この前国立劇場で『伊勢音頭恋寝刃』を見てきたんだけど、バックステージツアーというものも特典でついていたので見に行ってきた。いつもは舞台を観客席から見れない国立劇場。演奏者にならない限り舞台裏なんぞ見に行けない。いろいろ写真も撮ってきたのでいくつか紹介する。
まずは花道
取り外し可能な花道。国立劇場は上手下手に用意可能だそうだ。今回は下手側についている花道から歩いて舞台へ向かった。
ところで下手上手ってどっちか忘れがちなんだけど、さっき調べたらわかりやすい例があった。ピアノで演奏する人がいる側が下手だってさ。ピアノは基本的に左側から出てきてそのまま座れる側にある。つまり、観客席から見たら左側が下手ってことだ。
回る回る舞台へ
国立劇場の特徴のひとつなんだろうか、舞台が回る。場所の少ないパーキングみたくに舞台が丸く回ってあっとゆうまに場面展開ができるという。一緒に行った友達とは頭の中では、もう8時だよ!全員集合のあの音楽しか流れていなかった。
舞台にあがったら実際にぐるっと1周まわしてくれた!わーいわーい!
この曲線の左側が回る舞台。
回る舞台以外にあがる下がる場所もあって国立劇場だと14個ぐらいあがったりさがったりできるらしい。ちなみに大道具などの大きな道具はこのあがる下がる場所から持ち運びするらしい。そういう役割もあるのね。
下手側にお囃子の場所がある。結構観客席が見える模様。
舞台の奥は荷物置き場
その奥の方には大道具や小道具などがきれいに整頓された状態でしまわれていた。
千秋楽はまだなんだけど、大道具とかは毎回終わったら片付けするらしい。このツアーの集合が舞台が終わってから10分後、実際バッファがあったとしても10分程度の誤差だろうから、終わってからものの20分程度もかからずに後片付けは終了していたようだ。
どこに何がおくべきかはちゃんとマーキングされている。
途中で使われていたあらほらさっさ
小道具の地蔵様
正しい蛇の目の使われ方
道具は多いので整理整頓は大切なようだ。
整理整頓その1
整理整頓その2
整理整頓その3
ところで、大道具と小道具の違いは、大きい小さいと思ってたんだけど、手に持って運べるかそうでないかの違いらしい。どんなに大きくても手で持ち運びができたら小道具。
舞台の奥に楽屋
国立劇場は珍しくも舞台と楽屋が地続きだそうである。フラットはバリアフリーで、衣装や楽器が重い人がたくさんいる中では非常にありがたい構成だそうである。この奥に役者さんが後片付けをしてるとか・・・!
奈落へ
舞台を見終わったら、舞台の底へと見学先を移動する。まずは奈落。
奈落とは舞台の下のこと。仏教用語から拝借してきたらしいんだけど、インパクトが強い・・・!
左側の下に「廻ります」とあるけど、これがまさしく上の回る舞台装置。昔は人が動かしていたらしい。平たい人間(@テルマエ)が正しくがんばっていたのか…!
ほかには今は使っていない道具やつくり途中の道具なんかがあるらしい。かなり高さがあった。
すっぽんと仮花道
奈落が終わったら、花道への入り口とその花道の間にあるすっぽんを見学に。
すっぽんというのは、花道のところに下から出てこれるところがあって、そこの仕掛けのこと。
ところで、歌舞伎ではすっぽんから出てこれるのは妖怪とか幽霊とか人ならぬものしか出入りはできないらしい。こういう場所でも入り口出口の区別はちゃんとしてんのねと妙に感心。
といった行程を経てバックステージツアーは終了となった。いつもは見れない場所が見れたので楽しかったなー。
看板探し
私が楽しかったのは看板というか、標識というか、普通じゃ見られないような説明文だったのでついつい写真に撮っていた。
舞台技術部
通路照明は上手に有枡
小迫り(他)
声が客席へもれます どうぞお静かにお願い致します
場所によっては客席と近いため結構聞こえるらしい)
こ々での会話は客席にもれます
断定。すっぽん近くの標識だった。なのでそのまま客席直下のため駄々漏れなのである。
伊勢(記号)バック下手タシ(上(記号))
もはや呪文。
伊勢(企業)正面奥上手壁
わかる人にだけわかる暗号。奥は楽屋。
転換でコード抜き差し ネコひろし
ネコひろし。