またもや酷い目にあった。自主的に。
要は、上記の記事のとおり歯医者で歯のかたどりをしたので、その歯をつける作業ということである。どこかの誰かが私の歯の欠片を作ってくれたので、それが今私の歯になろうとしている。
それまでは、別の何かしらが穴のあいた私の歯に詰められていた。特に問題ないし、いっそこのままでもいいんじゃないのかと思うのは、課題の先送りというものである。単に痛い思いをしたくないだけだ。
今つめられているものは、確かに今は問題ないが、なだれのような形でつけられているし、いつ取れてもおかしくはない。金を払うのは必定、何よりすでに診察は予約済みだ。どうしようもないことを考えつつも、先送りをなぜか考えてしまうのが歯医者たる所以である。
そんなこんなで予定の診察時間になった。
ちょっと時間はおし気味で確認を取られたが、快く了承。なんならこのまま永遠に、と思わないでもなかったが、ものの十分もかからず自分の番きたる。
ところで、このつめものどうやって取るんだろ。わりとがっしり入ってるような。
「はい、詰め物とりますねー」
ポロっ(詰め物が取れた音)
えっ?!
この間1秒もなし。予告でもなんでもなく、ほぼ事後連絡に近い状態であった。覚悟を決めるまもなく詰め物は取られた。ちょっと多めに力を入れて、てこの原理のようになのかポロっと取られた。歯を抜く時もここんちはこんな感じで取られるんだろうか。。
詰め物は取られ、新しい歯の仮置きが始まる。かぶせて問題ないことを確認する。特に消毒とかもなく、問題ないことが確認できた。
「それじゃ、これからつけていきますねー」
「ちょっとちくっとしますよー」
なんか液体を付着される。消毒か何かだろうな…
(ぎゃっ)
やっぱ来たなんか来た。なんか痛いの来ましたがな歯に関連する痛さって他の皮膚とは違う痛みがあるんだよな、私は絶対歯を抜いて神経をもてあそばれる拷問がされたら1秒で陥落する自信がある!!! そんなことを追憶してしまうような痛さを数度味わった。
「これで終了です。15分は食べるのを控えてくださいねー」
こうして、歯医者の治療は終わった。15分程度であった。
ここの先生は、なんとか早い治療を目指して1回30分、治療の回数も少なく済ませられるように目指しているよい先生だ。よい先生だ。良い先生なんだけど、やはり歯の痛みとは全くもって別物であるし、始まりを言えば虫歯をこさえた自分が悪いのだが、それでも何かしら恨めしい気持ちをもってしまうのだ。わけもなく涙がこぼれる、そこまでではないし、先週程のうらぶれる感じではないが、ものの数分はやはりうらぶれた気分になったのであった。
治療した歯は、どこからが元の歯なのかわからない感じになっていた。さすがだ先生。腕は信じてる。
つらい思いをするのはわかっているけど、何かあったら行ってしまうのだろうというか行くしかない。それが歯医者。でもできれば行きたくないように、気を付けよう。