自分が料理を作れないか、というと定常的には作れないというだろう。
料理一品だけなら問題ない。しかしながら夜の料理は総合プロジェクトの集大成で、同居人が作ってくれるなら、私は別の家事をするからお願いする。つまり優先度は限りなく低い。
そんな中、OisixのkitOisixで、曲りなりにも夕食一式を作れたことは非常に心強い。
夕食一式。
一式、この言葉が一番重要で、kitOisixは、そのメニューを作れば一品ではなく、食事そのものにありつけられるのだ。
他のレシピにも手を出してみた。
kitOisixに味をしめた私は、ほかのレシピでも作れるんじゃね?と思ってこの本で紹介されていたレシピにも手を出してみた。
作ったのはこのうちの「焼きなすの揚げ浸し風」。
素麺のあてにと思って作った。分量は1~2人分だったが、持ち寄り方式の一品のため、なすは2本から5本にして作った。
こんなにわかりやすく書いているのだから、間違うはずはないだろう。そう、私は高をくくっていたのだ。
料理した結果、それなりにおいしいものができあがったのだが。。。
他人の作った料理はたいがいうまいが、自分の作った料理にはケチをつけたくなる結果になるのはなぜなんだろうか。
結果としてはそれなりにおいしいナス料理がしあがった。持ち寄った席では食べてくれ、おいしいと言ってくれた。
結果よければ後はよし。といいたいところだが、思い出すと、kitOisixならここにはつまづかなかったのに、というのが手順でいくつか見つかった。
麺つゆはストレートという暗黙の了解
使う調味料の中で麺つゆというのがあったのだが、これをそのままの分量で使うと、なかなか濃かった。
今回私的にうわっちゃーとなったのがこの部分だ。麺つゆ、と書いているが、おそらく想定は麺つゆストレートタイプだったのだろう。しかしながら、家にあったのは残念ながら濃縮型だ。あまりに濃かったので、途中からつゆからナスを取り出した程である。
自分の好みもあるから、調味料の味は、最終的には判断した方がよいという教訓を得た。
それはそれとして、麺つゆは特に注釈はいらないが、調味料名として「麺つゆ(ストレート)」ここまで書いてほしい。この「ストレート」という名目があるだけで、うちのはストレートかな、濃縮かな、と確認する手順が自然とできるからだ。少なくとも「麺つゆ」と書かれていると、そのまま作ればいいやーと思っている人は、笑顔でどばどば書かれた分量を入れる。絶対に入れる!
ちなみにkitOisixの世界では麺つゆの準備はされていない前提なので、だいたいパックのつゆがついてくるので、特に問題は生じない。
焼きの時間が書かれていない
この本の手順で一番困ったのが、この焼きの時間である。
今回の場合、ナスを焼くわけだが、「こんがり焼き色がつくまで」と書かれてある。いやいやいやいや、もうちょっと具体的な目安として4分とか5分とか書いてほしいわけよ、こういう本買う人は。ちなみに今回は裏表だいたい4~5分ずつ程度の焼き時間だった。
この時間指定がないと、いつまでも食材をひっくり返す妖怪になってしまうのだよ、初心者というのは。
kitOisixは必ず時間が書いてあるので、どれぐらいまで焼いたらいいのか迷わずに実行できるのでよい。
わかりやすさを目指す料理本には、焼いたり似たりする時間は目安の時間が必ずほしい
こういう、わかりやすく作れる料理本料理レシピ、てのをこれから作ろうと思う人に言いたいのは、どれぐらいその作業を行うのか目安の時間を書いてほしい。
というのも、こんがり焼けるまで、といってもその理想の状態が頭の中にインプットされてないからわからないのだ。
手順のタイムラインは鍋一つに絞られてあってわかりやすかった
この本、もちろんいいところもある。どのタイミングで何を入れればいいのかが、絵になってて具体的でわかりやすかった。
kitOisixではこの部分はテキストになっているので、読みもれないように気を付けないといけないし、大したテキスト量じゃないというのに、抜け漏れ発生するんだよね。
ので、その点においてはこの本に分配が上がる。
本には、最初に「これだけそれておけば問題なし!」という調味料が紹介されている。そこに麺つゆも勿論ある
もう一つ、この本のよいところは、使うであろう前提条件の調味料が、本の最初に紹介されている。
はじめて鍋を買うところから始めようという人は、このページを見ながら調味料を買いさえすれば、料理をし始めてから調味料がない!というような問題はなくなるというわけだ。
もちろん麺つゆも紹介されている。えーとなになに、「ミツカンの追いがつおつゆ」っぽい。
これがありさえすれば。。ってこれ濃縮2倍タイプじゃん!!