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【映画】全然ガリじゃないガリーボーイの彼女はカーリーを彷彿するような

 ボリウッドでラップ、とあまり掛け合わせのしなさそうな組み合わせだったが、思った以上に合っていたし、すごくすごくよかった映画だった。

 簡単に話すと、スラムに住んでる主人公ムラドが、ラップに目覚めてラップで成功する、恋と友情のお話だ。そして、音楽大好きなインドにラップが融合を遂げたカーリーを宿す女はとっても恐ろしい映画だった。。

音楽がとびきりいい!

 日本までやってくるボリウッドは、基本的に音楽の構成は基本的によい。
 その判断は、最初に見る数十秒だけでわかるんだけど、この最初の入り方だけでもうよかった。

 私はヒップホップはそんなに聞いてるタイプじゃないけど、別に興味がなくても、音楽の好きな人だったら、リズムがとてもいいから見るべきだと思う。

 しかしずっとラップを聴いてると、なんだろな、このマントラ聴いてるような気持ちになるのは。

 

入れ忘れはしないミュージカル

 音楽はラップだけど、インド映画でおなじみの皆で踊るミュージカルシーンも忘れていなかった。

 主人公ムラドがMVを作る話になって、その部分がちょうどミュージカルな作りとなる。

 この部分だけでも、十分MVとしても遜色しないレベル。恐ろしい子ボリウッド。


音楽以上にエゲツい、カーリーを宿す女サフィーナ

 この映画の何が一番面白かったって言えば、主人公のムラドの9年越しの彼女のサフィーナ。なんだけど、これがまぁ苛烈な彼女であった。

 後に我々の中では、カーリーを宿す女と称され畏れられることとなった。

 もともとボリウッドにでてくる女性像は割と勝気なタイプが多い。その中でも、このサフィーナについては、苛烈な彼女の中ではピカ一なんである。
 しかもそれが胴に入ってて、この世にいてそうな感じがまたもや恐ろしいことこの上ない。

 何しろ、ムラドにメッセを送ってきただけの女にキャットファイトをしかけるんだぜこの女。
 これを見ただけで、ムラドには手を出すまいと思ったのは私だけではなかっただろう。

 サフィーナの(恐ろしい)エピソードはこれだけに収まらない。こっから大いにネタバレになるので、映画で驚きたい人はそっちを見た方が断然いい。

 

 【以下ネタバレ】(細目で飛ばしてください)

 でさー、この映画は見ないだろうな、て人にはここだけの話紹介するんだけど、このサフィーナなんだけどさー、アルマが盛り上がってヤっちゃった女の子スカイにもつっかかっちゃって(当たり前だ)、あろうことか、ドリンクの瓶でスカイの頭ぶん殴ってんの! 

 ムラドがヤってないって随分しらを切ってたけど、それもそのはずで、ムラド曰く「バレたらサフィーナに殺される!」
 回りの友人も同意中の同意だった。ちなみに私も同意だ。

 この瓶殴打事件で、ムラドとサフィーナは別れるんだけど、この後の復縁のやり方も恐ろしかった。

 サフィーナは医療系のいいとこの嬢ちゃんだったので、瓶殴打事件で遊んでいることがばれちゃって、無理やりお見合いさせられることになったのだった。

 釣書の中に、ムラドの友人がいるので、あえてそれを選んでお見合いをするサフィーナ。そしたらアータ、サフィーナ友人になんて言ったと思います?
「アンタがムラドに電話しろと言って。電話させてこなかったら、アンタと結婚してやる」
 ちなみにこの友人は確か瓶殴打時間にも居合わせておりサフィーナの苛烈な行動を目の当りにしており、彼の叫びはこうだった。

「サフィーナと結婚なんかしたくない!」

 やー、まさかさ、結婚する方が脅しになるなんて、そうそうあったもんじゃないですよ。それを盾に元彼に電話を仕向けさせるなんて、そうそうあったもんじゃないですよ。

 

 流石カーリーを宿す女、サフィーナ。。近くにいなくてホッとするわ。

 


飯がしょぼいのにどこからプロテインを取得したんだ主人公ムラド

 この映画の中で一番残念と言えば、ムラドの筋肉美だ。

 つかスラムで住んでんのに、上流階級より肉付きがいいってどうなのムラド。

 ムラドはスラム街の生まれだというのに、この映画の中において、誰よりも肉付きがよかった。つまりマッチョ。
 飯にあぶれてるって言ってたのに、なんでそんなに肉々しいのよムラド。と思ったけれども、インドの映画って、基本的に主人公が王様なので、致し方ないのかなとも思う。

 

ムラドの肉付きはさておき映画はよいよい

 ま、まぁムラドの肉付きはスルーしておいても、この映画は大変よかった。この前感想を書いた映画「盲目のメロディ」と比べるならこっちの方が、断然爽快感はよいのでオススメだけど、だいぶ上映している館が少なくなってしまったので、感想書いたら慌てて載せないとと肝に銘じたのであった。

 おしむらくは、私の友人がこの映画を見てラップラップするのは、ちょっとめんどくさかった。