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【雑記】まさかのシマジの他力本願

 シマジカツヒコという方をご存じでらっしゃるだろうか?

 シマジカツヒコといえば、プレイボーイの伝説的編集長をやって、今はサロンドシマジをメンズ伊勢丹で構えている。破天荒を生きてきたダンディーな方である。そんなシマジカツヒコでも、他力本願なことがあるのだと知ったのは最近のことである。


シマジでも他力本願なことがある

 シマジ氏がとある雑誌に書いていたエッセイで、イヤな上司にあたったら、という相談に答えていた時のことである。はてさて、シマジ氏はどんな風に回答するのかと思ったら、まさかの他力本願である。

 あのシマジ氏でも、「選べないのは親と上司」という。そういうことで、天に頼み込み、生前から懇意にしていた今東光の墓地にいってパワースポットで願うという。

 あのシマジが、である。

 あのシマジでも、である。

 ちなみにその他力本願は、ざっくりといえば、寝る前に丹田のあたりに力を込めて、願い事を過去形で数回唱えるという。さらに、パワースポットで同様の願い事を唱えると尚由、という、結構乙女胸キュン☆なやり方なのである。これが他の人が言うなら信ぴょう性がないのだろうが、何度も言うが、あのシマジである、あのシマジがこの願い事を今までやってきたというのだから、信じぬわけにはいかぬだろう。

 

 これに天啓を感じたのが、私ではなく友人だった。

 

 友人は会社の人間関係に悩んでいたのだが、がうまくいかないのは自分が悪いせいだといって袋小路に陥っていた。のだが、シマジの記事があって、悪い人にあたった場合にはどうしようもない、ということを理解したのであったのだ。

 なにせそれまで、「自分がうまく回し切れなかったのだから、自分が悪い(意訳)」というような、斜め上路線の理由で「自分が悪い」という始末のおえなさだったのだ。

 それまでは、自分のどういう行動がダメだったのかとか、相手がどういう風な考えだったのかとか、いろいろ詮無いことを考えをめぐらしては懊悩していたのだが、シマジの他力本願を知ってから、積極的に他力本願するようになった(当者比)。


自分の限界量とは

 この「他力本願」は、つまるところ、自分でどうこうできるものではない、という見極めることから始まる。自分が悪いから自分がなおせばなんとかなる、と思っている限りにはこういう考えには至らない。

 「自分が悪い」って思うのは、自分の影響力が反映できうる限界量が分かっていないことが多々ある。相手がこのように動くに違いない、と見込んでしまうことがあるが、これもまた自分の影響力外の事項である。

 もちろん予測することは大切である。が、それは必ずしも必ず起こりうることというわけでもない。

 GTDのリストの中にWaitForリストというのがある。日本語では「連絡待ち」リストで、実行者が自分ではないリストである。これは、自分が実行者でないことによって、多分に自分の制御範囲から外れてしまう。

 締め切りを作って連絡しようが、そんなにうまくいくとはいかない。今日中に送ってほしいとメールしたが、実はその日は相手は休みで、メールすら確認できないような状況だってある。

 GTDのNextActionはまだなんとかなる。けれどもこの連絡待ちリストは、余分にバッファを取って前倒しでお願いしたり、依頼方法を工夫するぐらいしか、自分が手を出せるところは限られているのだ。

 この連絡待ちリストの、その制御の範囲外さを理解すると、ここの連絡待ちリストがうまくいかなかったからといって、必要以上に怒ることはなくなる。だって自分はできる限りのことをやったのだから、これ以上うまくいかなくたって、自分の責任ではない。

 それに、怒るのは、正確に言えば自分の期待通りにいかなかったという事実に対いて怒っているのであって、事実に対して怒っているわけではない。

 相手がこういう風に考えるからこう動くに違いないなど、過去に根差した強く儚い根拠だ。それが覆ったとして、何の不思議があるだろうか。

 

 ところで、シマジさんは、メンズ伊勢丹で「サロンドシマジ」をしてらっしゃるが、今年3月でクローズするらしい。

 一度はぜひ行ってみたいものである。

www.imn.jp