そいえば「デーヴァラ」を見た。下書きを書いて寝かしていたらすっかり上映外になってしまっていた。
本編あらすじ
1996年、
クリケットのワールドカップを控えたインドに衝撃が走る。巨大犯罪組織による破壊工作の情報を得た警察本部は、
それを阻止すべく作戦を開始。
犯罪組織のリーダーを追って、
特別捜査班が凶悪な密輸団の巣窟として恐れられていた
“赤海”と呼ばれる村へと向かった。困難を極めた捜索の末、
捜査班は十数年にわたって凄惨な抗争が続くその土地で、
愛と正義を貫いた
デーヴァラという英雄と
その息子の血塗られた伝説を知ることになる…。
デーヴァラはRRRやらで有名な俳優が出てくるインド映画で、赤海と呼ばれる村の伝説となってるデーヴァラなる人物の邂逅譚となっている。
なっているが、RRRなどに比べると、友人曰くストーリーが単調、というか一本筋しかなくて、他によそ見ができない話になっている。
デーヴァラの力の矛先が。。。
最初の入りはよかった。
デーヴァラが出てくるシーンはものすごくかっこよくて、スローシーンになっていてこんなに恰好よく演出できるものなのかと感心しきりだった。それがたとえ、他人んちのタンカー船に違法で乗り上げるシーンだったとしても、である。
まぁ確かにそうなんだよな、伝説の密輸団というのがこのデーヴァラ率いる村の面々なのだから。
ただ、その後がよくない。その後はデーヴァラが我に返り、密輸ヨクナイ!これからは正しい仕事をしよう!と考え直した。ここまでは良かった。それで、引き続き悪いことする集落の住人に対しては、力でもってねじ伏せるという脳筋方式、これが良くなかった。
悪いことといっても、生活が立ち行かないからなどという理由もあり、一概に悪いことは悪いとも言いきれないのだ。だが、仕事の代替案を出すことなくいきなりスパッと辞めさせれ、お金が稼げない。また、密輸仕事がそこそこスリリングで自分たちの俺たちできるんだぜ!感があったのがなくなって、デーヴァラへのヘイトは増えていった。
海へ行って悪いことしようとすると、どこからともなくデーヴァラ参上! 神出鬼没でお仕置が続く。それが続くと、もはや誰が悪なのかよくわからなくなってきた。一番仲良くしてたっぽいはずの相棒とも言うべきバイラが打倒デーヴァラ!とヤンデレっぽくなるのも無理はない。
とにかく見ていて胃がキューとなる理由が、この4つの村の繁栄が先細るのが目に見えているからだ。
デーヴァラが悪事を働こうとする集落の奴らを抹殺ばかりしていくし、バイラは若衆と徒党を組んで打倒デーヴァラになっている。
せっかくいい仕事がバイラに斡旋されても、デーヴァラ憎しで目がくらんで、自分からその伝手をぶち壊すという有様だ。いやーこれってデーヴァラが諸悪の根源なのでは?と思ってしまったのであった。
脳筋伝説系の話ってのは、割と昔話で納めて、なんとなくその後はハッピーそうに終わりに向かうものである。
ところが、今回はなまじ現代に近い設定に持ってしまったがために、無駄に村の滅亡が加速された感がわかってしまい、むしろ壊滅への物語と変わってしまっているように感じたのがナンダカナーという感じになってしまった。
まさかのPart2
ラストもよくない。
ラストのラストで「デーヴァラ Part2」って何よ?!ほかに話になるネタあったっけ??というか、当初の最初のテロ組織がどうたらこうたら、という話があったわね。最初のフリだけでそのあと全く引っかかってなかったけども。まさかその本編がようやく始動するのがPart2てわけなの???
でもデーヴァラ一族もうほぼいないじゃない。デーヴァラは泥酔したところを闇討ちという、デーヴァラって八岐大蛇扱いになててここでエンドになってたし、その後継いだのがデーヴァラの息子ヴァラで、でも今回本編の死後に亡くなった?ぽい感じだし。一体だれが後を継ぐというの?!?!
とまあ、期待というよりネットミームの宇宙猫を思い浮かぶような不安を煽るような終わり方であった。
でもまぁデーヴァラを誰がやらねばと言うなら、もう一人しかいないんだよな。
バイラである。
そう、打倒デーヴァラに燃えてたあのバイラ。
本編ではバイラが率いていた打倒デーヴァラ軍は二代目デーヴァラことヴァラに全滅させられていた。あの伝説の中で力があった生き残っているのがもう、バイラしかいないのである。
本編最初にバイラはもう引退している、という説明があるが、彼はまだ存分に強いというのはすっかり忘れていたけど本編最初に指し示されていた。なんなら本編最初に出てきたバイラが一番格好いい。
でも本当のところ、Part2の話どうなるの?!
Part2勝手に予想
デーヴァラとその息子ヴァラに血をもって二度も制されたバイラは我に返り引退をしていた。
だが、またもや密輸する話がありそこへ囮となってほしいと警察官がやってきた。もとはこの密輸の ためにデーヴァラと対決していた。だがそのデーヴァラ亡き今また再び密輸がされるという。一方では密輸に加担してほしい、一方では密輸を摘発するためスパイになってほしい。揺れる男心! どうするバイラ?!
みたいなー感じでPart2は始まるんですかね。
バイラがどっちつかずの動きをしながら最終的に密輸組織の壊滅をし、自分がデーヴァラと名乗ることでデーヴァラの伝説を不動のものにする、というのが私の予想である。
だけど、そうなると今回主人公のNTR Jr.が出番がなくなるから、そんな話にはならないんだろう。となると、ヴァラの子供にバイラがスパルタ教育させる、というのが王道的な話になりそうなんだけど、そういうロマンス話は本編どこにもなかったし、そういう意味で本当にどういう話になるのか予測がつかないのである。
結局気になるPart2
とまあ、期待と不安が入り交じって気になる続編だが、どういう風にまとめていくのか気になるところである。
デーヴァラの決め台詞がある。
「デーヴァラの要請は、命令だ」
いやもうそれ、悪者気味のセリフだから。