たかが片栗粉、されど片栗粉
君は片栗粉を知っているだろうか?
そう、片栗粉である。
あのむきゅむきゅした白い粉。
水に溶かすとちょっと粘度が出てくるあの白い粉のことである。
人はそれを食材にまぜて、酢豚にしたりすることで有名である。
ちょっとした食材だ。
メインにはなるにはなかなかハードルが高い。
ちょっと変わったところでそんなに気がつきもしないだろう、そう誰もが思っていた。私だって思っていた。
ところがどっこいそうはならない残念な事件が起こってしまった。。
それが、片栗粉事件。
事の発端は、片栗粉がなくなってしまったことから始まる。
我が家で使っていた片栗粉がなくなってしまった。
いつも使っている片栗粉はなかなか取り扱いが少ない。最近探してても見かけない。しょうがない、他の片栗粉で使えばまあわかるまい。片栗粉だし。
そうやって料理担当の同居人が、いつもとは別の片栗粉を買って料理をした。
別の片栗粉といっても、そこのお店の陳列の中では一番お高いそこそこよい品のはずの片栗粉。
ひとまず一袋使い切って、私からのコメントは特にない。しめしめこれでこちらの片栗粉が使えそうだ――そう考えて、二袋目を買って使い始めた矢先であった。
私より意義申し立てがあったそうだ。
「片栗粉の料理はしばらく勘弁してほしい」
と。
と。
まさかメインの食材ではない片栗粉が変わっただけで、オーダーストップがあるとは思うまい? なのに何故お前はどうやって、片栗粉が変わったのを嗅ぎ分けたのだ?!
と、料理番の同居人がおっしゃるわけです。
この時のことを思い返して同居人が私に話すたびに、「戦慄と怒りを覚えた」ととくとくと話してくれる。。
勘弁してほしい人の言い訳
いやいや、そうは言うけれどもさ、別に片栗粉変えたともいつ変えたとも私知らんじゃん! ただ思ったこと言っただけだし、ちょっと数が多かっただけじゃないの~?!?!?!
とは言っても、確かにもともと使っていた片栗粉の時には「片栗粉を使った料理はしばらく勘弁してほしい」など一言も言わなかったというのも、これもまた事実なのである。。
片栗粉さえおいしさがばれてしまう嫌な奴として、我が家では名をはせることとなったのだった。
できれば、おいしいお茶ならがぶがぶ飲む女って言われたいんですけど。。
肝心の文句の出ないおいしい片栗粉とは
で、私の文句の一言もでなかった、おいしい片栗粉はこちら。
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他の追随を許さない片栗粉。
ちなみに私は、料理は作ってくれるだけでありがたいと思っているので、基本的には料理には文句を言わないおいしいという人である。ただ、ものによっては食べ方が速くなったり多くなったりするってだけで。。