年度も変わったことだし、タスク管理ツールも新調するかー、と思ってJiraを使ってみましたが、あっさり今まで使っていたMicrosoft ToDoに戻ってきました。
Jiraはソフトウェア開発のインシデント管理ツール
Jiraは上記見出しの通り、ソフトウェア開発のインシデント管理ツールだ。最近フリーでも使えるようになったと、風のうわさで聞いたので、ちょっと管理に使ってみないか試しに登録してみた。
私が仕事で使っていたころを考えると、ずいぶん見やすくなっている。設定のアーキテクチャー自体はそんなに変わってなさそうである。
Jiraの七面倒くさい設定アーキテクチャ
これは2009年ごろに作ったらしい、Jiraのスキームとかの関連図。項目を表示したりしなかったり、どこでどうやって設定すればよくわからなくなって作ったのがこの図である。ちなみに、ツールはFrieve Editorというのを使っている。
作った当時からずいぶん時間が経ってしまったので、項目の誤差はあるだろう。多少は少なくなってるかな、と思ってみたけど、名前は多少変わってはいるもののあまり変更はなさそうである。
この図の意図を、すっかり忘れている自分のために説明しておこう。
まず、これらの設定は、一番上段の「プロジェクト」を設定するために定められるものだ。
そして、プロジェクトは各スキームと呼ばれる組み合わせの設定を紐づけることで、各設定が組み合わせられる。これが二段目の「プロジェクト用スキーム」の意図である。
三段目が、それぞれの設定を作るためのパーツであり、四段目はそのパーツの実装である。
二段目の関係性について、もうちょっと触れておこう。
課題タイプスキームは、どういう課題を取り扱うかのスキーム「ToDo」「エンハンス」「トピック」「バグ」などの課題タイプを決める。
そしてそれぞれの課題タイプで項目の利用の有無を決めるのが「フィールド設定スキーム」で、項目の表示の有無を決めるのが「課題タイプスクリーン(画面)スキーム」だ。
それとは別に、画面遷移を決めるのがワークフロースキームであり、項目の削除編集等の決めるのが権限スキームである。
そしてこれらのスキームは、再利用性を加味して、組み合わせのセットとして定義し、それをプロジェクトに設定している。
とまあ、私が知りうる中では、かなりコントロールが効くインシデント管理ツールというのがJiraの印象である。設定は、真面目に実装するとめちゃめんどい。
なんだけど、昔の見てくれと比べると随分わかりやすくなったし、使えるかなーと思ってものは試しに項目をセットしてみた。
が、タイトルの通り、1日ももたずに、Microsoft ToDoでいいや、ということになったのだった。
その理由を振り返る。
理由その1、やっぱりこまごました項目には向いてない
Jiraはソフトウェア開発のインシデント管理なので、項目のライフサイクル自体は割と眺めである。数週間は滞留しているものが、タスクという扱いとなる。
その分、サブタスクを自分できって、作業をすることも可能なのであるが、残念なことに一覧性に欠ける。
理由その2、サイクルタスクに向いてない
Jiraはソフトウェア開発のインシデント管理なので、同じ課題が定期的に発生するなどという概念は存在しない。従って、リピートタスクを作ろうとなると、非常に面倒くさくなるのであった。
理由その3、今日の計画を作りづらい
Jiraはリピートタスクを作りにくい。だから、今日はこれとこれとこれをやるぞ!といってピックアップするのに非常に長けていない。毎回サブタスクを作るのもなんだかなーだし、かといって、今日やったタスクを次の日に出すのもなんだかなーである。
理由その4、項目設定めんどい!
Jiraはインシデント管理なので、デフォルトで使える項目が割とたくさん存在する。それが面倒。画面を操作するレベルであったとしてもやっぱり面倒なものは面倒なのである。
以上のような理由から、やっぱりJiraは個人のタスク管理にゃ無理だんべ、と思い、早々に撤退を決めたのであった。
というか、Jiraが合わない理由は自分で言っていたじゃないの
いろいろ書いてきたのだが、実際Jiraが個人のタスク管理に合わない話は、既に自分で言っていたのを思い出した。
……。嗚呼、凝りてない。