話は「酒池肉林」から始まる。その意味が本当にそのままの意味を示すことを知ったのは最近のこと。つまり肉林とは、肉の林で、肉は豚とか牛とか鶏とかそういった系の肉であって、人型の肉ではない。これはこれで結構衝撃を受けたものである。
では実際に箱庭的に「酒池肉林」を作ろうとするならどんな肉がいいのかを考えると、私は東京の下高井戸にある「鳥たけ」の焼き鳥で作るのがいいなーと思った次第。
でかい肉「鳥たけ」
肉単体だけなら牛やら豚やらいろいろあるとは思うんだけど、林にふさわしいお肉となると限られてくる(そもそもそういう想定じゃない)。
でも、あそこの焼き鳥ならば、焼き鳥を林のように見立てても、きっと遜色ない見た目になるだろう・・・! とにかくボリュームがあって、私の大好きな皮ですら、通常売っている焼き鳥の1.5倍から2倍ほどにはあるんじゃないかと思われる。
大降りなサイズ、林にするべく並べて串を立てても小さいからといって隙間ばかりというわけではない。そして何より美味しい。
ここでの焼き鳥を通常サイズだと思って育ったらえらい不幸せになること請け合いのサイズである。
納得できない軟骨は出さない
焼き鳥は大概テイクアウトして家で食べている。写真がないのはそういうことだ。いつも買うのは、カワ、軟骨、つくね、ねぎま、ピーマンの肉づめ、など。
肉については大将のこだわりがあって、先日買いに行ったところ軟骨が売ってなくて尋ねたら、「満足できる軟骨がなかったから売らない」とのことでしばらく軟骨はメニューから消えていたぐらい。マジカヨ・・・! あんな大きくて食べ応えがあってそれでいてやわらかさの残った軟骨なんて食べたことないのに、それがなくなるだなんて・・・!
と、心の中で涙に明け暮れたが、しばらくして復活しており一安心である。しかしながら軟骨恐慌はいつなんどき復活するかもわからない。
そんな、ぶりぶりなこと甚だしい「鳥たけ」、一度でいいから店で食べたい。