GTDをしていると、「信頼」という言葉がどうにも関係してくる。それで「信頼」という言葉についてよく考えるのだが、「信用」という言葉も合わせて考えることもある。同意義にも使われることもあるしそうでない場合もある。
仮に区別する場合、「信用」と「信頼」、この二つってどう区別されるんだろう?
最近の私は以下のように考えている。
◆「信用」
「信用」とは、とある人に、あるAの作業をリクエストしたらA、Bの作業をリクエストしたらBを行う。しかし、想定外のCの作業をリクエストしたら、何もされなかった。
このような、決められた作業に対して想定通りの反応をしてくれることに対して、「信用」という言葉が使われる。
別の人に、あるAの作業をリクエストしたらAを行った、次の日もAの作業をリクエストしたらAではなく別の結果になった。こういった状況が繰り返し行われると、その人は「信用」という言葉からは離れていく。
◆「信頼」=「信用」+α
「信頼」は「信用」にプラスαされたものである。イメージとしてはわかるんだけど、じゃあαって何よ?とたずねられるとつまる。
プラスαって何だろう?
先ほどとは別の人。、あるAの作業をリクエストしたらA、Bの作業をリクエストしたらBを行う。そして、想定外のCの作業をリクエストしたら、Cの作業の担当の人に回してくれて、Cが行われた。
これが私の考える「信頼」。
◆αとは、想定外に柔軟に対応できるか
想定外な状況に会うことはよくあることだ。その時に、どれぐらい臨機応変に対応ができるか、それができた場合、「信頼」という言葉が用いられるようになる。
◆GTDの信頼できるシステムとは?
GTDでは、「信頼できるシステムを作りましょう」と口酸っぱく言われている。単なるシステムではなく、信頼できるシステム、である。
想定外のことが発生してもそれに対応できるシステムである。
GTDのシステムで想定外なんてあるの? もちろんありますとも。情報が最新化されずに、腐敗してしまったシステム、それこそがGTDでの想定外である。
そこから、そんなに時間をかけることもなく立ち直らせることができる、これも信頼できるシステムの重要なポイントとなる。
◇オマケ。言葉とは、入れ物
言葉とは入れ物で、何の入れ物かというと概念だったりする。その言葉が同時に二つ存在するということは、一方にあって他方にはない何かがあるはずだと思っているが、さほど生活に困らないのでみんな気にしていないし曖昧。