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PoICの再生産サイクルのGTDシステムでの取り扱い方

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PoICの再生産のためのサイクルを、GTDのシステムで私がどのように取り扱っているかについては別のエントリで書きたいと思います。

via works4Life season IV » Blog Archive » データウェアハウスとしてのGTD

上記でもありましたとおり、PoICの再生産のサイクルをGTDシステムでの取り扱い方についてまとめます。

もともとは、以下のようにPoICのサイトでPoICを使ってGTDを再定義していることもあって、PoICもどうにかGTDで再定義することはできないものかと考えていました。

この5つの方法は、時間をパラメーターとした、一つの同じ方法とも言えます。使用する媒体をすべて統一して5x3 の情報カードを使えば、あとは時間というパラメーターの取り方一つで、KJ 法にも、GTD にも、マインドマップにもなります。ICPでカードを書いて、ドックに時系列でスタックしておけば、あとはどの方法にも利用できます。

via PoIC を通じて見えたこと - PoIC

PoIC+KJ法をGTDリストに出てくるとしたら?

で、今回は、PoIC+KJ法をGTDでは各項目がどのようなリストに相当するのかを当てはめてみました。

  1. 長期間収集を行う(全てのデータはReferencesリスト行き)
  2. タスクフォース用のProjectを生成(Project化)
  3. Referencesリストから関係するデータを収集する(Action)
  4. 収集したデータをグループ化+名付(Action)
  5. 空間配置(Action)
  6. コンパイル(Action)

終わり。

まとめると、PoICのデータ収集の部分は、GTDでいうところの収集ステップになります。データを収集した時点では、何もアクションを起こさないのでReferencesのデータ行きになります。で、ある程度情報量が揃うと、PoICのタスクフォースを起こします。これをGTDではプロジェクト化して行います。タスクフォース内の作業は、タスクフォースプロジェクトのアクションとして行います。

KJ法じゃなくても、1~3の部分についてはどの再生産サイクルでも同じになると思います。後は、内容によって、4~6の部分が異なってくるんじゃないかなーと思います。

GTDでのReferencesの取り扱いは、特に日本ではすっ飛ばされている感があるのですが、こういう風に使うものだと個人的には理解しています。そして、収集はユビキタス・キャプチャをして関係あるなしの項目を一切合財収集することで、PoICと同じサイクルをGTDですることができます。

PoICとGTDはどう違うのか?

多少の誤差はあるとは思うものの、PoICの再生産もGTDのシステムでも可能とわかると、ますますPoICとGTDが似たシステムのように見えてきます。とはいえ、PoICにしろGTDにしろ、データマイニングシステムといったようなものは、近似のシステムになるのでしょう。

近似のシステムになるのは、勿論それぞれのシステムの方向性が同じところを目指しているからであって、似ていることは反対に正解に近いことでもあります。となると、システムが似ているのは、結局は言語で言うところの方言みたいに相当するのかな、と個人的には思っています。詳細は実装に依存するため、どうしてもかち合わない部分が生じてくるという点、例えば日本では出世魚のように同じ魚に複数の名称があったりと、その言語独特の単語があるのに似ている感じがします。

で、PoICとGTDがどう違うのか? これは、以下に既に述べられていることです。

では、なぜこれまでこれらの方法の共通性が見えなかったのでしょうか。それは、この5つの方法の間で、1サイクルが終わるまでに掛かる時間が違うためです。ブレインストーミングや KJ 法では、2時間程度で一つのサイクルが終わります。マインドマップは30分から1時間程度。GTD は、最小単位を2分(2分タスク)として、全てのタスクを処理し終わるまで数日、長くて数ヶ月。PoIC ではさらに長く、数ヶ月から数年に及ぶことも考えられます。

via PoIC を通じて見えたこと・知的生産について - PoIC

上記の中では、単位サイクルあたりの、始まりから終わりまでの時間が異なるためだと説明されています。私もそれと似た感覚はあって、「works4Life season IV » Blog Archive » GTDはハチドリの時間、PoICはクジラの時間」というエントリがそれです。

なおかつ、PoICとして最適化された仕事のスタイルは、Pile of Index Cardsさんのように研究職系の長いスパンです。一方、GTDとして最適化される仕事のスタイルはPoICで最適化される仕事のスタイルとは全く異なります。それこそハチドリのように忙しなく動き、速やかに必要な情報を引き出せる必要があります。特にプロセスの状態について情報を引き出そうとするのがGTDです。これが、PoICとGTDの一番の違いです。

PoICは、GTDが必要になる環境程には頻繁にすべき項目も発生しないし、めまぐるしくステータスが変わることもないです。けれどもGTDはそうじゃない。このこまごました部分をトラッキングする必要があるのがGTDです。それを取り扱うために、データの最小単位がPoICより小さめ、つまり最小単位を2分としたアクションが最小単位となっています。

まとめ:要は状況によりけり

野ざらし亭さんの連載の第1回で、GTDを挫折したと書いてあったのですが、別に挫折したようには思えなかったのですね。なぜって、PoICは同じことをしているように見えたからです。で、挫折した理由は、やっぱりそれは仕事環境が異なるからだと思うわけです。

私も、めまぐるしく仕事のタイプが異なる環境で過ごしてきました。それぞれの時期によって、トラッキングが必要になる項目は徐々に異なります。そしてそれに耐用できうるツールや実装も徐々に変わります。野ざらし亭さ] ]>