前回では、日本では、アメリカのように、伝播経路のキーパーソンとなる人間にアプローチしにくいことから流行らないのではとまとめた。それでも、日本に流行らせたい。ので、今回は、アメリカでの流行るための要素を分解してアプローチできる部分はないか探っていく。今回はそのパーツ洗い出しをする。
そもそも「流行っている」状態とは?
まずは、目指すべき「流行っている」という状態から要素分解をしよう。私の定義では次のように定義する。
- 大多数の人間に知れ渡っている (東京新橋のビジネスマン100人に聞きましたなら少なくとも50人以上は知っているレベル)
- 一定量の成功例がある (東京新橋のビジネスマン100人に聞きましたなら少なくとも3人以上は実施して効果のあるレベル)
ビジネス的成功(GTDを仕事にできるかどうか、とか)もあるんだけれども、今回は、GTDが少なくともビジネス界隈である程度認知があって、それなりの効果を納めていることを、ゴールとしている。
ちなみに、GTDを実施して効果のあるレベルを、認知数の6%、全体数の3%としている。本を読んで行動に至って効果を得る程度が1%程度とかそんな話をうろ覚えに聞いて、多少多めに見積もっている。
とりあえず、「流行っている」状態になるための状態を収集してみる
ゴール設定がある程度具体的にできた(ここでは感覚値として理解できる程度を想定している)として、じゃあ実際にそのゴールに向かうまでにはどんな状態が実現できればいいのかを、細かく分解してみる。今回はとりあえず収集ステップを実施してみた。
- GTDが、日本企業導入としての実績がある
- GTDが、ある一個人への実績がある
- GTDの理論が、正確に理論が伝わっている
- GTDの正確な効果が、発揮されている
- GTDの質問できる場所がある
- GTDを実施していて、自分がGTDのどのレベルかがわかる
- GTDについてコミュニケーションすることができる
- GTDについてある一定の状況に対して最適なツールが存在する
- GTDに関する良質な情報が存在する
- GTDをして、ビジネス的な成功実績がある
- GTDという言葉自体が認知されている
- GTDで、著名な人間が成功例を納めている
- GTDをすると、効果が高いことの実績が数多くある
- GTDを、初めて実行するのに実施しやすい
- GTDを実施して、すぐに効果があがった
- GTDの情報のうち、「GTDはいい!」という情報が、googleで検索すると上位50位の80%が友好的な情報である
- GTDを教えてくれる何がしかがある
ふぅ、やれやれ。以上です。おわり。
じゃ、ダメだよねw
収集した「流行っている」状態になるための状態を分類してみる
- さっき収集した項目を三つの観点で分類した。三つの観点とは、「認知」「実績」「実行」である。これら三つの観点は、先ほど定義した私の目指すGTDが流行ったゴールのうち、次のように関係することを想定している。
- 大多数の人間に知れ渡っている
- 一定量の成功例がある
まず「認知」。「認知」は一つ目のゴール条件である「大多数の人間に知れ渡っている」というところに関係する。このゴール条件を分解したものが「認知」に属する分解した状態である。
次に「実行」。「実行」は二つ目のゴール条件である「一定量の成功例がある」に関係する。このゴール条件に到達するための途中過程の中間ゴールとして分解したものが、「実行」に属する分解した状態だと考えてよいだろう。
最後に「実績」。「実績」は、この二つのゴール条件のいずれにも関係する。「実績」は「一定量の成功例がある」という結果を、「大多数の人間に知れ渡っている」という結果に結びつける際、どれぐらい効果のあるものかを現したものとなる。例えば、社長と平社員とでGTDを実行し成功したとして、社長の方がより興味津々になるだろう。結果によって効果の度合いが違うので、別々にゴール状態を用意したのが「実績」となる。
この三つの観点から分類した結果は、以下の通りとなる。
- 認知
- 3.GTDの理論が、正確に理論が伝わっている
- 9.GTDに関する良質な情報が存在する
- 11.GTDという言葉自体が認知されている
- 16.GTDの情報のうち、「GTDはいい!」という情報が、googleで検索すると上位50位の80%が友好的な情報である
- 実行
- 4.GTDの正確な効果が、発揮されている
- 5.GTDの質問できる場所がある
- 6.GTDを実施していて、自分がGTDのどのレベルかがわかる
- 7.GTDについてコミュニケーションすることができる
- 8.GTDについてある一定の状況に対して最適なツールが存在する
- 14.GTDを、初めて実行するのに実施しやすい
- 15.GTDを実施して、すぐに効果があがった
- 17.GTDを教えてくれる何がしかがある
- 実績
- 1.GTDが、日本企業導入としての実績がある
- 2.GTDが、ある一個人への実績がある
- 10.GTDをして、ビジネス的な成功実績がある
- 12.GTDで、著名な人間が成功例を納めている
- 13.GTDをすると、効果が高いことの実績が数多くある
次回について
今回は、ゴール状態の定義と、更にそのゴールを実現するための分解したゴール状態を洗い出した。次回は、これを踏まえて、私が今までGTDに対して行ってきたアプローチについて、どのゴール状態について行ってきて、どのような効果が得られたのかを確認する。
公開は週明け予定。