り。
- 1.GTD特選
- 2.イベント御礼
- 3.主義主張等
- 4.思考の変遷
- 5.感覚の機微
外向的な記事→内向的な記事、といったくくりでまとめています。そのまとめた内容に関して、ちょっと考えてみました。
1.GTD特選
今回は、概要的なものをピックアップしました。記事項目だけを見ると、気持ちだけが急いているような雰囲気がします。最近は、気長に付き合っていこうという記事です。
ただ、昨今はソーシャルが流行でそろそろ私も重い腰をあげるべきなんでは、という気持ちにはなっています。そんでもって名古屋勉強会でやって思ったんですが、「自分、話す方が楽なんじゃね?」と、今更ながらに思った次第。そんなんで、Ustreamも実行してみましたという流れです。
2.イベント御礼
- GTD勉強会は粛々実行中
- 「つまみぐい勉強法」発刊
- 名古屋勉強会出張
- 岡山オープンラボで話す
- UstreamでGTD勉強会
「つまみぐい勉強法」では人と混ざって実行すると、自分がするよりはるかに大きいものができる、と改めて知る機会になりました。@shibukawaさん、機会をくれてありがとう! @sawonさん、イラストどうもありがとう! @nogutaさん、お付き合いありがとうございました! あ、twitterは私もしてます。@nomicoxです。
2010年自分傾向の総括
「3.主義主張等」~「5.感覚の機微」が現在私の中で、無意識的に主題となっていることが表出しています。で、2010年のキーワードとしては、以下の模様。
- 信頼
- 意思決定プロセス
- プレイフル
- 極上のもの・こと
- 経験の適用範囲と実験の原則
特に、2010年では「信頼」と「意思決定プロセス」が大きく台頭してました。
信頼
GTDの要素の中には、「信頼できるシステム」というのがあって、これがいつもひっかかていました。ただのシステムならともかく、わざわざ「信頼できる」と冠をつけるということはどうなんだろうか、と。ここ数年やっていましたが、それが腑に落ちることがなかなかありませんでした。
今年はその謎が少しひもとけ、GTD以外の部分でも適用することができるようになりました。
意思決定プロセス
意思決定プロセスについては、縦横的に興味のあるものです。最初はまず、自分という個体の中でも、ある一つの事象について複数の意見があることから興味が始まりました。
この現象を、私はエマジェネティックスであてはめることで納得しました。これが横の、時間をある程度拘束した場合に関することについて。
次に縦。
ある項目に関してのみを拘束し、時間を自由にした場合における、その時の意思の変遷についてです。これはある程度GTDのフレームワーク自体がそれに沿っているので自然と理解していたのですが、私が興味があったのは、意識化に上る前や、課題としてとらえずそれ以前の表出するといったような、意思が象られるプロセスについて。これを説明したのが「認識の変化をキャプチャーする」になるわけです。
こういった部分に興味が出ているのは、「買い物する脳」といった本に興味が出ています。あとは、その意思決定に左右されるアフォーダンスだとかデザインだとか。
そんでもって、意思決定プロセス自体に興味があるのは、まず最初に、私がその意思決定プロセスが、自分でしていながら制御しているとは心もとないからです。例えば、おいしいお米があれば、私がそれを認識するより行動が「おいしいお米だ」と示すように、行動します。それが不思議で、体の中では何が起こっているのだろうというのが気になるわけです。
次の理由として、意思決定に関連する際の、あの抽象的な行動なのにエキサイティングに体に作用する奇妙さです。それを書いているのが「知る前と知った後、その瞬間の衝撃と熱量、シュレーディンガーの猫という可能性の際」です。
プレイフル
結局自分は何が好きなのか、とつきつめたところ「これだ!」と思った項目です。
プレイフルとは、自分をワクワクドキドキさせてくれるものやことのことを指ししめします。もともとは教育系のお話なので、本来ならばそこには「学習」という要素もかんでくるはずなのですが、私は広義にとらえて、ワクワクドキドキさせるものがありさえすれば、プレイフルだ、とみなしてます。
ブログを続けているのも、そこにプレイフルが隠れているからです。
今年はようやく箱が見つかったので、その箱の概要だったり中身だったりをつきつめていきたいところです。
極上のもの・こと
私は極上のものが好きです。もの・こともさることながら、そのプロセスや行動についてもいつも感嘆します。
なので、極上という意味で試合などを見るのは本当に好きです。なにせ、そこで展開されているのは極上の行動の集大成ですから。
極上のことやもの、そして行動が見せる洗練された意思決定の成果物が、それがどうして極上たりうるのかを考えるのも好きですし、そしてなぜ自分はそれを極上たる、とみなすことができるのかを考えるのも好きです。
極上は、存在してるだけで、自分自身を見る者に定義せしむる力があります。その強制的にも近いような、パワーが何かを知りたいのじゃないかな、と私は思っています。
経験の適用範囲と実験の原則
これは、エマジェネティックスからの派生で気になりはじめたことです。
GTDはツールフリーです。特にこれがGTDにふさわしいので使え!と言うことはありません。GTDがツールを定義しなかったのはなぜなのか、ツールと概念とをワンセットで売れば儲かるんじゃなかろうかと思うわけなんですが、GTDは実装を定義に含めなかった。
というのが、前々から気になっていました。で、現在の結論としては、意思決定プロセスの微細は、人によって異なるために、それに合わせたツールは幾万通りもあるため、唯一は存在しない、というものです。
エマジェネティックスの基礎研修で感じた、「人はこんなに異なるものだ」という衝撃は、今でも忘れられません。GTDの実装やツールについて話す際は、この考え方を念頭に入れながら、選択肢を紹介するつもりで話しています。
まとめのまとめ
ブログをしていてやりたかったことのひとつに、自分の思考を追いかけ、その傾向を捉えることでした。これが今回2010年というくくりで実行することができました。
なぜブログを続けているのかというと、この取りまとめをしたかったからにつきつめられます。
私自身の興味の矛先は曖昧で、尚且つその興味が時間とともにずれていきます。なので、自分自身興味があったとしても、非常にとらえどころがないと感じていました。自分のことなのにはっきり説明できないこの不愉快さ! 確かに「理解は後からついてくる」とは私の学習ルールですが、何も自分の興味についてもそれをあてはめなくたっていいじゃない!と思うもんです。
とはいっても、今年も同様に、自分は今何に興味があるのかを始終考えながら前に進みそうです。いつまでたっても、カメとうさぎの距離は縮まらなさそうです。
ずっと何かを探し続けている気がします。それは何なのかはわからないけれども。
さて、2011年もよろしくどうぞ。